2011年04月30日

・福島の子どもたちを放射能から守れ

福島の子どもたちを放射線の危険に追い込む菅政権への批判が的外れでないことを示すビデオがYouTubeに存在します。

YouTube動画 ⇒ 福島の子どもたちを放射能から守れ

地元への説明に現地へ赴いた専門官が地元の方々の素朴な疑問に何も答えられない。

安全だというのに、その根拠を示せない。


一部の学者が安全だといっても、そうではないと主張する学者もいるから、国民の安全を守るのは政治家の判断だ。

原子力安全委員会が安全だというから安全だと鸚鵡返しを繰り返す菅総理は政治家の資質に欠けている。

そんな菅政権から派遣された官僚は、政治家が国民に示せる根拠を持たないから現場では役に立っていない。


福島の子どもたちを放射線管理区域以上に危険な環境においても「安全だ」とする菅政権は、この問題で政権の座から追われることになるかもしれない。

国の未来を担う子どもたちをおざなりな扱いをしたら、おとなしい日本国民でも怒りが爆発する可能性がある。

すでに、福島では菅政権は終わっている。


このビデオを見ても菅総理の原発対応に満足できる人がいるのだろうか。

現地の不安を煽る逆効果の成果を上げてしまう政府の専門官は、菅政権が送り込んだ名代である。

担当官個人の認識不足ではなく、彼らを送り込んだ政府が重大な認識を持っていないことを反映している。


総理大臣を交代させれば事故対応が良くなるという確信はない。

しかし、現状がひどすぎる。

できないのにやろうとする菅総理を代える以外に現状を打開する明確な方策が示されない限り、国のリーダーを代えて欲しいとする国民の声は妥当だと思う。


総理の首を挿げ替えている時間的な余裕がないのは当然だが、菅政権が今行っている震災対応がもたらす時間のロスの方が大きくなってしまった。

国民の安全を守るのが政府の最も基本的で最重要な義務だが、これをおざなりにする菅政権を解体して、今こそ国民が望む救国内閣を作るときが来た。


求められているのは天才的なリーダーではない。

日本の英知を総合し、政治家の力を結集し、官僚を使いこなすことができる手腕が求められている。

菅直人に不足するこれらの資質を最も持ち合わせている人物が今の日本国総理大臣としてふさわしい。


私は小沢一郎が一番条件を満たしていると思うが、彼以上に適任者がいれば誰でもいい。

少なくとも菅直人は今の日本が必要とする総理大臣ではないことだけは明らかなになった。

世論調査がそれを裏付けている。 ⇒ 首相指導力に不満76% 共同通信世論調査
  
Posted by komachan at 13:59Comments(0)安全

2011年04月29日

・子どもに「年20ミリシーベルト」を強要する日本政府

駒ヶ根市議会議員選挙に神経が集中している間に、福島第一原発事故は新たな展開を迎えていました。

子どもたちが通う学校が放射性物質の危険から守られない状況に陥ってしまっている。

危険にさらされている福島の児童を救うために署名活動が行われています。

           ◇                    ◇


(転送歓迎)
美浜の会、フクロウの会、グリーン・アクション、FoE Japan、グリーンピース・ジャパン、原子力資料情報室の6団体は、下記のような緊急声明および要請を政府に対して提出します。連名可能な団体・個人は、最終締切:4月30日(土)23時までに、下記のフォームよりご連絡ください。
https://spreadsheets.google.com/viewform?hl=en&formkey=dFUyRmU4Wl9tczRVeVdHNE1GZnJrbGc6MQ#gid=0

以下声明&要請文

呼びかけ団体:グリーン・アクション、グリーンピース・ジャパン、原子力資料情報室、福島老朽原発を考える会、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会、国際環境NGO FoE Japan

【緊急声明と要請】
子どもに「年20ミリシーベルト」を強要する日本政府の非人道的な決定に抗議し、撤回を要求する

4月19日、文部科学省は、学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射線量の目安として、年20ミリシーベルトという基準を、福島県教育委員会や関係機関に通知した。この年20ミリシーベルトは、屋外で3.8マイクロシーベルト/時に相当すると政府は示している。
3.8マイクロシーベルト/時は、労働基準法で18歳未満の作業を禁止している「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)の約6倍に相当する線量を子どもに強要する、きわめて非人道的な決定であり、私たちは強くこれに抗議する。

年20ミリシーベルトは、原発労働者が白血病を発症し労働認定を受けている線量に匹敵する。また、ドイツの原発労働者に適用される最大線量に相当する。
さらにこの基準は、大人よりはるかに高い子どもの感受性を考慮にいれておらず、また、内部被曝を考慮していない。

現在、福島県によって県内の小・中学校等において実施された放射線モニタリングによれば、「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)に相当する学校が75%以上存在する。さらに「個別被ばく管理区域」(2.3マイクロシーベルト/時以上)に相当する学校が約20%も存在し、きわめて危険な状況にある。

今回、日本政府が示した数値は、この危険な状況を子どもに強要するとともに、子どもの被曝量をおさえようという学校側の自主的な防護措置を妨げることにもなる。

文科省は、20ミリシーベルトは、国際放射線防護委員会(ICRP)勧告Pub.109およびICRP3月21日付声明の「非常事態収束後」の基準、参考レベルの1-20ミリシーベルトに基づくとしているが、その上限を採用することとなる。

