新党改革の舛添要一代表が比例代表の「統一名簿」構想を提唱しているが、これほど国民をバカにした話はない。
舛添氏は2日のNHK番組で「複数の新党が統一名簿を作れば、相当な力になれる」と選挙協力に前向きな姿勢を示したが、個人的アイデアの域を出ていない。
有権者の投票意思と異なる党の候補者が当選する可能性もあり、実現可能性は低い。
自民党を除名されて、政党助成金を目当てに掃溜め政党とも揶揄される改革クラブと手を組んだ桝添に期待するおバカな有権者がいることが不思議だ。
総理に最もふさわしいと考える国民が少なからずいたりするから、桝添が思いあがってしまうのだろう。
政治がだらしないのは、選ぶ側の有権者のレベルを反映しているのではないかと思う。
参院選の目標として、新党改革とたちあがれ日本は10議席、日本創新党は5議席を掲げる。
だが、92年参院選でブームを起こした日本新党でも獲得したのは4議席。
参院選は比例代表で1議席を得るのに通常100万票以上必要で、1人区の多い選挙区も小党にはハードルが高い。
新党改革は知名度の高い舛添氏が頼み。
たちあがれ日本も発起人に加わった石原慎太郎東京都知事の発信力に期待をかける。
政策には何の魅力がなくても、参加している人の魅力でだましてしまおうという作戦だ。
参院選では、民主党には政権公約違反の厳しい罰が待っている。
自民党の悪政には戻りたくない。
新党の名を借りた自民党の亜種政党は視野の外。
既存の野党や与党の一部にも日本の行く末を任せられるだけの理念は示されていない。
かろうじて渡辺喜美代表のみんなの党が一人気を吐いている。
今度の参院選は、大量の棄権または白票が生まれてしまうのではないかと思う。