・オール電化が地球を蝕み続ける
長野県では1月に入って電力使用量が3回記録を更新しました。
冬型の気圧配置が日本を包んだ1月17日、冬季電力使用量が電力10社合計で過去最高となった。
長野県では2年ぶりとなる記録の更新。
「暖房関連機器が高稼働になったこと」(中部電力長野支店)が主因とみられています。
電力使用を押し上げる背景について、電力中央研究所の若谷佳史・広報参事は「原油高が急激に進み、消費者がコストを意識するようになった。暖房器具の買い替え期に灯油式ではなくて、電気のエアコンや給湯器にシフトしているのでは」と分析している。
さらに、新規住宅建設の電化率は長野県は42%で、昨年末に累計5万戸を突破した。
オール電化の住宅が増えるとともに、電力使用量が増加し続けます。
東京電力では、柏崎刈羽原子力発電所が停止しているためにオール電化のCMを自粛しているが、その他の電力会社は知らぬ顔。
電力需要に発電が追いつかなくて、古い火力発電所を再稼動して急場を凌いでいるにもかかわらず、電力使用量を増やそうとオール電化を宣伝し続ける。
火力発電所稼動で、石炭の需要が急増しているとのこと。
オール電化が環境に優しいと勘違いしている消費者の心理を利用して、電力業界が利益を上げています。
それとともに、二酸化炭素の排出量はどんどん増えていく。
自前のエネルギーを確保できない都会はさておき、田舎は薪などのバイオマス資源を使える家庭も多い。
ところが、環境に優しい生活をするためにとオール電化を選んでしまい、地域に豊富にあるバイオマス資源の活用の道を閉ざしてしまっている。
うまい話には裏がある。
オール電化の隠された環境破壊に、これから住宅を考えている人は気が付いてもらいたいものです。
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