長野県知事選挙は自民党が擁立を目指す、腰原・長野県副知事が立候補表明を保留しました。
当初は週明けの本日、態度を表明するとみられていましたが、二日延期した形になりました。
腰原氏の周辺は立候補させようと躍起になっているが、当人だけが慎重になっている様子がうかがえます。
これを受けて民主党の動きが活発になって来た。
連合推薦で立候補する見込みだった阿部・前長野県副知事を民主党の候補として位置づける戦略に出る見込み。
本日は、阿部氏と民主党が「政策協議」をしたことにして、記者会見に臨んだ。
松本、阿部、腰原の三名の戦いになれば、副知事の肩書を持つ後ろの両名は分が悪い。
そこで、阿部陣営が作戦を変更して個人ではなく政党の戦いに持ち込む作戦だろう。
腰原は村井の後継となる自民党の候補。
阿部は事業仕分け人の実績を前面に押し出した民主党の候補。
残る松本はというと、基本的に無所属だが懸念材料がないわけではない。
松本に付きまとう懸念材料を払しょくできるかどうかが、今後の勝敗の行くへを決する重要なポイントになると思う。
議員を選ぶ戦いなら、義理や付き合いが重視されるのはある程度仕方がないが、知事ともなれば状況が異なる。
的確な政治判断が求められる知事としての資質は、選挙体制にも反映されるからだ。
選挙体制が、当選後の県政の方向性を示すとの見方に異論を唱える人は少ないだろう。
問われるのは知事としての資質。
今回の知事選挙では、より優れた選挙体制を築き上げた候補者が勝利者になると思う。
逆にいえば、選挙体制に明確なリーダーシップを示せない候補者は淘汰される。
参院選が終わった時に、どの候補者がどのような選挙体制を築いているのかで大勢が決してしまうかもしれないと思える。