2008年09月16日 08:39
宮下一郎前財務政務官が代表を務める「自民党長野県第5選挙区支部」が、国立病院の医療機器納入をめぐる汚職事件で社長が警視庁に逮捕された医療機器販売会社「ヤマト樹脂光学」(東京都千代田区)=破産手続き中=から計60万円の政治献金を受け、30万円分のパーティー券も購入してもらっていたことが12日、分かった。
宮下氏の事務所は「出身地が同じだったため支援してもらった。」としている。
事務所によると、同支部は2004~08年の間、ヤマト社から毎年12万円、計60万円の献金を受けた。また、06年10月に都内で開いた宮下氏の政治団体「創風会」の政治資金パーティーでも、同社が30万円分のパーティー券を購入した。
逮捕された同社社長久保村広子容疑者(74)は宮下氏と同じ長野県伊那市出身で、父親の宮下創平元厚生相の代からの支援者という。
自民党の麻生太郎幹事長が支部長を務める自民党福岡8区支部が2004年から06年にかけて、国立病院をめぐる贈収賄事件で社長が警視庁に逮捕された医療機器販売会社「ヤマト樹脂光学」(東京都千代田区)から計100万円の政治献金を受けていたことが20日、分かった。
政治資金収支報告書によると、同社は04年に30万円、05年に40万円、06年に30万円をそれぞれ同支部に寄付している。
麻生氏の事務所によると、麻生氏の関係企業グループが福岡県飯塚市内で経営する病院に、同社が出入りしていた関係で、つながりができたとみられるという。同事務所は「同社からは、十数年来にわたって支援してもらっている」と説明。
同社は昨年6月15日、都内のホテルで、創立40周年と本社第2ビル完成を記念した披露宴を開いた。ここであいさつに立った麻生氏は「最近えらくもうかって六本木ヒルズに行ったと思ったらパクられるなんてのはいっぱいいますから、大事ですよ、きちんと仕事をしていくというのは……堅実な商売をしている久保村さんのやっている仕事にお力を賜りますように」などと語った。