2011年05月31日
・リニア新幹線と電気と政治家
リニア新幹線に国からのお墨付きがついて、着工への準備が加速し始めている。
長野県内では、北部や中部の利権政治家たちがルートを迂回させて我田引鉄を目論んだが頓挫した。
次は、停車駅の分捕り合戦。
飯田市周辺に駅が作られる可能性が濃厚ですが、現在の飯田市駅に併設することにはならないようです。
JR東海は高森町を想定している。
飯田市より北部の自治体のご機嫌伺いにもなるからかな。
リニア新幹線の路線は、現在の新幹線に取って代わるというよりも補完しつつ、現行新幹線の大改修に向けて準備しておくという点で必要性がある。
しかし、超伝導である必然性はない。
原子力発電に依存する「過剰電力供給」を前提にするリニア新幹線が開通する見込みはついていない。
レール方式のデメリットが広く論じられている様子は無く、リニアありきで計画が進んでいるが、そもそも国による整備計画や建設・営業主体のJR東海は単に「中央新幹線」と表記されている。
リニアは速度が魅力の一つだが、早けりゃエネルギーを浪費してもいいのかというと、社会の流れはそうではなさそうだ。
超音速旅客機として脚光を浴びたコンコルドも、幾多の短所が嫌われて結局は姿を消している。
原発と火力発電所が支える超伝導リニア新幹線が、開通見込みの2020年代後半になって来るとエネルギー革新の重荷となる。
国がリニアでもいいよと言ったとしても、環境が許さなければ計画の変更はありうる。
JR東海は、長野県内に駅を作るにしても、在来線との高速鉄道網の構築に対しては無視している。
ローカル線として名高い飯田線を高速化するつもりはなく、中央高速道路と接続した自動車での地域交通網を念頭においている。
この態度は鉄道事業者としては許しがたい。
これには長野県上伊那の自治体トップも責任がある。
飯田線の高速化を前面に出してこなかったからだ。
Bルートの誘致に失敗した今になって、ようやく飯田線を高速化たいりと言っても遅いし、説得力が無い。
飯田線を高速化するためには、沿線住民に立ち退きを強いるからだ。
市町村長が、自分のところの飯田線沿線住民に複線化に伴う立ち退きを容認させられなければ絵に書いた餅になってしまう。
利権に溺れた政治家や土建屋だけでなく、一般市民も一体となった飯田線複線化への取り組みが無ければ実現しない。
JR東海は、このあたりの伏線をすでに熟知しており、複線化は言わしておけばいいと踏んでいるようだ。
田舎の市町村長がかなう相手ではない。
では、どうするか。
国会議員の出番ですね。
良いも悪いも、国会議員はこういうときのために選んでやっている。
私はそう思っていないが、多くの有権者はそのように思って使い勝手のいい候補者を国会に送り込んでいるはずだ。
国家プロジェクトは計画性や採算性で事業の方向が決められるのではなく、最終的には政治力がものを言う。
やはり、良くも悪くも世の中はそういう仕組みになっている。
近々、総選挙が勃発するかもしれないが、使い勝手のいい政治家を選ぶか、日本の将来を託せる政治家を選ぶか。
こういう選択肢を有権者が持つようになれば日本の未来にも道が開けてくると思うのだが。
長野県内では、北部や中部の利権政治家たちがルートを迂回させて我田引鉄を目論んだが頓挫した。
次は、停車駅の分捕り合戦。
飯田市周辺に駅が作られる可能性が濃厚ですが、現在の飯田市駅に併設することにはならないようです。
JR東海は高森町を想定している。
飯田市より北部の自治体のご機嫌伺いにもなるからかな。
リニア新幹線の路線は、現在の新幹線に取って代わるというよりも補完しつつ、現行新幹線の大改修に向けて準備しておくという点で必要性がある。
しかし、超伝導である必然性はない。
原子力発電に依存する「過剰電力供給」を前提にするリニア新幹線が開通する見込みはついていない。
レール方式のデメリットが広く論じられている様子は無く、リニアありきで計画が進んでいるが、そもそも国による整備計画や建設・営業主体のJR東海は単に「中央新幹線」と表記されている。
リニアは速度が魅力の一つだが、早けりゃエネルギーを浪費してもいいのかというと、社会の流れはそうではなさそうだ。
超音速旅客機として脚光を浴びたコンコルドも、幾多の短所が嫌われて結局は姿を消している。
原発と火力発電所が支える超伝導リニア新幹線が、開通見込みの2020年代後半になって来るとエネルギー革新の重荷となる。
国がリニアでもいいよと言ったとしても、環境が許さなければ計画の変更はありうる。
JR東海は、長野県内に駅を作るにしても、在来線との高速鉄道網の構築に対しては無視している。
ローカル線として名高い飯田線を高速化するつもりはなく、中央高速道路と接続した自動車での地域交通網を念頭においている。
この態度は鉄道事業者としては許しがたい。
これには長野県上伊那の自治体トップも責任がある。
飯田線の高速化を前面に出してこなかったからだ。
Bルートの誘致に失敗した今になって、ようやく飯田線を高速化たいりと言っても遅いし、説得力が無い。
飯田線を高速化するためには、沿線住民に立ち退きを強いるからだ。
市町村長が、自分のところの飯田線沿線住民に複線化に伴う立ち退きを容認させられなければ絵に書いた餅になってしまう。
利権に溺れた政治家や土建屋だけでなく、一般市民も一体となった飯田線複線化への取り組みが無ければ実現しない。
JR東海は、このあたりの伏線をすでに熟知しており、複線化は言わしておけばいいと踏んでいるようだ。
田舎の市町村長がかなう相手ではない。
では、どうするか。
国会議員の出番ですね。
良いも悪いも、国会議員はこういうときのために選んでやっている。
私はそう思っていないが、多くの有権者はそのように思って使い勝手のいい候補者を国会に送り込んでいるはずだ。
国家プロジェクトは計画性や採算性で事業の方向が決められるのではなく、最終的には政治力がものを言う。
やはり、良くも悪くも世の中はそういう仕組みになっている。
近々、総選挙が勃発するかもしれないが、使い勝手のいい政治家を選ぶか、日本の将来を託せる政治家を選ぶか。
こういう選択肢を有権者が持つようになれば日本の未来にも道が開けてくると思うのだが。
2011年05月30日
・脱原発には内閣不信任案もあり
昨日は一日中、台風の影響で大雨でしたが、その影響で太陽光発電は快晴のときの8%にまで落ち込みました。
それでも発電量の6kwhというのは、我が家の一日分の電気使用量(業務用含む)に相当するから自給率は100%。
電力需要の都会からはるかに離れた過疎地に原発を作って電気の恩恵だけを受けている家庭や企業が、自家発電に真剣に取り組めば原発は不要になる。
原発の電気は安く作れて、太陽光発電は経済性が低いから再生可能エネルギーで原発の代替は無理だと原子力村の経済学者は吠える。
裏を返せば、原発の電気を安く見せるための仕掛けが日本社会の隅々まで施され、長いものに巻かれることをよしとする日本人の気質もあって原発神話を信じ込まされていたということ。
再生可能エネルギーへの開発予算を削って原発推進に躍起になっていた日本国政府もグルだ。
高いといわれる太陽光発電だが、実体験している家庭用に限っても原発に比べて経済性が劣るとは思えない。
設置への補助金や高額買取制度があるからだろうと揶揄する向きもあるかもしれないが、これらがまったく無くても償却年数は15年だから発電設備としては採算性が良い方だと思う。
実際には補助金などの恩恵で元が取れるのは我が家では7年くらいだし、一般家庭でも10年を下回るケースが少なくないと思う。
太陽光発電はソフトバンクの孫氏が率先して地方自治体に働きかけているので、状況は大きく変わると思われる。
現状でも採算性が優れているのに、さらに条件が向上すれば、設置に二の足を踏んでいる方々も引き付けられるに違いない。
災害への対応力、ほぼゼロに近い銀行金利を考えれば、社会的ニーズへの貢献という意味においても自尊心を満足させるには十分な価値がある。
太陽光発電のメーカーも技術革新が徐々に進んでいて、モジュール(発電パネル)の面積当たりの発電量もこの一年で一割以上向上した。
価格も二割くらい安くなったようなので、買い取り価格や補助金が下がったとはいえ、経済性の面では好条件のままだと思う。
我が家でも、設置するスペースに余裕があればもっと増設したいと考えている。
このブログでも以前から提案していた「使われていない農地」への太陽光発電の設置をソフトバンクの孫氏が提唱したことで、我が意を得たりと思ったものの、法律の壁が大きく立ちはだかる。
多くの自治体が協議会を作って孫氏の構想をバックアップする体制が確立すれば、政府の重い腰を上げるかもしれない。
エネルギーを浪費して草刈するだけの大きな畦畔が特徴的な中山間地の農地には「使われていない農地」がかなりある。