21日現在、日本政府からは、本基準の決定プロセスに関しては、何一つ具体的な情報が開示されていない。また、子どもの感受性や内部被曝が考慮されなかった理由も説明されていない。文科省、原子力安全委員会において、どのような協議
が行われたのかは不明であり、極めてあいまいな状況にある(注)。

私たちは、日本政府に対して、下記を要求する。
・子どもに対する「年20ミリシーベルト」という基準を撤回すること
・子どもに対する「20ミリシーベルト」という基準で安全とした専門家の氏名を公表すること

           ◇                    ◇

菅政権がこの状態を放置するようなら、国民から見放されることになる。

学校の避難が大変だから妥協してある程度の危険を子どもにも許容させようとするあり方は、絶対に許しがたい。

民主党内の菅下ろしを国民が信任することになる。


子どもたちには、平常時の安全基準(1mSv/年)を適用すべきです。  
Posted by komachan at 20:27Comments(1)安全

2011年04月28日

・駒ヶ根市議会を私物化する者たち

駒ヶ根市議会議員選挙の背後関係が少しずつ分かってきました。

全体像にはまだ迫っていませんが、分かったところからお伝えしていきます。


選挙の事前説明会の時点で欠員が3名だったことはすでにお伝えしました。

新たに立候補の目処がないことから、再選挙を防ぐために私が名乗りを上げたこともすでに述べたとおりです。

あらたに分かったのは、立候補の目処がなかったのではなく、議員になりたい人はいたものの立候補させるには及ばないと各地域が判断していたようです。


ところが私が名乗りを上げたことで、駒ヶ根のドンが機敏に反応し、各地に候補者擁立を命令しました。

現職の議員の多くも 『自分たちの議会』 に都合の悪いのが入ってこないように一致団結しました。

おかしな話ですが、現職や引退議員が新たに立候補するべき候補者を選ぶ権利があると思っているし、実際に当選させたくないものには総力を挙げて阻止する協調性を発揮します。


今回もその協調性が発揮され、事前説明会の時点では立候補させるには及ばなかった「候補者の候補」が次々と候補者となりました。

その選考要件は、一つに私の地元から一人、加えて市民活動している団体から一人、もう一人は偶然だと思いますが私を強力に支援してくれている方の地元から一人という具合に、大変都合よく人選されました。

これだけの采配が振るえるのは駒ヶ根には一人しかいません。

ハリーポッター風にいうと、名前を言ってはいけないあの人です。


あわてて擁立された候補者が「候補者の候補」の段階では、選考順位の下位だったことが関係者からの聞き取りで明らかになりました。

地区の候補者としては適当であるという評価が低くても、今回の選挙に都合がよいという観点からすると選ばれることになる。

選挙を私物化していると言わずして何といいましょうか。


さらに、私の地元の候補者の支援組織は、宮下一郎の後援会がそのまま機能したことも分かりました。

そう遠くない国政選挙に有利な基盤を作り上げるために市議会選挙が利用されたということです。

法に触れるわけでも、モラルに反しているわけでもありませんが、選挙が私物化されている。


駒ヶ根市議会議員選挙は公職に就くべき人材を選択する崇高な機会であるはずですが、実情は議会を私物化している『議員族』と、これを背後から操る名前を言ってはいけないドンのサジ加減で候補者が決められていきます。

選挙期間中になされることは、得票の多少を競う人気投票に過ぎません。

本来なら有権者が選択すべき「市議会議員の資質」は、私物化する彼らによって有形無実とされてしまっているのです。


先日もお伝えしたとおり、私が選挙で当選する可能性はほとんどありませんでした。

なぜなら、名前を言ってはいけないドンの指令により、市内のありとあらゆるところに誹謗する噂が立てられ、コンビニの店員をして「今度立候補する新人候補は変な人だと広めてよ」となっていたようです。

さらに、私にまとわり付くストーカーが作り話の誹謗中傷を精力的に広めて歩き、他の候補者とはまったく様相が異なる状況に置かれていました。


これらは想定の範囲内なので、圧力をかけて来た方々の思惑通りに立候補をやめるということになりませんでした。

駒ヶ根警察の署員まで通じていることを知ったときには驚きましたが、名前を言ってはいけないドンがコネを最大限利用して長年築き上げた支配下組織は、それほどまでに強固だということなのでしょう。

私には警察署の誰なのか皆目見当が付きませんが、事情通にこの話をすると「それならあの人だ」とすぐに察しが付くくらいに関係者に情報を提供しているようです。

これらの過剰とも思える市議会議員選挙にかけたエネルギーの先には、来年初頭の駒ヶ根市長選挙があります。


名前を言ってはいけないあの人が育て上げて、今は市の部長級になっている幹部職員のあの人(関係者談)が市長候補として擁立される見込みです。

今年の秋ごろには、退職願を出して立候補を表明するでしょう。

市長選挙で集票マシーンとして機能させるために、多くの市議会議員もフル稼働することになります。


選挙の前後に、さまざまな関係者から得られた情報を総合すると、こういった構図が浮かび上がってきました。

これが田舎では当たり前のことなのか、批判されるべきことなのか、その判断は駒ヶ根市民一人一人が自問自答すればいいと思います。  
Posted by komachan at 21:20Comments(0)駒ヶ根

2011年04月27日

・節電で命を削る前に建物の断熱性能を見直せ

電力不足「猛暑のまち」直撃 群馬・館林市

 福島第1原発事故による今夏の電力不足問題で「猛暑のまち」として知られる館林市がピンチを迎えている。市は当初、夏までに公立小中学校や幼稚園にエアコンを完備して猛暑対策に万全を期す構えだったが、節電のため使用が制限される可能性が出ているためだ。市は「節電よりも熱中症などの人命対策を優先せざるを得ない」としている。

