我が家の田んぼの稲は今週末に刈り取り予定だ。
しかし、慣例で数日前に「試し刈り」をするように心がけている。
主な理由は「ハザ」を前もって用意しておくと、作業が早く終わるからだ。
他にも刈り取り機(バインダー)の調子を見ておくことも重要だ。
今日は、その試し刈りの日。
珍しく家族五人全員が揃ったので、午後から刈り取りの準備に取り掛かる。
隅刈り組とハザ脚+ナル組に分かれるが、子が前者で親が後者になった。
ナルなどを軽トラックで運ぶから必然的にこうなる。
一通り準備ができたところでバインダーの登場となる。
メインの二条刈りとサブの一条刈りの両方を作動させて、不具合がないかどうか確かめる。
二条刈りを私が運転して、一条刈りは危なっかしいが長女が担当する。
調子よく刈り取っていたら、突然速度調整レバーが作動しなくなった。
田んぼの中で100kgを超えるバインダーが動かなくなったらお手上げだ。
工具を持って来て修理するか、バインダーを田んぼから運び出して作業場の傍らで修理するか悩んだが、手が掛る修理と踏んで運び出すことにする。
人手で動かすわけにはいかないので、ミニバックホーで引っ掛けて運び出す。
フォークリフトで運んだ方が機敏だが、固くなっているとはいえ田んぼにフォークリフトを乗り入れたら絶対に出られないくなるから時間をかけてバックホーで。
故障したあたりをしばらく観察すると、ピンが抜けてロッドが外れているところを発見。
田んぼにピンを探しに戻ります。
バインダーが動かなくなった場所の地面をくまなく探すと、長さ3cmほどのピンを発見。
主要部品さえ見つかれば、Rピンなどの付属品はスペアが常備してあるので修理はすぐに完了。
結束のジュート紐があとわずかだったので、交換したくてもう少し刈り取ることに。
結局、田んぼの1/3を刈り取って、ハザに掛けて日暮れを迎えた。
試し刈りでバインダーの故障を前もって修理できたし、ハザがあとどれだけ必要なのかも目安が付いた。
全国的に天候不順で米が不作といわれるが、今年は低温を見越して「あきたこまち」に切り替えたことで難を逃れることができた。
今週末の刈り取りと、その先の脱穀でどれだけの収穫が上がったかが分かる。
半年の苦労が報われるのももう少しだ。