我が家の水田は公称15アールだが、実際は2.5アールが畦畔だ。
なんと六分の一が「使われていない農地」となっている。
ここに太陽光発電でも風力発電でもいいから設置させてくれれば、かなりの電力を生み出すことができる。
敷地の周囲を見渡すと5%くらいは発電用地として使えそうなので、太陽光発電に換算して20kwいける。
田舎だからといわれてしまうかもしれないが、都会だって探せば「使われていない発電適地」があるはずだ。
法律は国会議員が作るものだから何とでもなる。
原発が嫌だから何とかしようと思ったら、「使われていない面積」を発電に使えるように改めればいい。
近く、内閣不信任案が野党から提出されそうだ。
衆院を解散する時間的な余裕はないから、内閣総辞職が有望になる。
与党から大量の造反が出て可決されればだが、菅内閣よりはマシな政府ができることを期待したい。
できることをやらなかった菅政権から、できることから迅速にやっていく新しい政権へ、代わるべきときが来ていると思う。
エネルギー問題は、ほぼすべてが政治課題だからだ。
それでも発電量の6kwhというのは、我が家の一日分の電気使用量(業務用含む)に相当するから自給率は100%。
電力需要の都会からはるかに離れた過疎地に原発を作って電気の恩恵だけを受けている家庭や企業が、自家発電に真剣に取り組めば原発は不要になる。
原発の電気は安く作れて、太陽光発電は経済性が低いから再生可能エネルギーで原発の代替は無理だと原子力村の経済学者は吠える。
裏を返せば、原発の電気を安く見せるための仕掛けが日本社会の隅々まで施され、長いものに巻かれることをよしとする日本人の気質もあって原発神話を信じ込まされていたということ。
再生可能エネルギーへの開発予算を削って原発推進に躍起になっていた日本国政府もグルだ。
高いといわれる太陽光発電だが、実体験している家庭用に限っても原発に比べて経済性が劣るとは思えない。
設置への補助金や高額買取制度があるからだろうと揶揄する向きもあるかもしれないが、これらがまったく無くても償却年数は15年だから発電設備としては採算性が良い方だと思う。
実際には補助金などの恩恵で元が取れるのは我が家では7年くらいだし、一般家庭でも10年を下回るケースが少なくないと思う。
太陽光発電はソフトバンクの孫氏が率先して地方自治体に働きかけているので、状況は大きく変わると思われる。
現状でも採算性が優れているのに、さらに条件が向上すれば、設置に二の足を踏んでいる方々も引き付けられるに違いない。
災害への対応力、ほぼゼロに近い銀行金利を考えれば、社会的ニーズへの貢献という意味においても自尊心を満足させるには十分な価値がある。
太陽光発電のメーカーも技術革新が徐々に進んでいて、モジュール(発電パネル)の面積当たりの発電量もこの一年で一割以上向上した。
価格も二割くらい安くなったようなので、買い取り価格や補助金が下がったとはいえ、経済性の面では好条件のままだと思う。
我が家でも、設置するスペースに余裕があればもっと増設したいと考えている。
このブログでも以前から提案していた「使われていない農地」への太陽光発電の設置をソフトバンクの孫氏が提唱したことで、我が意を得たりと思ったものの、法律の壁が大きく立ちはだかる。
多くの自治体が協議会を作って孫氏の構想をバックアップする体制が確立すれば、政府の重い腰を上げるかもしれない。
エネルギーを浪費して草刈するだけの大きな畦畔が特徴的な中山間地の農地には「使われていない農地」がかなりある。
我が家の水田は公称15アールだが、実際は2.5アールが畦畔だ。
なんと六分の一が「使われていない農地」となっている。
ここに太陽光発電でも風力発電でもいいから設置させてくれれば、かなりの電力を生み出すことができる。
敷地の周囲を見渡すと5%くらいは発電用地として使えそうなので、太陽光発電に換算して20kwいける。
田舎だからといわれてしまうかもしれないが、都会だって探せば「使われていない発電適地」があるはずだ。
法律は国会議員が作るものだから何とでもなる。
原発が嫌だから何とかしようと思ったら、「使われていない面積」を発電に使えるように改めればいい。
近く、内閣不信任案が野党から提出されそうだ。
衆院を解散する時間的な余裕はないから、内閣総辞職が有望になる。
与党から大量の造反が出て可決されればだが、菅内閣よりはマシな政府ができることを期待したい。
できることをやらなかった菅政権から、できることから迅速にやっていく新しい政権へ、代わるべきときが来ていると思う。
エネルギー問題は、ほぼすべてが政治課題だからだ。
2011年05月29日
・楽で得する節電術(4) エアコン選定の目安
シリーズでお届けしている節電のノウハウについての講座に向けての備忘録。
家庭内で最も電気を使うエアコン(クーラー)で節電を目指す。
今年の傾向として緑のカーテンが品薄だそうです。 ⇒ 県内ゴーヤー苗品薄 緑のカーテンに 節電意識広まり 【信濃毎日新聞】
ゴーヤの苗は売り切れ、支柱とネットなどの資材は生産が追い付かないメーカーも出ているという。
一過性のブームで終わらないでもらいたいですね。
緑のカーテンが、なぜ節電になるか?
日差しを遮るからですが、それだけではありません。
「冷風扇」と同じ機能が発揮されるからです。 詳しくは、こちら ⇒ 冷風扇 Wikipedia
簡単に説明すると、水分をたっぷり含んだ葉のすき間を風が通り抜けると、葉の表面から水の蒸発が起こって気化熱が奪われて葉の表面温度が低下する。
その温度が低下した葉に触れた風の温度が低下する。
だから、気温が高くて相対湿度が低いときに有効ですが、蒸し暑いときには冷風扇効果は逆効果になり得ます。
外部から部屋に侵入してくる熱量を減らすことがエアコンの節電になるので、日射の遮蔽が有効ですが、緑のカーテンはさらに室温を下げてエアコンへの負担(負荷という)が減る。
エアコンが室内から排出する熱のほとんどは、躯体(家の構造体)を伝わって外から入ってきたものです。
昭和55年ごろまでの断熱されていない住宅の場合には熱を遮るものがないのでかなり暑くなります。
緑のカーテンでがんばって窓からの侵入熱を抑えても天井から熱が降り注いでくる感じです。
この頃に建てられた家の場合は、エアコンを選ぶ目安として一畳あたり西向き0.8kw、南向き0.5kw ケース①。
平成4年からは断熱基準が変わって、少し冷房負荷が減る傾向なので西向き0.5から0.7kw、南向き0.3から0.4kw ケース②。
さらに平成11年から次世代省エネ基準が適用され始めたので、いわゆる高断熱住宅だと西向き0.3から0.4kw、南向き0.2から0.3kw ケース③。
自分の住んでいる家の断熱性能を知っている方は少ないと思うので、一度確かめておくと良いです。
押入れの天井に屋根裏に通じる入り口が用意されていることが多いので探してください。
ここから天井裏を覗いて厚さ3cmくらいの断熱材だったらケース①、断熱材がなければケース①より多めに。
断熱材があっても5cmくらいの厚さならケース②、10cm以上の厚さならケース③が目安です。
平屋と二階建てでは違いがあるんですが、とりあえずの目安として参考にして下さい。
正確に知ろうと思ったら、熱負荷計算というものをやってみる必要があるんですが、これができるようになれば省エネの達人です。
「うちは高断熱住宅だからエアコンはいらないはず」と思い込んでいる方がいるとしたら勘違いです。
いくら高断熱でも外からの熱はじわじわと入り込んでくるし、内部発熱というのがあって人が生活している部屋なら程度の差はあっても暑くなります。
猛暑日が続くと樹木に囲まれた住宅でもない限り、エアコンのお世話にならないと家の中にいて熱中症になる可能性が生じます。
我が家は駒ヶ根にあって比較的冷涼なのでエアコンはありませんが、猛暑日にはやはり暑い。
でも、大きな落葉樹が南から西に数本あって日差しを遮ってくれているので、少しは涼しくなります。
だいたい5度くらいは下がるようなので、自然のエアコン効果も大したものです。
なんだか取り留めのない備忘録らしい内容になってしまいましたが、エアコンを選ぶときの目安にしてください。
ケース①~③までの数字は部屋の広さ一畳あたりですので、参考にしてください。
家庭内で最も電気を使うエアコン(クーラー)で節電を目指す。
今年の傾向として緑のカーテンが品薄だそうです。 ⇒ 県内ゴーヤー苗品薄 緑のカーテンに 節電意識広まり 【信濃毎日新聞】
ゴーヤの苗は売り切れ、支柱とネットなどの資材は生産が追い付かないメーカーも出ているという。
一過性のブームで終わらないでもらいたいですね。
緑のカーテンが、なぜ節電になるか?