 今月14日、館林市は公共施設など市内100カ所以上に対し、「今夏における暑さ対策と省エネ活動のアイデア募集」と題するメールを一斉送信した。

 計画停電が再開された場合を想定し、節電しながら猛暑を乗り切るための独自のアイデアを募集するもので、市地球環境課は「電力不足の現状があり、全市一丸となって暑さ対策に取り組む必要性がある」と強調する。

 同市では、平成19年8月に観測史上最高気温となる40・3度を記録。昨年夏には最高気温35度以上の猛暑日は41回あり、日本で最も多かった。このため、市内では窓辺を植物で覆って室内を涼しく保つ「みどりのカーテン」といった猛暑対策に取り組んできた。

 また、今夏は東武伊勢崎線の館林駅前広場に設置されている「クールクールゾーン」のミスト発生装置のノズルを増設するほか、市内のコンビニ店などと提携し、熱中症などを訴える人を保護する「かけこみ協力店」を設置する。

 だが、こうした対策に影を落とすのが、電力不足による節電だ。市教委は6月末までに幼稚園5園、小中学校16校にエアコンを完備するが、「計画停電になればエアコンの設定温度を調節するなどの対応を迫られる」と不安を隠さない。

 ミスト発生装置の稼働についても使用が制限される可能性があるが、市は「人命を優先して操作する」として、節電に協力できない可能性も示唆している。

 前橋地方気象台では、今夏は近年の高温傾向から平年より気温が高いと予測。市は「夏休みに部屋でクーラーをつけたままテレビを見る生活から、外の涼しい場所に移動して読書を楽しむといった市民の意識改革も必要となる」と節電への協力を呼びかけている。 =産経新聞 4月27日=

           ◇                    ◇

人命や健康を害してまで節電する必要は無いでしょう。

電力が必要なのは日中の気温が高い時間帯なのだから、太陽光発電が機能を発揮する時間帯と重複しています。

学校の屋上に太陽光モジュールを目一杯載せて、それでも足りないとなれば照明を制限するなどして、節電に励むのが順番としてはいいように思う。


コスト意識が高い企業は別にして、公共施設や一般家庭ではエネルギーが有効に使われていない場合が多いと思われます。

節電や省エネの意識はあっても、気が付いたものから実行する程度のことで、どこにどう手を付けたら効果的にエネルギーが使えるかといった考察がなされていません。


紹介した記事でも重要な調査検討が抜け落ちています。

なぜ教室が暑いのか?

外が暑いからなのか、日差しが強いからなのか。


外気温の影響を受けているなら断熱性能を高めるべきだし、日差しが差し込んで暑いなら日光を遮蔽し、遮光ガラスに交換するという選択肢がある。

暑ければエアコンを取り付けるという短絡的な発想が電力需要を増大させる要因になっていると考えた方がいい。

公共施設でもこの程度だから、一般家庭になればなぜ暑いかという基本を押さえているお宅はごく少数だろう。


先月、近くに新築住宅で見学会があったから出かけてみた。

建築した大工さんに「Q値はいくつ?」と尋ねたら、「計算してません・・・。」

後日、入居された方がぼやいてました・・・「新築なのに寒いんです」


日差しを取り込んで部屋を暖かくするとの思い込みで、吹き抜けに大きな窓を付けたものだから、断熱性が著しく低下するとともに放射冷却で部屋の熱が空に逃げていってしまう。

大工さんは家を建てるプロですが、家の環境性能については素人同然です。

新築物件なのに環境性能が低い住宅が今でもたくさん建てられている。

電力不足で節電を考えるのも大事だが、建物そのもののエネルギー効率を見直さないと、『労多くして功少なし』に陥ってしまう。  
Posted by komachan at 20:19Comments(0)脱原発

2011年04月26日

・化石の町、駒ヶ根を変えるのは誰か

駒ヶ根市議会議員選挙の結果に、「残念だったね」と言われると、そう思う気持ちが半分で、もう半分は「駒ヶ根だから当然でしょう」という気持ちがある。

町村議員を集落単位で選出する習慣を「まけ」と言うらしいのですが、駒ヶ根は市でありながら実態は町レベルなので「まけ」が色濃く機能している。

ですから候補者の政策が云々とかは建前で、投票行動は「まけ」で決められた候補に自然と投じることになる。


新聞社などが有権者アンケートを実施すると、景気や雇用、福祉などの政策で選ぶという調査結果が発表されますが、調査票を見せられたときには重要な判断基準だという気がしてまともな答えを書きますが、投票所にいけば「まけ」の指示どうりに書いてしまうのが田舎の有権者の習性だ。

本日の信濃毎日新聞にも特集記事として掲載されていますが、「まけ」の習慣は必要に応じて育まれてきたもので、私利私欲のためではありませんでした。

駒ヶ根で「まけ」というのかどうか知りませんが、本来の意味合いとはちょっと異なるのが駒ヶ根の選挙事情だ。

駒ヶ根が特殊だという証拠に、駒ヶ根市が市民に対して選挙情報をほとんど提供しないことがあげられる。


選挙期間中はもちろん、投票日になっても市の公式ウェブサイトに選挙情報のコンテンツがまったくないのは長野県内の市では駒ヶ根だけ。

投票が締め切られて開票が始まる頃になってやっと選挙速報へのリンクが現れる。

ケーブルテレビでも候補者の政策を発表するのが開票が始まってからですから、まったく意味のないことを漫然と続けている駒ヶ根市の選挙に対する認識は井の中の蛙を通り越して、化石に近いのではないかと感じている。


