西松建設の違法献金疑惑、それに絡んだ腹心の死亡事件。
村井知事の周辺では、裏社会でうごめいていた悪事が表ざたになってしまったということなんでしょう。
昨日の県議会の一般質問で知事は、裏金の件は知らないし、選挙資金にも関与していないと、すべての責任を死亡した知事側近の右近謙一参事に押し付けてしまっている。
では、長野県政はどうなっているのかというと、県民の関心の無さに付け込んでやりたい放題です。
県民の負担は重くするが、県職員には厚遇を保障する。
教育文化予算はどんどん削られ、子どもの読書活動を支援してきた移動図書館「おはなしぱけっと号」も廃止される。
一般企業では、企業存続の危機に瀕して非正規雇用の首切りが当たり前のように行われ、正社員もリストラ・ワークシェアリング・降給に直面している。
にもかかわらず、長野県の職員は身分が保障され、給料のカットも無い。
村井知事の言うところの「チーム村井」が、私服を肥やし私利私欲に走っている。
県議会もほとんどの議員が「チーム村井」に群がって呉越同舟だから、自浄作用も働かない。
村井仁という犯罪捜査対象者について、自民党と対峙すべき民主党の倉田県議までも「知事がそのようなことをしないのでは」と擁護する側についてしまっている。
田中前知事の時代の、喧騒が当たり前だった県議会はなんだったのか。
なぜ、同様の厳しい対応を県議会は見せられないのか。
すべての謎が、「チーム村井」の存在で説明がついてしまう。
チームから外れたものには、どのような処罰が下るのかも、右近氏が命を賭して示してくれたような気がする。
飴と鞭どころではない、金と死で県政を牛耳るチーム村井という極悪組織と特捜の激しい鬩ぎあいが繰り広げられるのだろう。
記者会見で村井知事は、「国家権力が常に正しいわけではない」と強烈に牽制した。
すでに水面下では、元国家公安委員長の威光にものを言わせた村井仁による圧力がかけられていそうだ。