連合長野は反田中康夫ではなかったのか?
田中県政で副知事であった阿部守一を今度は県知事として連合長野が支えるというから訳が分からない。
田中県政を嫌って自民党と手を組んだ連合長野が、田中県政の中枢をになった人物を担ぐためにも自民党と組むという。
何とも節操のない人たちだ。
県職労では、職員給与を大幅にカットした阿部氏への怨念は深い。
「田中県政をともに進めた過去を総括させる」とも言っている。
根強い田中アレルギーが後遺症として残っている証だ。
しかし、「民主党基軸という枠を超え、いろいろな政党・団体と率直に意見交換していく」と、連合長野の近藤会長は言う。
自民・民主両党が阿部氏に相乗りする形も望んでいる。
労働者の権利を守るのが連合の使命だと思っていたら、二大政党に媚を売って甘い汁を一緒に吸いましょうと誘う利権組織でしかない。
田中前知事と民主党長野県連の軋轢は、県政に関心があったものなら知らぬ者はいない。
小沢代表(当時)が田中康夫の支持を表明しても、無視して反田中に手を貸した。
村井仁を押したのが自民党なのは筋が通っているが、片棒を担いだのは民主党と二人三脚の関係にあるはずの連合長野。
「村井は自分たちのおかげで知事に成れた」と近藤・連合長野会長が胸を張って村井仁の初登庁のお伴をする姿は異様でした。
村井知事が再選を断念すると、コロッと態度を変えて田中県政を支えた副知事を擁立する。
民主党も田中県政の副知事を支持することが決まっている。
民主党と連合長野が田中県政を後継するという何とも不可解な構図が出来上がってしまった。
この際、田中県政がどうしたこうしたという過去の亡霊に取りつかれた人たちには、長野県政からは去ってもらいたい。
村井県政で過去に逆戻りしたことを喜んで、継続されることを要望する利権政治家たちも同じだ。
田中も村井も過去のこととして振り返らず、新たな長野県を目指すリーダーが求められている。
少なくとも田中県政の副知事だった阿部守一ではないことは明らかだと思います。