これは行政の怠慢でもあるのですが、それを当然のように受け入れている市民の民度が現れていると思う。

ポスターが貼ってあって、選挙公報が新聞に折り込まれてくるのだから、それで十分ということ。

さらに詳しく候補者の政策や目指す方向性を知ったところで、「まけ」の指示通りに投票するのだから余計な情報という扱いになってしまいがち。


今回の市議選挙への立候補はこうした駒ヶ根の特色を理解した上でのことなので、結果は告示日の時点でかなりの確率で予想できた。

立候補に至った理由は昨日述べたとおり、市議会議員になりたかったというよりも、なり手がないなら名乗りを上げておこう、という比較的消極的な動機でした。

私が市議会に乗り込んでいけば、これまでのような行政との馴れ合い議会でなくなるのは避けられないので、市側でも大勢は当選を妨害する方向に動くはず。


しかし、一番妨害に動いたのは、今も駒ヶ根のドンとして君臨するあの方だ。

3年前の市長選挙で「インターネットにやられた」との敗戦の恨みがあるだけでなく、馴れ合い議会ではほじくり返されることのない過去の触れてはいけないブラックボックスが開けられることの恐れ。

さらに、そう遠くない国政選挙で宮下一郎の態勢を磐石にするために、市議会を選挙マシーンとして機能させるための準備に支障をもたらさないためでもあったようだ。


落選運動が私のためだけに展開されたことから考えても、駒ヶ根の市議会議員選挙というのが、市議会に必要な人材ではなく、市議会に都合の良い人材を送り込むための儀式だということが分かる。

駒ヶ根の良さは改めていうまでもなく市民も市外の方々も良く知っていることなのですが、明らかに劣っている所についてはほとんどの市民が気が付かない振りをしている。

振りではなく本当に気が付いていないとしたら哀れだが。


下伊那郡の大鹿村では、村民の意識が駒ヶ根市よりも格段に高い。

「地縁や血縁だけでなく、いろんな人が出るのはいいことだ」と受け止められている。

村民有志による合同個人演説会もあって候補者が出身地に関わらず候補者としてのビジョンを訴える機会が用意されている。

あらかじめ割り振られた候補者を思考を停止して選ばなければならない駒ヶ根の大半の有権者に対して、大鹿村の村民は明らかに視野が広い。


駒ヶ根のこの状況が変わるために多くの人の口を付いて出るのが「あの人が生きている間は駒ヶ根は変われない」だ。

一面ではそうかもしれないが、長いものに巻かれて安住することに慣れた逃げ口上でもある。

少なくとも一昨年の政権交代選挙では、意識が違っていたはずだ。


駒ヶ根が変わるためには暗躍する悪玉の死を待つまでもなく、市民が恥を知ることから始めるといいのではないか。

市議会議員の選挙が真っ盛りだというのに、市のウェブサイトにまったく情報を掲載しないほどに有権者が情報を欲していないのは、外部から見て異常とも思える。

20代30代の若手が、長いものに巻かれるのが処世術だと分かったようなことを達観しているようでは、駒ヶ根が化石の町として取り残されていしまうことになる。


誤解されないように断っておくが、私が当選しない理由が、駒ヶ根が化石の町であるということではない。

告示日当日からの票読みは、コアな票が200票、明確な妨害がなければ450票、奇跡的に有権者に大鹿並の意識が芽生えても650票が精一杯だと見込んでいたから、周りがばかげた噂を立てても当選はありえないと思っていた。

これが後付でないことは新聞記者に確認してもらえばすぐに分かることだが、残念なことにこうした票読みはかなりの確率で当たる。

市議会議員になりたかったというよりも、なり手がないなら名乗りを上げておこうという動機なのだから、これはこれでいいのだ。

結果が予想できても、できるだけのことをするのが選挙だし、支援してくれている人たちに対する礼儀でもある。  
Posted by komachan at 20:50Comments(2)駒ヶ根

2011年04月25日

・駒ヶ根市議選は安定を求める日常の延長

駒ヶ根市議会議員選挙でご支援いただいた皆様に感謝の気持ちを伝えるのは公職選挙法に抵触するので、ご挨拶は割愛させていただきます。


駒ヶ根市議会議員選挙の結果は、想定どおりでした。

ご支援いただいた方々にしてみれば「何を言ってるんだ」と叱りたい気持ちになるかもしれませんが、田舎の選挙にいきなり「正論」を持ち込んだら、拒否反応のほうが大きくなるのは当然です。

