冷え込みが厳しくなってきました。
今朝の気温は氷点下6度。
でも、居間はそんなに室温が下がっていなかった。
昨日、居間の仕切り戸に隙間テープを貼り廻らしたからです。
『すきまモヘアシール』というポリプロピレン製の毛が生えた幅4mm、毛足は4~6mmのテープです。
これを廊下との境の襖と、台所の仕切りのガラス戸に貼り付けました。
ガラス戸は戸車で動くために敷居との間にも6mm程度の隙間があって、ここから冷気がどんどん入ってきていました。
隙間風による冷気は隙間風負荷といい、暖房には大敵です。
標準的な和室では、隙間風は一時間で部屋の容積に匹敵する空気量が外気と入れ替わります。(換気回数といいます)
居間は八畳なので、一時間で64立方メートルの外気が隙間風として入り込んでいる計算になる。
外気との温度差を20度と仮定すると、24時間で8500キロカロリーの隙間風負荷が発生していることになる。
八畳用のファンヒーターの暖房能力(3.2kw)の3時間分に相当します。
高気密高断熱の最新住宅ではそんなに問題になりませんが、少し前の在来工法の住宅は隙間風による暖房負荷はかなり大きい。
戸の立て付けを調整して隙間をなくすことと並行して、優れものの隙間テープを併用すると、かなりの隙間風を防止できる。
ファンヒーターやエアコンのように空気を暖める暖房機を使っている家庭では、隙間風による冷気は暖房効果を特に悪くします。
いわゆる『頭熱足寒』になるからです。
古民家に薪ストーブが似合うのは、雰囲気だけではなくて暖房効果としても一理あるんですよ。
隙間風だらけの古民家では、ファンヒーターでは力不足。
オール電化でエアコン暖房などもってのほか。
お勧めは床暖房(ほっとカーペットも)や薪ストーブなどで遠赤外線暖房。
最低でも昔ながらの反射型ストーブを使いましょうね。