日差しを遮るからですが、それだけではありません。
「冷風扇」と同じ機能が発揮されるからです。 詳しくは、こちら ⇒ 冷風扇 Wikipedia
簡単に説明すると、水分をたっぷり含んだ葉のすき間を風が通り抜けると、葉の表面から水の蒸発が起こって気化熱が奪われて葉の表面温度が低下する。
その温度が低下した葉に触れた風の温度が低下する。
だから、気温が高くて相対湿度が低いときに有効ですが、蒸し暑いときには冷風扇効果は逆効果になり得ます。
外部から部屋に侵入してくる熱量を減らすことがエアコンの節電になるので、日射の遮蔽が有効ですが、緑のカーテンはさらに室温を下げてエアコンへの負担(負荷という)が減る。
エアコンが室内から排出する熱のほとんどは、躯体(家の構造体)を伝わって外から入ってきたものです。
昭和55年ごろまでの断熱されていない住宅の場合には熱を遮るものがないのでかなり暑くなります。
緑のカーテンでがんばって窓からの侵入熱を抑えても天井から熱が降り注いでくる感じです。
この頃に建てられた家の場合は、エアコンを選ぶ目安として一畳あたり西向き0.8kw、南向き0.5kw ケース①。
平成4年からは断熱基準が変わって、少し冷房負荷が減る傾向なので西向き0.5から0.7kw、南向き0.3から0.4kw ケース②。
さらに平成11年から次世代省エネ基準が適用され始めたので、いわゆる高断熱住宅だと西向き0.3から0.4kw、南向き0.2から0.3kw ケース③。
自分の住んでいる家の断熱性能を知っている方は少ないと思うので、一度確かめておくと良いです。
押入れの天井に屋根裏に通じる入り口が用意されていることが多いので探してください。
ここから天井裏を覗いて厚さ3cmくらいの断熱材だったらケース①、断熱材がなければケース①より多めに。
断熱材があっても5cmくらいの厚さならケース②、10cm以上の厚さならケース③が目安です。
平屋と二階建てでは違いがあるんですが、とりあえずの目安として参考にして下さい。
正確に知ろうと思ったら、熱負荷計算というものをやってみる必要があるんですが、これができるようになれば省エネの達人です。
「うちは高断熱住宅だからエアコンはいらないはず」と思い込んでいる方がいるとしたら勘違いです。
いくら高断熱でも外からの熱はじわじわと入り込んでくるし、内部発熱というのがあって人が生活している部屋なら程度の差はあっても暑くなります。
猛暑日が続くと樹木に囲まれた住宅でもない限り、エアコンのお世話にならないと家の中にいて熱中症になる可能性が生じます。
我が家は駒ヶ根にあって比較的冷涼なのでエアコンはありませんが、猛暑日にはやはり暑い。
でも、大きな落葉樹が南から西に数本あって日差しを遮ってくれているので、少しは涼しくなります。
だいたい5度くらいは下がるようなので、自然のエアコン効果も大したものです。
なんだか取り留めのない備忘録らしい内容になってしまいましたが、エアコンを選ぶときの目安にしてください。
ケース①~③までの数字は部屋の広さ一畳あたりですので、参考にしてください。
2011年05月28日
・楽で得する節電術(3)
シリーズでお届けしている節電のノウハウについての講座に向けての備忘録。
省エネ家電への買い替えが効果的だが、注意も必要という視点でいってみよう。
今日は土曜日で、家電量販店の広告が新聞に折り込まれていると思うので、実際に見ながら参考にして欲しい。
節電に多大な効果が得られる冷蔵庫の買い替えですが、効果のある買い替えと無意味な買い替えがあるので違いを知りましょう。
まずは、今使っている冷蔵庫の消費電力を知ることが先決。
冷蔵庫の扉を開けると細かい数字が書いてあって、そこに定格消費電力や月の消費電力の目安が書いてある。
10年前の冷蔵庫の消費電力は実際よりも小さいので換算倍率は1.6倍になるそうです。
「月の消費電力の目安(kwh)」×12月×1.6=年間消費電力量(kwh/年) です。
次に、買い換えようと思う冷蔵庫の消費電力を広告で見ようとすると、あれっ?と思うことがある。
家電量販店によって表示が異なるんです。
うちにはヤマダ電機、エイデン、ケーズデンキの3種類が折り込まれて来るんですが、一番丁寧なのがケーズデンキ。
省エネ達成率、年間消費電力量、年間電気代の3項目についてほぼすべての機種に記載がある。
しかし、エイデンとヤマダ電機は年間消費電力の表記がない。
表記がない場合は電卓を使って年間電気代を22で割ると年間消費電力量になる。
広告に並んでいる冷蔵庫には一定の法則があって、上段には省エネ性能が低い「お買い得品」が並んでいる。
下段になるにしたがって省エネ性能が高くなり容量も大きくなる。
節電のために冷蔵庫を買い換えるなら上段に目立つように掲載されている冷蔵庫を買ってはいけません。
コストパフォーマンスを考慮すると、省エネ達成率が200%前後で年間電気代が6000円未満のものがお勧め。
特に省エネ達成率が190~199%の機種は星が4つと見劣りするのに、実質の省エネ性能は5つ星に遜色なく10万円ちょっとで買えるから、本当の意味でお買い得です。
この基準で10年以上昔の冷蔵庫を買い換えれば、消費電力も年間電気代も半分から三分の一に下げられます。
電気代は一年間で一万円以上下がることもあるので、買い換えに使った費用は、この先10年間程度で元が取れる見込みが立ちます。
省エネのために余計な出費では二の足を踏みますが、元が取れるなら積極的に買い替えしようという意欲が湧いてくる。
大きな冷蔵庫が必要なお宅では上の基準とはちょっと異なりますが、やはり省エネ達成率200%前後よりも上の機種がいいですね。
冷蔵庫のほかに冷凍庫を使っているお宅もあるようですが、こちらは省エネ性能を意識した製品は少ないようです。
買い替えで消費電力に大きな違いが出るのはエアコンも同じ。
冷蔵能力4kw程度の製品だと10年以上前のものから買い換えると、やはり一年間の電気代に1万円くらいの差が出ます。
年間消費電力にすると450kwhの節電です。
でも、エアコンの品定めはかなり難しいので、目安が示しづらい。
広告には、冷房能力がkwで表示されているものや部屋の広さが畳の数で示されているものなど販売店側も工夫していますが、一般消費者が部屋にピッタリの物を選ぶのは難しい。
部屋の断熱性能が違えば、必要とする冷房能力に大きな違いが出るからです。
でも、何らかの目安がなければ適切なエアコン(クーラー)が選べませんね。
次回は、家のつくりとエアコンの選び方に着目してみようと思います。
つづく・・・。
Tweet
省エネ家電への買い替えが効果的だが、注意も必要という視点でいってみよう。
今日は土曜日で、家電量販店の広告が新聞に折り込まれていると思うので、実際に見ながら参考にして欲しい。
節電に多大な効果が得られる冷蔵庫の買い替えですが、効果のある買い替えと無意味な買い替えがあるので違いを知りましょう。
まずは、今使っている冷蔵庫の消費電力を知ることが先決。
冷蔵庫の扉を開けると細かい数字が書いてあって、そこに定格消費電力や月の消費電力の目安が書いてある。
10年前の冷蔵庫の消費電力は実際よりも小さいので換算倍率は1.6倍になるそうです。
「月の消費電力の目安(kwh)」×12月×1.6=年間消費電力量(kwh/年) です。
次に、買い換えようと思う冷蔵庫の消費電力を広告で見ようとすると、あれっ?と思うことがある。
家電量販店によって表示が異なるんです。
うちにはヤマダ電機、エイデン、ケーズデンキの3種類が折り込まれて来るんですが、一番丁寧なのがケーズデンキ。