田舎の良いところは過去が現在を築き上げているところです。

選挙のときにだけ、未来志向になれといっても無理強いになってしまいます。


田舎で非日常を選択するには膨大なエネルギーが要るということです。

今回の結果は、日常の延長線上にある(良くも悪くも結びつきが強い)選挙のしがらみを有権者が自然体に受け止めたからだと思いますよ。

現在から将来を見据えるのではなく、過去と現在の結びつきで判断するのが田舎の特色です。


地域で候補者を担ぎ上げる組織選挙は、その意味では理にかなっています。

政策や理念よりも、結びつきの強さが安心感を与えてくれるからです。

議員に政治を求めているというよりも、仲間が役所とのパイプ役に役立ってくれることを望んでいるような感じですね。


繰り返しになりますが、田舎の良いところは過去からのつながりが地域の文化を育んできたところですから、選挙にもその傾向が強くなるのは自然だと思います。

選挙の結果を田舎が悪いからだと言うのは筋が違っていると思います。


今回の駒ヶ根市議選に臨むにあたって重要だったのは、自分も自然体で日常の延長戦で居つづけるという事でした。

誰でも気持ちがあれば議員の選挙に出られることを目指そうといった手前、金銭的な負担なしにメッセージを伝えられなければ有言実行になりません。

ですから、目標は費用の持ち出しはないでしたし、結果としてお財布への負担は何もありませんでした。


インターネットの利用は手段の一つとして手軽でしたが、選挙情報の入手に活用する人の数が相対的に少ない田舎では有効な選挙ツールとは言えません。

選挙期間中に駒ヶ根警察や商工会議所で私が上位当選するのではないかとの噂が囁かれていたようですが、警察の人間がそのような話をすること自体がおかしいということは横においても、インターネットの実力を過信していたのは私ではなく周囲だったように感じます。


2011年の駒ヶ根市議選の背景は静かだった表面上の動きとは別に、水面下では権力者の私利私欲が暗躍していました。

そのきっかけは、私が市議会議員に立候補する見込みになったことですが、なぜ立候補することになったか、まだお伝えしていませんでしたね。


公職選挙法では立候補者が定員に満たない場合(駒ヶ根では15人未満)、欠員が定員の1/6以下ならば(駒ヶ根では2人)定員割れのまま全員当選、欠員が定員の1/6を超えれば(駒ヶ根では3人)補充のための再選挙を行うことになります。

選挙の事前説明会の時点で欠員が3人でした。

このままだと再選挙を実施しなければならなくなり、数千万円と見込まれる選挙予算が膨らんでしまいます。

だったら出られる人が名乗りを上げて再選挙をしなくても良い状況だけは整えておこうと思って立候補する態度を示しました。


ところが、良かれと思って動いた私の思惑とは逆に、駒ヶ根市に多大な影響力を持ち続けている方が過敏に反応しました。

ほんの数日で候補者を3人擁立して選挙戦に持ち込みました。

私が議員になると都合が悪いのだそうです。


選挙になれば組織の力が当落を決めるので、私が当選する可能性がほとんどなくなるのは明らかでしたが、だからといって辞退するのでは無責任なので、できる範囲で自分なりの選挙をしてみました。

日常の延長線上に選挙がある地域性なので、私を支援することは日常の生活に大きな障害をもたらすことになるのだそうです。

特に、商売をしている人たちには有形無形の多大な圧力がかかったようです。

陰ながら支援してくれた人たちは大変だったと思います。


まだ、駒ヶ根市議会議員選挙の全体を把握できていないので、詳しいことは後日にしようと思います。

駒ヶ根に想うならではの視点で背後関係を示せるように情報収集しますので、皆さんもご協力ください。  
Posted by komachan at 09:34Comments(0)駒ヶ根

2011年04月16日

・駒ヶ根市議会議員選挙 牧野いくお

駒ヶ根市議選の期間中は、ブログの更新ができません。
これまでに市民の皆さんにお示ししてきた資料をまとめましたので、ご参照ください。

●決意

市議会に市民目線への改革を求めたい。
課題は、地盤(組織)、看板(後ろ盾)、カバン(資金)の、いわゆる三バンを引き継ぐ者が議員になるところにある。
変えよう。
優れた政治センスや高い志を持つ普通のサラリーマンや主婦が議員になれる仕組みが求められている。
夜間や休日に議会を開催すれば仕事を続けながら議員活動ができる。
所得に応じた議員報酬に改め、高所得者はボランティアで議員を務めることを目標に改革を実行する。

           ◇                    ◇                    ◇                    ◇





           ◇                    ◇                    ◇                    ◇











駒ヶ根市をより良い町、暮らしやすい町にしたいと思って行動してきた足跡です。
市民の目線で情報を集め、将来を担う子どもたちに、より良い駒ヶ根を残したいと思ってきました。
一部ですが参考にしていただきまして、私の駒ヶ根市議会議員として目指す方向性を確認してください。

【議会改革】 【教育・子育て】 【福祉・医療】
・議員の使命は地域の安全と生命を守る

・新しい地方選挙スタイル 1

・新しい地方選挙スタイル 2

・新しい地方選挙スタイル 3

・地方議会改革の鍵は報道が握る

・誰でも議員を目指せる駒ヶ根に

・駒ヶ根市議会の改革案

・駒ヶ根市は大昔の自転車状態

・5兆円あれば教育格差がなくなる

・駒ヶ根の教育の正常化に向けて

・子供の個性と学校の特色

・駒ヶ根市の中学校は振り出しに

・アンケートを無視した教育委員会

・避難所では母乳を与えましょう

・放射線うつると言わないように
・ドクターヘリは長野県民のためならず

・駒ヶ根市内に産院が開業するらしい

・伊南病院の危機を乗り切れるのか

・昭和伊南病院存続は市民に任せて

・行き場のない出産難民はどこへ

・障害者自立支援法、全国一斉提訴

・障害者の無償送迎に支援を
【行政財政】 【環境】 【安全】
・駒ヶ根がこうなったら好いな

・駒ヶ根市の事業はコンサル任せ

・根本_矢祭元町長に仙人を見た

・名誉欲が町を壊した中原市政20年

・20億円も無駄な下水処理場

・下水道をやめて33億節減、飯田市

・駒ヶ根は限界集落化を防げるのか
・地熱の町、駒ヶ根

・ベストのゴミ焼却場を作りませんか

・駒ヶ根市に場外車券売り場の計画

・地域のエネルギー資源を捨てずに

・道路特定財源で作る無駄な歩道

・洋上風力で原発全廃が可能

・生ごみは地球温暖化を救う
・農薬空中散布を止める市、続ける市

・駒ヶ根がこうなったら好いな

・市民を欺く、でたらめ浄水場建設

・児童の安全

・水道水が危ない

・浜岡原発の放射能で首都圏消滅

・原発が世界の海を汚染する


●立候補者一覧(順不同、敬称略)

