年の瀬もせまり、政治の動きがあわただしくなってきました。
お隣の名古屋では、市議会の解散に向けて、ついにリコールが成立する公算が強まった。
住民投票の署名数が、選挙管理委員会の横暴にもくじけずに法定数に達したからです。
名古屋市の選管は、主に市議OBで構成されているから、現役の市議会に有利になるように白を黒と断定する暴挙に打って出ました。
後からルールを変える「あと出しジャンケン」ですから、卑怯の極みです。
名古屋市の河村たかし市長が全面的に正しいとは思いませんが、市議会の姑息な対応をみれば、賛同したくなリますね。
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一方、諫早湾では、菅総理の英断で急展開です。
国営諫早湾干拓事業の排水門が常時開門されることになりました。
野党時代から強い関心を示していた管さんのことですから、「初志貫徹」といったところでしょう。
初心を忘れるのが慣例となっている民主党にとっては異例のことです。
海を埋め立てて農地を作ることが、どれほどの環境破壊になるのか、海を知らない農民には理解できないかもしれません。
私は、現在は駒ヶ根の農家のはしくれですが、生まれは海(から50歩)。
子どものころから、海が生活の中心でした。
その海岸も、今は道路として埋め立てられてしまっています。
海は、山と密接につながっていて、周辺海域の環境も相互に深く影響を及ぼす。
増してや湾を閉め切ってしまえば、周辺海域の環境悪化を招くのは海で暮らしている者ならだれでも想像できる。
淡水化して埋めたてて農地にするなんて発想は、海を知るものなら絶対にできないことだ。
諫早湾で開門調査が実施されて環境影響が明確になれば、長良川にも飛び火する可能性がある。
日本の最大の資源は海なのに、日本人は海を犠牲にし過ぎてきた。
諫早湾から、海が生命の源であることを再確認する機運が高まることを期待しよう。