省エネ達成率、年間消費電力量、年間電気代の3項目についてほぼすべての機種に記載がある。
しかし、エイデンとヤマダ電機は年間消費電力の表記がない。
表記がない場合は電卓を使って年間電気代を22で割ると年間消費電力量になる。
広告に並んでいる冷蔵庫には一定の法則があって、上段には省エネ性能が低い「お買い得品」が並んでいる。
下段になるにしたがって省エネ性能が高くなり容量も大きくなる。
節電のために冷蔵庫を買い換えるなら上段に目立つように掲載されている冷蔵庫を買ってはいけません。
コストパフォーマンスを考慮すると、省エネ達成率が200%前後で年間電気代が6000円未満のものがお勧め。
特に省エネ達成率が190~199%の機種は星が4つと見劣りするのに、実質の省エネ性能は5つ星に遜色なく10万円ちょっとで買えるから、本当の意味でお買い得です。
この基準で10年以上昔の冷蔵庫を買い換えれば、消費電力も年間電気代も半分から三分の一に下げられます。
電気代は一年間で一万円以上下がることもあるので、買い換えに使った費用は、この先10年間程度で元が取れる見込みが立ちます。
省エネのために余計な出費では二の足を踏みますが、元が取れるなら積極的に買い替えしようという意欲が湧いてくる。
大きな冷蔵庫が必要なお宅では上の基準とはちょっと異なりますが、やはり省エネ達成率200%前後よりも上の機種がいいですね。
冷蔵庫のほかに冷凍庫を使っているお宅もあるようですが、こちらは省エネ性能を意識した製品は少ないようです。
買い替えで消費電力に大きな違いが出るのはエアコンも同じ。
冷蔵能力4kw程度の製品だと10年以上前のものから買い換えると、やはり一年間の電気代に1万円くらいの差が出ます。
年間消費電力にすると450kwhの節電です。
でも、エアコンの品定めはかなり難しいので、目安が示しづらい。
広告には、冷房能力がkwで表示されているものや部屋の広さが畳の数で示されているものなど販売店側も工夫していますが、一般消費者が部屋にピッタリの物を選ぶのは難しい。
部屋の断熱性能が違えば、必要とする冷房能力に大きな違いが出るからです。
でも、何らかの目安がなければ適切なエアコン(クーラー)が選べませんね。
次回は、家のつくりとエアコンの選び方に着目してみようと思います。
つづく・・・。
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2011年05月27日
・楽で得する節電術(2)
昨日に引き続いて節電のノウハウについての講座に向けての備忘録。
最近はジェットコースターのごとくエネルギー問題を取り巻く環境がめまぐるしく、それこそ時間単位で変貌するので立ち位置をしっかりと固めていないと惑うことになる。
東電と東北電力管内では、電力消費量を削減する範囲の広い節電ですが、中部電力は平常時は足りているので、ピークカットが求められている。
重要なことは、電力需要がピークに達する時の電気の使用を控えるということ。
昨日も指摘したが月曜日から水曜日までの午後一時から四時が最重要のターゲットです。
この時期にできる限り電気を使わない暮らし方を工夫することが大事です。
電気を使うのを抑えるということではなくて、使う時刻をずらしたり、電気を使わなくても済むように工夫しましょうという事なので、我慢する必要はない。
信州ではあまり必要性がないとしたクーラーでも、必要な場合があって、その時間帯はみごとにターゲットと重複する。
ではどうするか。
具体的に工夫していきましょう。
まずは、クーラーを何のために使っているかを考えます。
部屋が暑いから、涼しくするためですね。
では、なんで部屋が暑いんでしょう?
それは、外の気温が高いからです。
外の気温が高いと、なぜ部屋が暑くなるんでしょう?
それは、外から熱が入り込んでくるからです。
クーラーは外から入ってきた熱を外に戻すのが仕事です。
では、熱が入って来なくすればクーラーの仕事が減るということが分かります。
断熱と遮熱が有効だと、ここまでくれば理解いただけると思います。
断熱性に劣る住宅では、クーラーの節電には断熱が一番効果的です。
天井に断熱材を入れたり、内窓を付けたりの本格的な断熱リフォームが理想的ですが、応急的にどうするかも考えてみましょう。
熱の侵入経路は、窓からのものが23%を占めて一番多い。
日射を遮ることが基本になりますから、すだれとカーテンを効果的に使いましょう。
窓の外には、すだれを窓から数十センチ離して取り付け、すだれと窓の間に風が通るようにします。
窓とすだれを密着させると、すだれに当たった太陽光線がすだれから遠赤外線を輻射して室内を暖めてしまいます。
すだれの二重掛け(間隔を開ける)は効果が上がります。
また、マンションのベランダは大きな蓄熱材なので、日中に太陽熱を貯めない。
ベランダをすだれで日よけする、ベランダのコンクリート床には木製すのこを敷く。
日が当たって暑くなったコンクリートに打ち水する。ただし、このときには、窓は締め切って風を入れない。
打ち水は、最初は水が蒸散した時に湿度が高く熱気を帯びた風なので、これは室内にいれずに、二回目以降の風を室内に取り込むようにするといいです。
アスファルトやコンクリートが熱いうちの打ち水は、蓄熱体を冷やすためで、涼しい風が得られる打ち水は、これらが冷えてから風が運んでくるものです。
この違いがなかなか理解されていませんね。
だから昔の知恵の本来の打ち水は日が陰りはじめた夕刻に行うんです。
話はちょっとそれますが、同じ打ち水でもさらに効果が高いのがクーラーの室外機です。
とっておきの方法は、室外機に日除けのすだれまたは小形のよしずを隙間を開けて掛け、これに打ち水します。
室外機に涼しい風が取り込まれて冷房効果が向上し節電になります。
窓を開ける時間帯と屋外の気温に気を配ると冷房効果が上がります。
熱帯夜は別にして、夜間にはできるだけ外気を取り入れて室内の熱を排出し日中は、外気の進入と太陽光線が入り込まないようにします。
窓には、遮光カーテンを取り付け、暗くしてもよい場合はその上に厚いカーテンを引く。
このくらいやると窓からの熱の侵入は半分くらいに減少しますから、クーラーの消費電力を10%削減できる見込みです。
設定温度を上げて暑いのを我慢するよりも、断熱に工夫して節電しながら涼しく暮らすほうが良いですよね。
最近はジェットコースターのごとくエネルギー問題を取り巻く環境がめまぐるしく、それこそ時間単位で変貌するので立ち位置をしっかりと固めていないと惑うことになる。
東電と東北電力管内では、電力消費量を削減する範囲の広い節電ですが、中部電力は平常時は足りているので、ピークカットが求められている。
重要なことは、電力需要がピークに達する時の電気の使用を控えるということ。
昨日も指摘したが月曜日から水曜日までの午後一時から四時が最重要のターゲットです。
この時期にできる限り電気を使わない暮らし方を工夫することが大事です。
電気を使うのを抑えるということではなくて、使う時刻をずらしたり、電気を使わなくても済むように工夫しましょうという事なので、我慢する必要はない。
信州ではあまり必要性がないとしたクーラーでも、必要な場合があって、その時間帯はみごとにターゲットと重複する。
ではどうするか。
具体的に工夫していきましょう。
まずは、クーラーを何のために使っているかを考えます。
部屋が暑いから、涼しくするためですね。
では、なんで部屋が暑いんでしょう?
