2007年05月29日 08:39
近年は成人も含めた自殺者数が年間3万人を超えていることから、政府は、先月28日に「自殺対策基本法」を施行し、大急ぎで自殺対策大綱策定作業に入ります。安倍内閣の閣僚が自殺した今となっては、このようなお願いがあまりにも空しく感じます。
大綱に則して関係省庁が自殺対策施策の充実・実施に取り組むわけですが、国民の皆様にも、折に触れ、生を受けたことの重みと有り難さを子どもたちに語りかけていただきますよう、お願いを申し上げます。
子どもが家族や精神的に重要なつながりのあった人の死をどのように経験していたかという点についても注意を払う。文部科学省「子どもの自殺予防のための取組に向けて(第1次報告)
(中略)
なお、子どもの場合、家族や知人といった強い絆で結ばれていた人の死が精神的な打撃となることはもちろんだが、たとえば、直接知らなくても、有名な歌手や俳優の自殺が複数の子どもの自殺を引き起こす「群発自殺」という現象についてもよく知られている。
影響力の強い歌手や俳優の事故死や自殺が起きて、マスメディアが大々的に報道し、それに動揺している子どもの中には自殺の危険が高まっている子どももいる可能性を考えて、適切な対応をしなければならない。