衆議院選挙の長野五区では自民党の現職が落選の可能性が強まった。
自民党内部から漏れてきた話です。
自民党が独自に世論調査を実施したところ、長野五区の宮下一郎候補者が民主党の加藤学候補者に対して劣勢に立たされているとの結果が出たらしいです。
これを受けて宮下一郎選挙事務所では、組織の引き締めと事前活動に力を増すことにしたようです。
ところが、父親の宮下創平の地盤、看板、カバンを引き継いだ世襲候補にすぎない宮下一郎なので、戦力の高齢化が著しく、加藤学事務所のスタッフの平均年齢に20才足してなお、お釣りが来るのではないかと冗談めいた噂が伝わってきます。
世襲の現職に新人候補が挑む構図なので、新人の善戦に終わるとの当初の見込みは当然ですね。
民主党の新人である加藤学候補に投票したところで、盤石の現職に勝てるはずがないと有権者が思い込んでいたのがこれまでの現実です。
ところが、自民党の世論調査で加藤学の当選確率が高いというデーターが出たのであれば、反自民の票は雪崩を打って加藤学に流れ込むことになりそうです。
勝てる候補に投票するのが自分の一票の価値を最大限発揮することになるからです。
共産や社民が候補者を立てていますが、絶対に当選する見込みがないので、「三沢」や「池田」と」書かれた投票は無駄になってしまいます。
ところが、「加藤」と書かれた票の一つ一つは、世襲ブランドの「宮下」の票を無意味にするために重大な一票となる。
政権交代で自民党から国民が主権を取り戻すためには、「加藤」と書かれた票が決め手になる。
それ以外の名前(宮下、三沢、池田、・・・)を書いてしまうと自民党政治が続いてしまう可能性を高める。
自民党が民主党の加藤候補の強さを証明してくれるのは、信頼度が高いから有権者としても歓迎だ。
自民党関係者の話だから真偽の程は計り知れないが、選挙事務所のあわてぶりからして間違いなさそうです。
選挙は、判官びいきとも言われるが、勝ち馬に乗るともいわれる。
前者は現職には当てはまるものの、今回の野党の新人候補の場合はなじまない。
後者が長野五区の流れとして定着する可能性が高い。
民主党の加藤学への支持拡大が雪崩を打って、一気に広まると見たほうがよさそうです。