地球温暖化防止活動推進員という資格がある。
私は長野県民なので長野県地球温暖化防止活動推進員となる。
県民の温暖化防止活動を支援するのが役目ですが、地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づいて、県知事から委嘱を受けた189名が、地域活動の指導者・実践者として、ボランティアで活動されています。
その研修会が松本で開催されました。
場所はホテルモンターニュ松本。
交通費と宿泊費(一泊二食付き)が支給されるので経済的な負担はありませんが、二日間拘束されるので時間的な負担は少なくないです。(二日目の昼食も弁当が用意されています)
一日目の学習メニューは、初心者向けの温暖化基礎講座。
ほとんどお昼寝タイムです。
でも、たまに聞き逃せない話もあるのでウトウトとしながらも聞き耳は立てておきます。
締めは推進員の活動報告。
頑張ってるなーと感心させられます。
省エネの工夫も紹介されていたんですが、机上の計算間違いが随所にあって公民館で市民講座を開催しているというのでちょっと心配になりました。
窓の表面温度などを実測の裏付けなしに計算だけで自己流を紹介していたのですが、明らかに勘違いがあったのに認めようとしない姿勢は危険だなと思いました。
計算だけで断熱を論じてはいけないと自戒を込めて再確認です。
二日目に気候ネットワークの研究員による講座がありました。
なかなか聞き応えがあった。
産業界に与しない地球温暖化の知見には敬服するし、信頼が置ける。
質問の機会があったので、確認したかった事を聞いてみた。
森林の二酸化炭素吸収を高めるために森林整備で切り捨て間伐するのは本末転倒ではないかということと、二酸化炭素の固定と銘打ってウッドチップを土壌に散布する偽善についてです。
どちらも微生物による分解によるメタン発酵を伴って、CO2の20倍の温室効果をもつメタンガスを発生させてしまう。
カーボンニュートラルが成立しなくなる。
答えは「その通り!」
適切な森林整備には、間伐された木材の適切な処理までを含むのであって立木のことだけを見ているのではダメだと。
森林が温室効果ガスの発生源になるような間違った森林整備が横行している現状はダメだと確認できました。
地球温暖化防止と関連付けた森林整備では切り捨て間伐はご法度だし、搬出した間伐材をチップにして土壌に蒔くのはおバカさんのやることだと、県の林務部は肝に銘じなよ。