それは、外の気温が高いからです。
外の気温が高いと、なぜ部屋が暑くなるんでしょう?
それは、外から熱が入り込んでくるからです。
クーラーは外から入ってきた熱を外に戻すのが仕事です。
では、熱が入って来なくすればクーラーの仕事が減るということが分かります。
断熱と遮熱が有効だと、ここまでくれば理解いただけると思います。
断熱性に劣る住宅では、クーラーの節電には断熱が一番効果的です。
天井に断熱材を入れたり、内窓を付けたりの本格的な断熱リフォームが理想的ですが、応急的にどうするかも考えてみましょう。
熱の侵入経路は、窓からのものが23%を占めて一番多い。
日射を遮ることが基本になりますから、すだれとカーテンを効果的に使いましょう。
窓の外には、すだれを窓から数十センチ離して取り付け、すだれと窓の間に風が通るようにします。
窓とすだれを密着させると、すだれに当たった太陽光線がすだれから遠赤外線を輻射して室内を暖めてしまいます。
すだれの二重掛け(間隔を開ける)は効果が上がります。
また、マンションのベランダは大きな蓄熱材なので、日中に太陽熱を貯めない。
ベランダをすだれで日よけする、ベランダのコンクリート床には木製すのこを敷く。
日が当たって暑くなったコンクリートに打ち水する。ただし、このときには、窓は締め切って風を入れない。
打ち水は、最初は水が蒸散した時に湿度が高く熱気を帯びた風なので、これは室内にいれずに、二回目以降の風を室内に取り込むようにするといいです。
アスファルトやコンクリートが熱いうちの打ち水は、蓄熱体を冷やすためで、涼しい風が得られる打ち水は、これらが冷えてから風が運んでくるものです。
この違いがなかなか理解されていませんね。
だから昔の知恵の本来の打ち水は日が陰りはじめた夕刻に行うんです。
話はちょっとそれますが、同じ打ち水でもさらに効果が高いのがクーラーの室外機です。
とっておきの方法は、室外機に日除けのすだれまたは小形のよしずを隙間を開けて掛け、これに打ち水します。
室外機に涼しい風が取り込まれて冷房効果が向上し節電になります。
窓を開ける時間帯と屋外の気温に気を配ると冷房効果が上がります。
熱帯夜は別にして、夜間にはできるだけ外気を取り入れて室内の熱を排出し日中は、外気の進入と太陽光線が入り込まないようにします。
窓には、遮光カーテンを取り付け、暗くしてもよい場合はその上に厚いカーテンを引く。
このくらいやると窓からの熱の侵入は半分くらいに減少しますから、クーラーの消費電力を10%削減できる見込みです。
設定温度を上げて暑いのを我慢するよりも、断熱に工夫して節電しながら涼しく暮らすほうが良いですよね。
2011年05月26日
・楽で得する節電術
近いうちに節電の講師を務めることになりました。
長野県温暖化防止推進員という肩書きでの仕事になると思います。
巷ではさまざまな節電ノウハウが飛び交っていますが、情報が多すぎて整理できていない感じです。
講座に向けて私なりに節電やら省エネの取り組み方について整理したいと思います。
多分に備忘録の色合いが濃くなると思いますが、よろしければお付き合いください。
福島原発の事故や浜岡原発の停止、全国で定期点検中の原発の再稼動延期などの影響で、昨年よりも電力の供給量が減る。
だから節電しようということなので、地球温暖化防止の観点から少々ずれることがあってもよしとする。
一番の課題は、電力需要のピークをなだらかにして電力不足によるパニックを防止することにある。
上伊那の女性を対象にした講座なので、中部電力の電力供給の実態を元に効果的な節電を考える必要がある。
そこで重点対象は、月曜日から水曜日の午後一時から四時になる。
中部電力は企業の需要が大半を占めるので、企業の電力需要が高まる時期に家庭でも節電することが求められる。
専業主婦の場合は昼ドラを見ないことから始めてみましょうと言いたいところだが、我慢を強いる節電は長続きしないし、広く普及しない。
すんなりと受け入れられる節電でなければ実際の効果が上がらない。
クーラーの設定温度を28度にするなどはこの典型で無理を強いています。27度が現実的だと考えます。
比較的冷涼な気候である信州の場合はクーラーの設置率は低いので、家庭内の消費電力に占める第一位は冷蔵庫の場合が多い。
冷蔵庫の節電で最も効果があるのは省エネ型への買い替えです。
安易ですが、ちょこまかした節電術とは桁違いに効果が上がります。
我が家の例ですが、11年前に購入した冷蔵庫の年間消費電力は実測で700kwhでした。
昨年の11月に買い換えた省エネ型の冷蔵庫は、年間消費電力の目安が260kwhです。
さらに、節電使用を心がけて半年後の現在は年間消費電力が230kwhくらいの見込みですから、三分の一への激減です。
年間の差470kwhは、一般家庭の一か月分の電力使用量を超えています。(家庭の消費電力の平均は400kwh/月)
冷蔵庫の次に消費電力が多いのは照明ですから、LED電球の普及が急速に進んでいます。
しかし、電力使用のピークカットを目標にすると照明は二の次です。
なぜって夜間の使用が主ですからね。(省エネには欠かせませんが主目的への効果という視点からそれないように)
次に来るのがテレビです。
やっぱり昼ドラの我慢にたどり着きます。
家電エコポイントが間違った政策だったために、消費電力の大きな大型のテレビが普及してしまっています。
テレビを見ないというのは我慢を強いるので、そうではない節電策としてはバックライトの明るさを変えることをお勧めする。
普及している32型を例にとると、最大の明るさから真ん中まで下げただけで20wh削減できる。
ちなみにコンセントを抜きましょうという古典的な節電術があるが、徒労に終わることも多いから選択が必要。
最近のテレビの場合は、0.1wとか0.2wが標準なので、わずらわしいと考える人は無理に取り組む必要は無い。(ブラウン管テレビを使い続けている人は効果がある)
お昼過ぎに洗濯機を使う人は少ないと思うが、掃除機を使うことはあるだろう。
掃除機の消費電力は1000wも珍しくない。
絨毯など強でなければならない場合を除いて中や弱で使ってみましょう。
消費電力は中で半分、弱で五分の一になる。
15分間掃除機を使った場合、中の設定だと125wh、弱だと200whの節電になります。
短時間の使用だけれど掃除機の節電はものすごく効果があります。
つづく・・・。
長野県温暖化防止推進員という肩書きでの仕事になると思います。
巷ではさまざまな節電ノウハウが飛び交っていますが、情報が多すぎて整理できていない感じです。
講座に向けて私なりに節電やら省エネの取り組み方について整理したいと思います。
多分に備忘録の色合いが濃くなると思いますが、よろしければお付き合いください。
福島原発の事故や浜岡原発の停止、全国で定期点検中の原発の再稼動延期などの影響で、昨年よりも電力の供給量が減る。
だから節電しようということなので、地球温暖化防止の観点から少々ずれることがあってもよしとする。
一番の課題は、電力需要のピークをなだらかにして電力不足によるパニックを防止することにある。
上伊那の女性を対象にした講座なので、中部電力の電力供給の実態を元に効果的な節電を考える必要がある。
そこで重点対象は、月曜日から水曜日の午後一時から四時になる。
中部電力は企業の需要が大半を占めるので、企業の電力需要が高まる時期に家庭でも節電することが求められる。
専業主婦の場合は昼ドラを見ないことから始めてみましょうと言いたいところだが、我慢を強いる節電は長続きしないし、広く普及しない。
すんなりと受け入れられる節電でなければ実際の効果が上がらない。
クーラーの設定温度を28度にするなどはこの典型で無理を強いています。27度が現実的だと考えます。
比較的冷涼な気候である信州の場合はクーラーの設置率は低いので、家庭内の消費電力に占める第一位は冷蔵庫の場合が多い。
冷蔵庫の節電で最も効果があるのは省エネ型への買い替えです。
安易ですが、ちょこまかした節電術とは桁違いに効果が上がります。
我が家の例ですが、11年前に購入した冷蔵庫の年間消費電力は実測で700kwhでした。
昨年の11月に買い換えた省エネ型の冷蔵庫は、年間消費電力の目安が260kwhです。
さらに、節電使用を心がけて半年後の現在は年間消費電力が230kwhくらいの見込みですから、三分の一への激減です。
