駒ヶ根に想うが満4年。
115万件のアクセスは嬉しくもあり、肩の荷が重いようにも感じます。
ブログを書き始めたのは中原前市長の箱物行政に危機感を抱いたのがきっかけです。
市町村合併を悪用して、合併特例債で不要な箱物を作るだけでなく、必要な施設を壊して別の場所に移設しようと、とんでもない悪事をはたらこうとしました。
幸いにも、合併に取り組んだアホな議員たちが「中央アルプス市」という珍市名を住民に押し付けようとしたので、合併そのものが頓挫したことで難を逃れました。
その後、昨年1月の市長選挙で駒ヶ根市民は、中原前市長の後継候補に不適格の烙印を押すことになり中原政治は終焉を迎えました。
しかし中原前市長の腹心だった市職員の多くは在任したままなわけで、駒ヶ根市が一気に変わったということにはなっていません。
新たに誕生した杉本市政も、傍から見れば反中原のように見えますが、内実は中原人脈が多く引き継がれているんです。
その最たる証拠は、杉本市長が選挙公約の最重要課題として明言していた副市長人事にあります。
市政刷新の目玉として副市長は絶対に外部の有能な人材を登用すると約束していました。
しかし、市長になった途端に「適当な人が見つからない」。
内部昇格でごまかしてしまいました。
好むと好まざるとにかかわらず、市長になりたいがために中原人脈を利用して市長の座を射止めた副作用が顕在化してしまったのです。
昨年の駒ヶ根市長選挙が終わった直後、ある経済界のトップとお話をする機会がありました。
長野県内の政治に精通しておられるその方が言うには、「駒ヶ根は4年間は我慢のときだな」。
杉本市長の本質を見抜かれた眼力はさすがです。
さて、恨みごとを言っているだけでは問題は解決しないので、積極的に提言することも大事だと思い、自分なりに活動してきました。
あちらこちらに顔を出すので胡散臭がられることもあるし、ブログに書かれるからとだんまりを決め込む場面にも出くわします。
杉本市長もその一人に含まれているから困ったな・・・。
積極的に将来の駒ヶ根構想を提案しようとしても、「市民の意見を聞いて判断します」。
具体的な提言を専門家と一緒に持っていっても、「予算が無いから」。
市長というよりも役所の中間管理職と話しているような錯覚におちいります。
駒ヶ根市には政治家は不在であって、役人が役場のトップになった官僚組織の塊と化してしまったのかもしれません。
そういうことなら「市民の声に従います」が口癖の杉本市長が、何でも市民に聞かないと方向性も示せないのも理解できます。
政治信条がコロコロ変わる麻生総理大臣にもあきれてしまいますが、市民の顔色ばかりをうかがって政治信条を持たない杉本市長の存在も困ったものです。
ブログを通して4年に渡り観察してきた駒ヶ根市は、今のところこんな感じです。