右の画像が何だか分かる人は、地球にやさしい生活をしている人だろうと思う。
日本政府が11年後には二酸化炭素の排出量を09年比で25%削減すると国際公約しましたが、地球よりも自分の生活が大事なエゴな人たちから批判が渦巻いている。
そんなに難しいことではないのに、やる気と知恵がないから批判する方に回ってしまうんだろうと思う。
ではどうしたら生活から二酸化炭素を削減できるかというと、やはり地域特性を生かすに尽きる。
地方都市に暮らしている駒ヶ根市民なら、バイオマスの活用が早道だ。
ストレートに薪で暮らしてみれば、一気にCO2は削減できる。
手軽なところでは暖房(薪ストーブかペレットストーブ)と風呂(薪と灯油兼用ボイラー)がお勧めだ。
万難を排して薪エネルギーを生活に取り入れたとして、燃料の供給はなかなか難しい。
丸太を手に入れて玉切って、割って薪を作るのは、なかなかの手間だ。
中でも薪割りは、うまい人と下手な人では薪の生産量に雲泥の差が生じる。
薪割りがうまい人は、道具を見ればわかる。
海外から高価なアックスを購入して悦に入るのもいいが、日本在来の薪割り斧を手入れしていれば勝るとも劣らない。
要は刃先にある。
冒頭の画像を見てほしい。
これは、薪割りのヨキ(斧)です。
先端が鋭利に研いであって、そこからゆるやかに膨らんでいる。
買ってきたばかりの斧は刃先が鈍角です。
グラインダーで刃先をえぐって先端をとがらせると、薪への食い込みが良くなります。
刃先が鋭いだけでは、食い込むが薪を割るための広げる力が生まれない。
ゆるやかなふくらみが薪を割り広げる働きを生む。
道具というものは手に入れたままでは使いこなせない。
使いづらい道具に文句を言って、しまいには薪割り機なるものに手を染めてCO2を増やしてしまうのでは本末転倒だ。
知恵と工夫が折り重なって、技となってはじめて生きる力となるんではないかな。
ネットで鳩山イニシアチブを批判しているバーチャルな批評家たちには、本当の意味での生きる力というものが分かっていないと思う。