年間の差470kwhは、一般家庭の一か月分の電力使用量を超えています。(家庭の消費電力の平均は400kwh/月)
冷蔵庫の次に消費電力が多いのは照明ですから、LED電球の普及が急速に進んでいます。
しかし、電力使用のピークカットを目標にすると照明は二の次です。
なぜって夜間の使用が主ですからね。(省エネには欠かせませんが主目的への効果という視点からそれないように)
次に来るのがテレビです。
やっぱり昼ドラの我慢にたどり着きます。
家電エコポイントが間違った政策だったために、消費電力の大きな大型のテレビが普及してしまっています。
テレビを見ないというのは我慢を強いるので、そうではない節電策としてはバックライトの明るさを変えることをお勧めする。
普及している32型を例にとると、最大の明るさから真ん中まで下げただけで20wh削減できる。
ちなみにコンセントを抜きましょうという古典的な節電術があるが、徒労に終わることも多いから選択が必要。
最近のテレビの場合は、0.1wとか0.2wが標準なので、わずらわしいと考える人は無理に取り組む必要は無い。(ブラウン管テレビを使い続けている人は効果がある)
お昼過ぎに洗濯機を使う人は少ないと思うが、掃除機を使うことはあるだろう。
掃除機の消費電力は1000wも珍しくない。
絨毯など強でなければならない場合を除いて中や弱で使ってみましょう。
消費電力は中で半分、弱で五分の一になる。
15分間掃除機を使った場合、中の設定だと125wh、弱だと200whの節電になります。
短時間の使用だけれど掃除機の節電はものすごく効果があります。
つづく・・・。
2011年05月25日
・シーシェパードが被災地で迷惑活動
反捕鯨団体「シー・シェパード(SS)」のメンバーが震災の被災地でイルカ漁の監視を再開したという。
3月11日の震災当時もメンバー6人が乗用車2台で監視活動中だった。
津波から逃れ、宿泊していたホテルがある約50キロ離れた遠野市に向けて徒歩で移動を始め、途中から地元住民の車に乗せてもらい、食事の提供も受けた。
でも、彼らは被災地へのボランティアに従事することなくイルカ漁の監視という当初の目的を達成するためだけに活動する。
一連のSSの動きを見れば、彼らが環境保護団体ではなく、新興宗教の一団であることが分かる。
彼らからの妨害により南極海の調査捕鯨を1カ月早く切り上げて帰港し、東日本大震災の救援物資船となった日本船団の母船「日新丸」について、捕鯨中断に追い込んだ当事者である彼らは3月25日、「われわれの努力が震災犠牲者への支援を生み出した」とアピールする声明を出した。
思い込みもはなはだしい。
SSは同日の声明で、捕鯨妨害のおかげで日新丸が1カ月早く帰港、その結果、SSが震災への人道援助に貢献できたなどと主張。「日新丸は永久的に人道援助船となるべきだ」とも要求した。
さらに、SSは東日本大震災の発生後、震災について頻繁に言及。
代表のポール・ワトソン容疑者=傷害容疑などで国際手配中=は、海の神が怒ったとする趣旨の「Tsunami(津波)」と題した詩を発表し、物議を醸している。
通常の人間としての感情を持ち合わしていれば、悲惨な災害の現場に居合わせ、自らも被災し、支援された経験を持つものならば、主義主張はひとまず横において、今そこにある窮状を救うために力を尽くすはず。
しかし、SSには信条はあっても心情がないのが真情のようだ。
政府は被災地に迷惑防止条例を制定して、SSのように災害復興に迷惑な存在を排除すべきだ。
災害ボランティア担当首相補佐官の辻清美は現地で実態を把握して政府に「正確に」報告を上げ、早急な対応を促しているのだろうか。
辻補佐官がSSと同じ穴の狢か、そうでないかが、この件で問われる。
3月11日の震災当時もメンバー6人が乗用車2台で監視活動中だった。
津波から逃れ、宿泊していたホテルがある約50キロ離れた遠野市に向けて徒歩で移動を始め、途中から地元住民の車に乗せてもらい、食事の提供も受けた。
でも、彼らは被災地へのボランティアに従事することなくイルカ漁の監視という当初の目的を達成するためだけに活動する。
一連のSSの動きを見れば、彼らが環境保護団体ではなく、新興宗教の一団であることが分かる。
彼らからの妨害により南極海の調査捕鯨を1カ月早く切り上げて帰港し、東日本大震災の救援物資船となった日本船団の母船「日新丸」について、捕鯨中断に追い込んだ当事者である彼らは3月25日、「われわれの努力が震災犠牲者への支援を生み出した」とアピールする声明を出した。
思い込みもはなはだしい。
SSは同日の声明で、捕鯨妨害のおかげで日新丸が1カ月早く帰港、その結果、SSが震災への人道援助に貢献できたなどと主張。「日新丸は永久的に人道援助船となるべきだ」とも要求した。
さらに、SSは東日本大震災の発生後、震災について頻繁に言及。
代表のポール・ワトソン容疑者=傷害容疑などで国際手配中=は、海の神が怒ったとする趣旨の「Tsunami(津波)」と題した詩を発表し、物議を醸している。
通常の人間としての感情を持ち合わしていれば、悲惨な災害の現場に居合わせ、自らも被災し、支援された経験を持つものならば、主義主張はひとまず横において、今そこにある窮状を救うために力を尽くすはず。
しかし、SSには信条はあっても心情がないのが真情のようだ。
政府は被災地に迷惑防止条例を制定して、SSのように災害復興に迷惑な存在を排除すべきだ。
災害ボランティア担当首相補佐官の辻清美は現地で実態を把握して政府に「正確に」報告を上げ、早急な対応を促しているのだろうか。
辻補佐官がSSと同じ穴の狢か、そうでないかが、この件で問われる。
2011年05月24日
・福島原発の事故対応はお粗末な技術レベル
連日、世間を騒がしている福島原発のニュースの中で、ほとんど注目されていないが、重大な危険を示しているものがある。
◇ ◇
汚染水移送の処理施設水位、想定より早く上昇
東京電力は23日、福島第一原子力発電所3号機のタービン建屋から高濃度汚染水を移送している集中廃棄物処理施設建屋の水位が、想定よりも早く上昇していると発表した。
ポンプの移送能力を超える速さで水量が増えている計算になり、東電は原因を調べている。
汚染水の移送は、毎時12立方メートルの水を送り出すことができるポンプを使って、今月17日に始まった。移送量は、23日朝までに計約1600立方メートルのはずだが、東電によると、既に約2600立方メートル分の水位に達した。ポンプの能力をほぼ倍の毎時20立方メートルにしないと計算が合わないという。
東電は「移送量はポンプの設計上の能力だけでなく、配管の状態や移送先との高低差などで変わってくる」と説明。地下水が入り込むなど別ルートの水の流入については「移送前に処理施設の建屋内部の密閉工事をしているので、その可能性は低い」としている。
(2011年5月23日12時30分 読売新聞)
◇ ◇
どこが重大かというと、これだ ↓
ここでいわれているところのポンプの設計上の能力とは、カタログ値の定格をさしているようです。
ポンプの設計には、流量と圧力損失(配管抵抗)を詳細に計算した本来の意味での設計が不可欠です。
流量は東電が設定しているのでそれが目標値となる。
問題なのは圧力損失だ。
圧力損失は、流量と配管の形状によって決まる。
流速の二乗に形状特有の係数を掛け合わせて計算するが、配管経路には曲がりや分岐、バルブなどのさまざまな形状があるので計算には一定の能力が求められる。
私がプラント設計に従事していた当時は手計算だったので、一つの経路に数ヶ月を要する場合もあった。
あまりにも時間がかかるので、自前のミニコンピューターでソフトを開発し、後任にゆだねて全社に普及させた。
その後も改良が加えられて今ではすべてコンピューターで計算していることだと思う。
しかし、福島原発の移送管路は一般的な配管形状とは異なるので、定型的な配管抵抗計算ソフトになじまないかもしれない。
こういうときには熟練の設計者が、経験に基づいて抵抗係数に補正を加える必要がある。
計算の精度は設計者の熟練度に応じて決まる。
今回の福島の移送プラントでは、設計流量に対して実際の流量が二倍程度まで増加してしまっている。
ここが大問題なのだ。
福島原発の事故対策に当たっているプラント担当者の熟練度に疑問がある。
はっきりいえば、設計能力が低い!