候補者名よみ政党地区
牧野 郁生まきのいくお無所属東伊那
阿竹 麗あたけうらら無所属福岡
伊東 正人いとうまさと無所属東伊那
岩崎 康男いわさきやすお無所属町二区
塩沢 京子しおざわきょうこ無所属上穂町
竹村 誉たけむらほまれ共産党中沢
三原 一高みはらかずたか無所属福岡
長谷部 清人はせべきよと無所属上穂町
下平 順一しもだいらじゅんいち無所属北割二
坂本 裕彦さかもとやすひこ共産党福岡
宮沢 勝人みやざわかつと無所属上赤須
坂井 昌平さかいしょうへい無所属中沢
小林 敏夫こばやしとしお無所属南割
菅沼 孝夫すがぬまたかお無所属北割一
加治木 今かじきいま無所属町四区
竹内 正寛たけうちまさひろ公明党町三区
中坪 宏明なかつぼひろあき無所属下平

  
Posted by komachan at 12:33Comments(0)駒ヶ根

2011年04月15日

・駒ヶ根市議会議員選挙に望む

駒ヶ根市議選の期間中は、ブログの更新ができません。
これまでに市民の皆さんにお示ししてきた資料をまとめましたので、ご参照ください。

●決意

市議会に市民目線への改革を求めたい。
課題は、地盤(組織)、看板(後ろ盾)、カバン(資金)の、いわゆる三バンを引き継ぐ者が議員になるところにある。
変えよう。
優れた政治センスや高い志を持つ普通のサラリーマンや主婦が議員になれる仕組みが求められている。
夜間や休日に議会を開催すれば仕事を続けながら議員活動ができる。
所得に応じた議員報酬に改め、高所得者はボランティアで議員を務めることを目標に改革を実行する。

           ◇                    ◇                    ◇                    ◇





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駒ヶ根市をより良い町、暮らしやすい町にしたいと思って行動してきた足跡です。
市民の目線で情報を集め、将来を担う子どもたちに、より良い駒ヶ根を残したいと思ってきました。
一部ですが参考にしていただきまして、私の駒ヶ根市議会議員として目指す方向性を確認してください。
【議会改革】 【教育・子育て】 【福祉・医療】
・議員の使命は地域の安全と生命を守る

・新しい地方選挙スタイル 1

・新しい地方選挙スタイル 2

・新しい地方選挙スタイル 3

・地方議会改革の鍵は報道が握る

・誰でも議員を目指せる駒ヶ根に

・駒ヶ根市議会の改革案

・駒ヶ根市は大昔の自転車状態

・5兆円あれば教育格差がなくなる

・駒ヶ根の教育の正常化に向けて

・子供の個性と学校の特色

・駒ヶ根市の中学校は振り出しに

・アンケートを無視した教育委員会

・避難所では母乳を与えましょう

・放射線うつると言わないように
・ドクターヘリは長野県民のためならず

・駒ヶ根市内に産院が開業するらしい

・伊南病院の危機を乗り切れるのか

・昭和伊南病院存続は市民に任せて

・行き場のない出産難民はどこへ

・障害者自立支援法、全国一斉提訴

・障害者の無償送迎に支援を
【行政財政】 【環境】 【安全】
・駒ヶ根がこうなったら好いな

・駒ヶ根市の事業はコンサル任せ

・根本_矢祭元町長に仙人を見た

・名誉欲が町を壊した中原市政20年

・20億円も無駄な下水処理場

・下水道をやめて33億節減、飯田市

・駒ヶ根は限界集落化を防げるのか
・地熱の町、駒ヶ根

・ベストのゴミ焼却場を作りませんか

・駒ヶ根市に場外車券売り場の計画

・地域のエネルギー資源を捨てずに

・道路特定財源で作る無駄な歩道

・洋上風力で原発全廃が可能

・生ごみは地球温暖化を救う
・農薬空中散布を止める市、続ける市

・駒ヶ根がこうなったら好いな

・市民を欺く、でたらめ浄水場建設

・児童の安全

・水道水が危ない

・浜岡原発の放射能で首都圏消滅

・原発が世界の海を汚染する


●立候補者一覧(順不同、敬称略)

候補者名よみ政党地区
牧野 郁生まきのいくお無所属東伊那
阿竹 麗あたけうらら無所属福岡
伊東 正人いとうまさと無所属東伊那
岩崎 康男いわさきやすお無所属町二区
塩沢 京子しおざわきょうこ無所属上穂町
竹村 誉たけむらほまれ共産党中沢
三原 一高みはらかずたか無所属福岡
長谷部 清人はせべきよと無所属上穂町
下平 順一しもだいらじゅんいち無所属北割二
坂本 裕彦さかもとやすひこ共産党福岡
宮沢 勝人みやざわかつと無所属上赤須
坂井 昌平さかいしょうへい無所属中沢
小林 敏夫こばやしとしお無所属南割
菅沼 孝夫すがぬまたかお無所属北割一
加治木 今かじきいま無所属町四区
竹内 正寛たけうちまさひろ公明党町三区
中坪 宏明なかつぼひろあき無所属下平



