・駒ヶ根市は市長不在
昨日、杉本・駒ヶ根市長と懇談する機会があった。
経営が危ぶまれている昭和伊南総合病院がテーマでした。
よかったところは、一人で来て、自分の口で全部説明して受け答えしたところ。
よく勉強しているし、一生懸命に取り組んでいる様子が伺える。
反面、市長がそこまで一つのことにかかりきりになると、疎かになっている課題が生じてしまう。
細かなところは腹心の職員に任せ、核心に迫る部分に理解を深め、大局的な判断を担うのが市長の役割だと思う。
そこのところが現れたのが駒ヶ根市の予算かもしれません。
信濃毎日新聞で並んで取り上げられた飯田市の予算と比べると分かりやすい。
飯田市は、将来ビジョンを明確にし、方向性が定まっているから予算の意味合いが理解できる。
一方の駒ヶ根市の予算は、市民の声を聞き、市民にお任せする市政運営を目指している。
これなら市長は要らない。
市民も声を聞いてくれるのはありがたいが方向性すら示されないのでは、好き勝手な意見が飛び交って、効果的に収束していくのかどうか疑問だ。
杉本市長の一年をふりかえると、やろうとしていることが見えてきた。
市民の御用聞きに励み、市民のやる気をサポートする縁の下の力持ちを目指しているようだ。
市の職員としては優れた発想だが、これは市長のやるべきことではない。
駒ヶ根市は現在、市長が不在と言ってもいいような状態なのかもしれない。
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