原発内で事故対策に従事するマンパワーの能力の低さが現れている。
政府は、事故対策を東電に丸投げしているが、あまりにも無責任だ。
世界を震撼とさせている原発事故に、民間企業一社で対応させるというのはあまりにも無謀だ。
日本全国から有能な技術者を集めて、すべての情報を公開して最善の策を講ずるべきだ。
目立たないニュースの中から福島原発での稚拙な事故対策が浮かび上がってきた。
福島原発では最先端の技術が事故対策に充てられているとの思い込みが社会全般にあるのではないか。
現場では精一杯いを尽くしているかもしれないが、最先端の技術レベルからすると実情はかなりお粗末なのかもしれない。
◇ ◇
汚染水移送の処理施設水位、想定より早く上昇
東京電力は23日、福島第一原子力発電所3号機のタービン建屋から高濃度汚染水を移送している集中廃棄物処理施設建屋の水位が、想定よりも早く上昇していると発表した。
ポンプの移送能力を超える速さで水量が増えている計算になり、東電は原因を調べている。
汚染水の移送は、毎時12立方メートルの水を送り出すことができるポンプを使って、今月17日に始まった。移送量は、23日朝までに計約1600立方メートルのはずだが、東電によると、既に約2600立方メートル分の水位に達した。ポンプの能力をほぼ倍の毎時20立方メートルにしないと計算が合わないという。
東電は「移送量はポンプの設計上の能力だけでなく、配管の状態や移送先との高低差などで変わってくる」と説明。地下水が入り込むなど別ルートの水の流入については「移送前に処理施設の建屋内部の密閉工事をしているので、その可能性は低い」としている。
(2011年5月23日12時30分 読売新聞)
◇ ◇
どこが重大かというと、これだ ↓
ポンプの能力をほぼ倍の毎時20立方メートルにしないと計算が合わないという。「移送量はポンプの設計上の能力だけでなく、配管の状態や移送先との高低差などで変わってくる」と説明。
ここでいわれているところのポンプの設計上の能力とは、カタログ値の定格をさしているようです。
ポンプの設計には、流量と圧力損失(配管抵抗)を詳細に計算した本来の意味での設計が不可欠です。
流量は東電が設定しているのでそれが目標値となる。
問題なのは圧力損失だ。
圧力損失は、流量と配管の形状によって決まる。
流速の二乗に形状特有の係数を掛け合わせて計算するが、配管経路には曲がりや分岐、バルブなどのさまざまな形状があるので計算には一定の能力が求められる。
私がプラント設計に従事していた当時は手計算だったので、一つの経路に数ヶ月を要する場合もあった。
あまりにも時間がかかるので、自前のミニコンピューターでソフトを開発し、後任にゆだねて全社に普及させた。
その後も改良が加えられて今ではすべてコンピューターで計算していることだと思う。
しかし、福島原発の移送管路は一般的な配管形状とは異なるので、定型的な配管抵抗計算ソフトになじまないかもしれない。
こういうときには熟練の設計者が、経験に基づいて抵抗係数に補正を加える必要がある。
計算の精度は設計者の熟練度に応じて決まる。
今回の福島の移送プラントでは、設計流量に対して実際の流量が二倍程度まで増加してしまっている。
ここが大問題なのだ。
福島原発の事故対策に当たっているプラント担当者の熟練度に疑問がある。
はっきりいえば、設計能力が低い!
原発内で事故対策に従事するマンパワーの能力の低さが現れている。
政府は、事故対策を東電に丸投げしているが、あまりにも無責任だ。
世界を震撼とさせている原発事故に、民間企業一社で対応させるというのはあまりにも無謀だ。
日本全国から有能な技術者を集めて、すべての情報を公開して最善の策を講ずるべきだ。
目立たないニュースの中から福島原発での稚拙な事故対策が浮かび上がってきた。
福島原発では最先端の技術が事故対策に充てられているとの思い込みが社会全般にあるのではないか。
現場では精一杯いを尽くしているかもしれないが、最先端の技術レベルからすると実情はかなりお粗末なのかもしれない。
2011年05月23日
・信毎の写真ジャーナルに我が家の写真

右上の写真で太陽光モジュールを掃除しているのが私です。
原発事故に伴う計画停電は東京電力管内のことで信州に縁が浅いと思われていましたが、浜岡原発が停止したことで他所事ではなくなりました。
新聞社も当事者に向けて情報発信する必要性を感じてきているようです。
太陽光発電の取材を進めるには、まずは我が家からということでお話がありました。
心配だったのは、特色のある=大規模な太陽光発電となってしまうこと。
その懸念は的中しましたが、写真記事なので文章が限られ大きい設備のメリットが十分に伝わっているか疑問です。
家庭の消費電力が多いから、たくさんの太陽光発電を屋根に載せなければならないという誤解が生じては困るからです。
信毎さんには、今後も的を射た解説記事を期待するとして、記事の補足をしておきます。
家庭用の太陽光発電は屋根に載せることが前提となっていて、設置できる容量に限りがあります。
電力会社の買い取り価格も発電容量が10kwまでが高額に設定されています。
たくさん載せて金儲けをするという投資対象にはなりません。
一方で、余剰電力をより多く買い取ってもらった方が家計には助かります。
使った電気代の約二倍の買い取り価格なので、使わずに売った方がお得だからです。
このバランスが大事で、できるだけ大きな太陽光モジュールを屋根に載せて、できるだけ節電するという組み合わせがよい。
一般的な4kwの発電システムで200万円前後と高額な買い物なのですが、設置後の電気の使い方しだいで早期に元を取るか、元を取れずに自己満足の対象になるかの分かれ道です。
市販されている太陽光発電システムの多くが10年間の機器保証を謳っています。
目標としてはこの期間に元を取ってしまうことになります。
目安としては発電量の四分の三くらいを余剰電力として売電できれば10年以内にもとが取れそうです。
もちろん設置するときに国や地方自治体の補助が受けられることが前提です。
また、発電容量が多くなると工事費用が割安になるし、機器の単価の割引率が良くなることも見逃せません。
無理をして大きな設備を付ける必要はありませんが、初期投資に目を奪われて小さめにしてしまうと損です。
信毎の記事には、我が家を含めて大容量の太陽光発電を紹介していますが、節電して発電量の多くを電力会社に供給するものと、大量の自家消費電力を賄うために結果として大容量の太陽光発電になったものと、意図したかどうかは分かりませんが好対照になっています。
後者の紹介例を見て感じるのは、家庭内のエネルギーをすべて電気に頼るから無理が生じている。
オール電化の悪影響ですね。
震災で長期間電気が止まり、太陽光発電の自家発電力に注目が集まりましたが、非常用のコンセント出力はパワコンの容量の半分から三分の一程度と意外と少ない。
もちろん太陽が出ているときにしか使えない。
過度に期待するのではなく、各種のエネルギーを効率よく使い分けて、災害時のリスクを分散することが危機管理としては重要です。
これからの太陽光発電は使うためにつけるのではなく、地域にエネルギーを提供するための自助努力の一環として位置づけていけたらいいと思います。
基本は消費エネルギーの見直しで無駄を省くことでしょう。
2011年05月22日
・アルファードよりも10kw太陽光発電
太陽光発電所建設を検討 孫社長、全国10カ所程度
東日本大震災と福島第1原発事故の発生以降、脱原発に向けた動きを活発化させているソフトバンクの孫正義社長が、埼玉県など全国に10カ所程度の大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を検討していることが21日分かった。