●元記事

あさってから駒ヶ根市議選挙の期間に入ります。

私がどんな選挙をやろうとしているのか、おさらいしておきます。


震災の影響を受けて選挙活動を自粛する動きもありますが、自らやるのが自粛であって談合してやるのは他粛とでも言いましょうか、仲間内で遊説カーの時間を取り決めたというだけのことです。

先導車、遊説カーが一日中走り回って名前の連呼で、大量のガソリンを浪費するし、うるさいですよね。

赤ん坊のいる家庭にとっては迷惑なだけ。


震災の有無に関係なく金のかからない選挙を目指す私としては、一台用意するのに100万円といわれる遊説カーは当初から除外です。

でも、街頭演説に出かけるのに東伊那からあちこちに歩いて行くわけにもいかないので、少なくともバイクを利用します。

震災の影響を考慮した対応を取るなら省エネの効果が現れなければ、単なるパフォーマンスに過ぎないので、バイクは電動スクーターを使います。

もちろんバッテリーは太陽光発電で充電しますよ。

ただし、荷物を運んだり、雨が降れば自動車に乗りますが、燃料消費をできるだけ減らすために軽トラックを使います。


街頭演説には通称「トラメガ」と呼ばれる携帯型のメガホンを使います。

電源は乾電池10本ですが、これにもエネループという充電電池をいれます。

お決まりの太陽光発電で充電するのは当然です。


多くの候補は後援会通信と称する宣伝チラシを数千枚印刷していると思います。

大量の紙ごみになる運命ですが、人数をかき集めて組織を固め、選挙対策本部(選対)を組むことが選挙だと思い込んでいる人たちにとっては、欠かせないツールです。

人と物と金を集めるための後援会活動が、当選したあとは政治家の足を引っ張るんですが、お世話になればいうことを聞かなければならなくなるのは義理人情の世界では当たり前です。


選挙期間中に送り届けられるハガキも一人の候補につき2000枚です。

17人立候補すると34000枚だから郵送料だけで270万円も税金が使われます。

私は出さないので16万円くらいの節約に貢献します。


先ほどちょこっと触れた選対ですが、目的化されているような気がします。

すこしばかり選挙事務所の活動に参加したことがある自称選挙通は、「選対が組めて、初めて一人前の候補」みたいなことをおっしゃいます。

お偉方がずらっと名前を連ね、青年部や婦人部などかき集めた人員を総動員して肩書きをつけることが目的で、有効に機能させることに長けているとは言いがたい。


選挙対策は、選挙方針があって、それを具現化するための手法を考え、必要にして十分な人事ができればいいんです。

今回の私の選挙は、対外的には選対はありませんが、政策集は効果的に市民に手渡しされているし、告示日には支援者が独自にプランを立ててポスターを市内全域に貼ってくれる。

仰々しい選挙対策本部は」いらないんです。


ただし、今回のシンプルな選挙戦術で勝てるのかと問われれば、答えは「分からない」です。

6年間で200万件のアクセスがあった私のブログ(駒ヶ根に想う)の波及効果がどれほどあるのか、議会改革の必要性を市民がどれほど重要だと捉えているか、読めません。

言えることは、投票率が上がるほど私の得票は増えるだろうし、逆に投票率が下がれば組織の力に屈することになるということです。


市議会が今のままでいいと考える市民が多ければ私のメッセージは受け入れられないが、市議会も行政も新しい時代の変化に対応できるように変えてもらいたいという市民の思いが強くなれば、私が市議会で活躍することになる。

選挙の命運は、私が市民に向けて発したメッセージがどこまで市民に伝わるか、にかかっています。

最後まで読んでいただいた、駒ヶ根市を変えたいなと考えている読者の皆さんが、24日の投票日までにメッセージの輪を広げていただけるか、期待を込めてお願いします。

クリック ⇒ ●牧野郁生の政策(A4判)  /  ●牧野郁生の政策(A3判) 4/11更新   ●牧野いくおの選挙公約

       勝手連として自由にご利用ください。※無差別配布はだめです



**本日の発電量 52.3kwh
-第一発電所 22.4kwh
-第二発電所 29.9kwh

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Posted by komachan at 20:58Comments(0)駒ヶ根

2011年04月14日

・放射線うつると言わないように

福島原発の事故から逃れて千葉県船橋市に避難した子どもが「放射線がうつる」などと言われ、いじめられたとして同市教育委員会は、児童、生徒への適切な指導を求める通達を、市内の小中学校計83校に出しました。

福島県から避難し船橋市内の公園で遊んでいた小学生のきょうだいが3月中旬、別の子どもたちにいじめられたという。

市教委からの通達は、指導に当たっては「思いやりを持って接し、温かく迎える」「避難している人の気持ちを考えて言動に注意する」など避難している子どもたちへの配慮を要請している。

