リニア新幹線を迂回させて伊那谷を通過させようとする動きがあります。
いわゆるBルートですが、地元のエゴですよ。
南アルプスを貫通する大工事になるから大変だとは思いますが、最長でも15kmにとどまることがわかったから困難な工事とまでは行かないようです。
東北新幹線の岩手一戸トンネルは26キロですから、リニアのトンネルが極端に長いとはいえませんね。
これで迂回する必要性は消えてしまった。
冒頭の地図を見ればだれでも気がつきますが、長野県が要望している迂回ルートは無意味です。
リニアは地域の利益ではなくて国の大動脈として期待されている。
地元の利益を考えろということがすなわちエゴだと分からないのかな。
強引にリニアを引き込んだとしても駅が各地にできるわけではなくて軌道が通るだけだということに気がついていない。
長野県の中部地域が要望した方がいいのは、リニアを無理やり遠回りさせる横暴ではなくて、飯田市を通ることが確実視されているのだから、飯田線の高速化とセットでの検討。
新幹線の接続とは無縁の伊那谷の鉄道網を、一気に利便性を向上させるチャンスと捉えるべきだと思います。
駒ヶ根市民とすれば、鈍行に揺られて岡谷まで出ても在来特急の「あずさ」の乗れるだけの現状から、飯田線が高速化されればリニア飯田駅へ短時間で行けるようになり、そこからは超高速で首都圏に出かけられる。
リニアを迂回させるBルートを熱望している人たちの多くは、リニアの交通手段としての機能よりも、リニアの工事のほうに旨みを感じているのだと邪推されます。
軌道用地買収で地価が上がる。
土木バブルで地元の土建は大賑わい。
リニア中央エクスプレス建設促進長野県協議会の会長は村井仁・長野県知事。
背後には土建屋として名高い鷲沢・長野市長も影に控えている。
ダム工事の伸びが見込めないから、次の儲け話としてリニアをターゲットにしているやからです。
長野県の膿(うみ)の仲間に引き込まれないようにしましょう。