ソフトバンクなどによると、孫社長は兵庫県など7府県でつくる関西広域連合や、神奈川県など10都県が参加する関東地方知事会と連携。計800億円規模に及ぶ可能性のある事業費については、各自治体にも一部を負担してもらうよう要請する方向だ。
関東、関西のほか、孫社長は自身の出身地である佐賀県にも建設したいとの意向を示しているが、広大な敷地を要するメガソーラーの建設は、適した場所の確保が課題となりそうだ。
埼玉県の上田清司知事は21日、県内で記者団の取材に応じ、ソフトバンク側が79億円、県側が1億円を出して県内に計80億円の事業費でメガソーラーを建設する方針で調整を進めていることを明らかにした。
孫社長は震災の被災者に100億円の義援・支援金の寄付を決めたほか、14日には菅直人首相と都内で会食して原発依存からの脱却を強く訴えるなど、自然エネルギーの利活用に向けた取り組みを進めている。 =2011/05/21 21:48 【共同通信】=
◇ ◇
経済界と行政が本気になれば動き出しは早い。
孫氏の構想は突出しているので、経済界全般に再生エネルギーへの動きが広まっているわけではないが、地方自治体の取り組みが本格化すれば傍観していられなくなるだろう。
電力業界と政府が一体となった原子力村で推し進められてきた偏ったエネルギー政策が急転回する日も近い。
今朝の信濃毎日新聞に論説が掲載されていたが、恣意的に原子力が安いエネルギーとされていた過去が疑われる。
政府の隠れた補助金を加味すると事故がなくても原発は高いエネルギーだったことが分かってきている。
与党の国会議員にも内実が伏されていた原子力村のコスト隠しが、間違った方向に日本のエネルギーを向かわせていたようだ。
アメリカやフランスの原子力資本もしくは国そのものの影響を強く受けていたと思われる。
日本は自前のエネルギー源を持てない国との思い込みから、国民も資源国の言いなりになることを黙認してきたが、これらが虚飾であったことが明るみに出れば、騙されやすい日本国民でも少なからずの人たちが目を覚ますだろう。
政権交代という歴史的な転換点を迎えた民主党が本来ならば脱原発を高らかに掲げるべきだったのだが、旧自民党勢力が原子力村の利権に魅惑されて成しえなかった。
民主党の内部には、この期に及んでも原子力に固執しようとする欲に目がくらんだ有力議員が少なくない。
断末魔の菅直人首相がなりふりかまわず脱原発に踏み切れないのも、政権に固執するためには原子力村の議員に力を借りなければならないという情けない現状が影響している。
孫氏が先鞭をきった脱原発に追随して、日本国民が再生エネルギーに蜂起するときだと思う。
高級車を乗り回して悦に浸るよりも、その資産を再生エネルギーに向けた方がステータスになる社会が求められる。
アルファードやエルグランドは自己満足しか生まないが、同じ価格で設置できる太陽光発電なら一年間に10MWhの電力を生み出す。
金銭価値にすると年間30万円の恩恵を家計にもたらす。
これまで、家計に重い負担がかかる高級車と、多大な恩恵をもたらす太陽光発電との比較が、日常の話題に上ることはなかった。
日本の産業界が国民の消費感覚を洗脳していたからだ。
しかし、産業界が再生エネルギーに指向を変えれば、追随して国民の消費傾向も変わらざるを得ない。
12kwの一般家庭としては大規模な太陽光発電を設置している我が家だが、近い将来、目立たない存在になる可能性が高まってきた。
できる限り早く、そうなることも期待している。
東日本大震災と福島第1原発事故の発生以降、脱原発に向けた動きを活発化させているソフトバンクの孫正義社長が、埼玉県など全国に10カ所程度の大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を検討していることが21日分かった。
ソフトバンクなどによると、孫社長は兵庫県など7府県でつくる関西広域連合や、神奈川県など10都県が参加する関東地方知事会と連携。計800億円規模に及ぶ可能性のある事業費については、各自治体にも一部を負担してもらうよう要請する方向だ。
関東、関西のほか、孫社長は自身の出身地である佐賀県にも建設したいとの意向を示しているが、広大な敷地を要するメガソーラーの建設は、適した場所の確保が課題となりそうだ。
埼玉県の上田清司知事は21日、県内で記者団の取材に応じ、ソフトバンク側が79億円、県側が1億円を出して県内に計80億円の事業費でメガソーラーを建設する方針で調整を進めていることを明らかにした。
孫社長は震災の被災者に100億円の義援・支援金の寄付を決めたほか、14日には菅直人首相と都内で会食して原発依存からの脱却を強く訴えるなど、自然エネルギーの利活用に向けた取り組みを進めている。 =2011/05/21 21:48 【共同通信】=
◇ ◇
経済界と行政が本気になれば動き出しは早い。
孫氏の構想は突出しているので、経済界全般に再生エネルギーへの動きが広まっているわけではないが、地方自治体の取り組みが本格化すれば傍観していられなくなるだろう。
電力業界と政府が一体となった原子力村で推し進められてきた偏ったエネルギー政策が急転回する日も近い。
今朝の信濃毎日新聞に論説が掲載されていたが、恣意的に原子力が安いエネルギーとされていた過去が疑われる。
政府の隠れた補助金を加味すると事故がなくても原発は高いエネルギーだったことが分かってきている。
与党の国会議員にも内実が伏されていた原子力村のコスト隠しが、間違った方向に日本のエネルギーを向かわせていたようだ。
アメリカやフランスの原子力資本もしくは国そのものの影響を強く受けていたと思われる。
日本は自前のエネルギー源を持てない国との思い込みから、国民も資源国の言いなりになることを黙認してきたが、これらが虚飾であったことが明るみに出れば、騙されやすい日本国民でも少なからずの人たちが目を覚ますだろう。
政権交代という歴史的な転換点を迎えた民主党が本来ならば脱原発を高らかに掲げるべきだったのだが、旧自民党勢力が原子力村の利権に魅惑されて成しえなかった。
民主党の内部には、この期に及んでも原子力に固執しようとする欲に目がくらんだ有力議員が少なくない。
断末魔の菅直人首相がなりふりかまわず脱原発に踏み切れないのも、政権に固執するためには原子力村の議員に力を借りなければならないという情けない現状が影響している。
孫氏が先鞭をきった脱原発に追随して、日本国民が再生エネルギーに蜂起するときだと思う。
高級車を乗り回して悦に浸るよりも、その資産を再生エネルギーに向けた方がステータスになる社会が求められる。
アルファードやエルグランドは自己満足しか生まないが、同じ価格で設置できる太陽光発電なら一年間に10MWhの電力を生み出す。
金銭価値にすると年間30万円の恩恵を家計にもたらす。
これまで、家計に重い負担がかかる高級車と、多大な恩恵をもたらす太陽光発電との比較が、日常の話題に上ることはなかった。
日本の産業界が国民の消費感覚を洗脳していたからだ。
しかし、産業界が再生エネルギーに指向を変えれば、追随して国民の消費傾向も変わらざるを得ない。
12kwの一般家庭としては大規模な太陽光発電を設置している我が家だが、近い将来、目立たない存在になる可能性が高まってきた。
できる限り早く、そうなることも期待している。
Posted by komachan at
08:51
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