「(放射線に対する)大人の不安が子どもたちに影響を与え、冷静な対応が取れなくなる恐れがある」と保護者と連携した対応の重要性も指摘していることも重要です。


原子力事故のレベルが最悪のレベル7に引き上げられたことで、放射線への恐怖心を持つなという方が難しい状況になっています。

原発は安全だ、原子炉は安定しているとしていた国の発表を鵜呑みにしていた人ほど、ショックが大きいのではないでしょうか。

不安を煽らないようにしたのかもしれませんが、政府の事故に対する評価の変遷はまったく逆効果だった。


いじめた子どもを叱るのはかわいそうでしょう。

親と一緒に原発事故をテレビで見て、親の反応から原発から逃げてきた子どもと放射能を結びつけるようになったと考えられます。

テレビの向こう側で起こっている凄惨な事故を子どもにやさしく伝えるのは簡単なことではありませんが、感受性の高い子どもが過敏に反応したり、間違った解釈をしないように、丁寧に導くのが親の役割ではないでしょうか。


日本人が海外旅行先の列車で「お前日本人か」と問われ、「そうです」と答えると、その外国人は離れた席に移動したという話をテレビで耳にしたことがあります。

日本の製品が輸入先から放射線測定証明書を求められているというニュースも目にします。

こういった偏見が子どもの脳裏に悪い影響を与えているのではないか。


テレビ漬けの今の子どもたちをテレビから引き離すことは難しいと思うので、親が一緒に見て、適切にフォローすることが大事だと思います。

震災や大津波災害、原発事故が子どもたちの心に良い影響を与えるとは思えないので、できる限りボランティア活動や復興を目指す被災者の姿などを見せるように配慮してもらいたい。

小中学校の指導も通り一遍ではなく、子どもが被災者を理解し、すなおに受け入れられるように導いてもらいたい。


原発事故への政府の対応には腹立たしく思うこともあるが、事故現場では本当に命を懸けて原子炉を冷却している。

かろうじて安定を保っている今の状況を、少しでも悪化させないように関係者は必死の努力を続けているはずだ。

事態は、テレビで楽観論を言い続ける専門家の説明とは異なり、危ういバランスの上で最悪の事態への転落を防いでいることが分かってきた。


これから長い年月、日本は放射能汚染との共存を迫られる。

平常時の放射線の安全基準は、いつの間にか消え去って、非常時のそれに置き換えられている。

気が付かないように放射線被害が当たり前の日本社会が形作られていることに、注意深く猜疑心を向けていくことも大事だろう。


子どもの心に疑念を持たせないようにしながら、大人は猜疑心を持ち続けるという、難しい気配りが求められているような気がします。


**関連記事

福島第1原発:UAE、日本人持ち込みの食品没収

**本日の発電量 72.8kwh
-第一発電所 30.5kwh
-第二発電所 42.3kwh
気温が上昇してきたので発電効率が落ちてきた。

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Posted by komachan at 20:17Comments(0)教育

2011年04月13日

・脱原発を目指す城南信用金庫に続け

災害からの復興には、多額の費用が必要になります。

国の支援が期待されますが、借金漬けの国家予算に過大な期待は禁物です。

新たな東北、次世代型の日本を作り上げていくためには、民間資金の力が鍵を握ります。


そんな中で、東京と神奈川に店舗を持つ城南信用金庫が画期的な方針を示しました。
>>
「原発に頼らない安心できる社会へ」

私達は、原子力エネルギーに依存することはあまりにも危険性が大き過ぎるということを学びました。私達が地域金融機関として、今できることはささやかではありますが、省電力、省エネルギー、そして代替エネルギーの開発利用に少しでも貢献することではないかと考えます。
<<

高い公共性が求められる金融機関が、はっきりと脱原発を唱えることは前代未聞ではないでしょうか。

逆に、公共性の意識が高いからこそ社会の安定を害する原発の存在を否定しているのだと思います。

原発依存から脱却するためには代替エネルギーの促進が不可欠ですが、そこで金融機関としての重責を果たすべく、具体的な取り組みを掲げています。

① 徹底した節電運動の実施
② 冷暖房の設定温度の見直し
③ 省電力型設備の導入
④ 断熱工事の施工
⑤ 緑化工事の推進
⑥ ソーラーパネルの設置
⑦ LED照明への切り替え
⑧ 燃料電池の導入
⑨ 自家発電装置の購入
⑩ その他

自社で取り組むのは当然として、地域の企業などが脱原発に寄与する設備投資に率先して資金援助するようです。

個人や一部の組織が原発の危険性を訴えていたこれまでは、広く社会に活動の意義が認められているとは言いがたかった。

しかし、福島第一原発の事故に直面した多くの日本人は原発の安全神話から目覚め、安全な生活を取り戻すために何をしなければならないか気が付きました。


地域に密着した金融機関が世論をリードすることで、脱原発が一部の理想ではなく社会全体が目指さなければならない命題だと認識する人がたくさん現れてくると思います。

日本経済を支えている大資本が次世代のエネルギーのあり方について、これまでの姿勢を大転換すれば、原発を無くすのはそれほど難しいことではありません。

日本には資源は十分にあるのです。

経済性という尺度が原子力行政に傾かせていましたが、原発事故のリスクがいかに高くつくのかはっきりした上は、これまで実用化できないと思われていた日本固有の資源が活用されるようになると思います。


これまで述べてきたように、駒ヶ根市はエネルギー自立都市となれるだけの資源があります。

駒ヶ根を代表する企業が、城南信用金庫のようにオピニオンリーダーとなって、地域社会の世論形成を担ってくれることを切望します。

駒ヶ根市議になったら、率先して働きかけていきたいですね。

**本日の発電量 74.3kwh
-第一発電所 31.3kwh
-第二発電所 43.3kwh

連日、大量の発電が続いています。

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Posted by komachan at 20:33Comments(0)脱原発