バッテリーとディーゼルエンジンを組み合わせた
世界初のハイブリッド鉄道車両がこの夏から、
JR小海線で営業運転を始めることになり、車両が公開されました。
この車両「キハE200形」は、ディーゼルエンジンとバッテリーの力を組み合わせて走る
営業用としては世界で初めてのハイブリッド鉄道車両です。
発進時は電気、30キロ程度になるとエンジンと電気併用で走行。最高時速約100キロまで加速する。
減速時にはモーターを発電機として使い余分なエネルギーを電気に変換、屋根の上の大型バッテリーに蓄える。
蓄えられた電気は、発車する時にモーターを動かすためのエネルギーとして使われるほか、
車内の空調設備を動かすために使用されます。
ディーゼルエンジンを使うのは加速する時だけのため、燃費が10%以上向上するほか、
窒素酸化物などの有害物質の排出が従来より60%ほど削減できるということです。
値段は一両で1億9千万円。シルバーにブルーのデザインは高原のさわやかさをイメージしています。
このハイブリッドディーゼルカーが走るJR小海線は現在はディーゼルカーで運行していますが、
JR東日本では、燃料や騒音を減らすことをめざして、4年前から、ハイブリッド車の導入を検討し、開発を進めてきました。
車両は、5月下旬から小海線で試験運転し夏からは営業運転に入る予定でJR東日本では、
利用者の声を聞きながら、現在東日本管内でおよそ550両走っているディーゼル車を
ハイブリッド車に転換できるかどうか検討したいとしています。
JR東日本では「環境に優しいこの列車は高原を走る小海線にふさわしい。多くの人に乗ってもらいたい」と言っています。
乗用車にもディーゼルエンジンのハイブリッド車が登場してくれるのを期待しています。
ガソリンハイブリッド車より20%以上、燃費が向上するとされるし、燃料にBDFを使えば、究極のエコロジーカーとなるのは必然。
いすゞとトヨタの1300人以上の開発陣に期待しましょう。