長野五区の衆院選候補者五人が顔をそろえた「合同個人演説会」に行ってきました。
個人なのに合同というところが、いかにも法律に縛られた選挙制度らしいですね。
会場となった伊那文化会館には、250人の聴衆が集まりました。
会場の入口には各候補者の「個人演説会場」であることを示す看板が展示されています。
加藤、宮下の両名を除いて、残りの三名の看板は「違法」なものでした。
共産党の三沢候補のものは、法律で定められた「表示板」を取り付けていないので、設置することができません。
(他の4名の看板の下の方についている茶色の四角い板です)
また、加藤、宮下のもの以外には、看板の設置責任者の記載がありません。
これも個人演説会に設置する看板の要件を満たしません。
民主と自民の政権選択選挙だからでしょうか、他の候補者が公職選挙法で定められた選挙活動をしていなくても、蚊帳の外のようです。
さて、蚊帳の外の人たちが犯した罪は、重大な選挙違反でもないので横に置いておいて、肝心の「合同演説」の方に話を移しましょう。
2時間という時間の中で特徴的だったのは、質問が『民主党の加藤学』に集中した点です。
政権与党の現職(正確には前職)議員が来ているというのに、各候補の矛先は「加藤さんにお尋ねしますが」と集中攻撃だ。
宮下一郎は、本当に存在感が小さくなってしまっていました。
加藤学という国会議員が近いうちに誕生するんだな、と実感させるに十分な二時間でした。
質疑応答の内容も、語られる政策も政権党になる民主党の候補者として立派なものでした。
宮下一郎は、全くと言ってよいほど覇気がなく、日中の「桝添集会」で力を使い果たしたのかなという感じです。
席順と発言順で宮下一郎が加藤学の前だったので、加藤学は話しやすかったと思います。
ぼそぼそと語る宮下一郎の後に、堂々と演説する加藤学が出てくるのですから、聴衆はしっかりと比較できたと思います。
しかし、1000人以上収容できる会場に250人はあまりにも少なかった。
運営や質問の内容も、稚拙としか言いようがない。
JCという若者集団がやっているのだから、「青二才の活動」であるところは仕方がないが、質問の選び方や絞り込み方を見ると、国政選挙の合同演説会を責任を持って運営できるほどの政治的な素養が欠けていました。
一生懸命やっている努力は認めますが、こなれてないんだよね。
よかったところは褒めてやらないとね。
五候補の所属する政党のマニフェストは一度に全部手に入るのはとっても便利です。
選挙に関心がある人は、この点だけで出かける価値があります。
次は26日に飯田文化会館です。
どんな並び順になるのかは、また当日のくじ運です。
「一番初めになってしまって・・・」と再び宮下一郎の泣き言が出るかもしれません。
親の七光のもとでしか輝かなくなってしまった、かわいそうなおぼっちゃま候補として宮下一郎に同情票が集まるのがちょっとだけ心配です。