2007年07月31日

・長野5区では自民党が強いまま

護憲・活憲運動における共産党のセクト的対応より自民党の大敗、民主党の大躍進となった参院選ですが、長野県では結果として何も変化がありませんでした。

民主党の羽田氏が過去最高得票を得たとはいえ、次点の吉田氏は前回同様に30万票以上で当選してしまっている。


特に、長野県の南部では、吉田氏が羽田氏を上回った町村が15もあり、下伊那郡部では高森町を除いたすべての町村で吉田氏が優位な選挙戦を展開しました。

この地域は、衆院選で言うところの長野第五区であって、吉田氏の地元の松川町を含んでいます。


国会の政局は、衆院選挙を経て与野党逆転に向けて動き出しましたが、この南信の得票の結果は、長野5区では、与野党逆転に黄色信号が灯っていることを示しています。

長野5区で自民党が強いのは、吉田氏の地元という地の利があることはもちろんですが、対立軸となるべき民主党の弱さが根本にあります。


民主党の長野5区は、加藤学氏が公認候補として衆院を戦う予定になっていますが、今回ほどの民主党への追い風がありながら、得票は民主100に対して自民が87と僅差になっています。

民主への強烈が追い風を受けてもこの程度の差しかないことを考えると、加藤学氏の現状の力では実力で自民党を破ることはできそうにありません。


そこで、必要になるのが共産党との選挙協力です。

今回の参院選でも、社民党と共産党が選挙協力をしていれば、単純計算では吉田氏との差は4%にまで縮められます。

さらに、長野5区で民主党が地盤を固めていれば、自民党の得票を低下させ、社民党と共産党の選挙協力によって、自民党の議席を奪うことも不可能ではなかったと考えられます。


共産党は、勝つ見込みがなくても全国に候補者を擁立し、巨額の供託金を没収されてしまう、とても非効率な選挙戦術が目立ちます。

それで勢力が拡大するのなら文句はつけませんが、共産党の議席は少なくなる傾向にあるようで、選挙戦術の見直しは急務だと思います。


次の衆院選では、共産党が無駄な資金のばら撒きと票の分散を反省し、与野党逆転のために最大限の選挙協力が求められます。

駒ヶ根市を含む長野5区で自民党を排除するためには、野党が選挙協力して加藤学氏を勝たせるしか道はありません。


党本部の英断が必要なのは当然ですが、支部単位でも交流を深め、党利党略を棚上げにしてでも、自民党の悪政を終わらせることに力を結集するべきだと考えます。  
Posted by komachan at 08:00Comments(0)政治一般

2007年07月30日

・国民は新たな政治を求めた

安倍・自民党総裁が遊説で「自民党か、民主党か、選択の選挙だ」と自ら政権選択の選挙であることをアピールした参院選は、民主党の大勝の結果となりました。

国民を見くびって暴走した政府が厳しい糾弾を受けました。


選挙結果を受けて、TV各局では各党の国会議員や識者が敗因分析と今後の国会運営について討論しています。

公明党は政治資金規正法が不十分だったことを認め、自民党の若手からは安倍首相が居座ることでさらに国民の怒りが増幅することに党の執行部が鈍感になっていることを危惧している。


与党は負けるべくして負けたことを認める発言がある反面、安倍首相は政策で負けたのではないからと負けを受け入れることができていない。

この首相の考え方は、政権交代を目指す民主党には、まことに好都合な状況だと思います。


参院の主導権を握った民主党にとって、これからが正念場であることは、民主党を勝たせた有権者のほとんどが期待していると共に不安に思っているはずです。

しかし、政権選択を有権者に提示しながら、負けても居座る安倍首相の存在があることで、民主党の国会運営は大変にやりやすくなる。


民主党がマニュフェストで示した国民のための政策を、参院の場でどんどん出して、衆院を牛耳る自民党と政策論議を戦わせて欲しい。

国民は民主党の政策を支持しているのだから、自民党がつぶそうとすれば、それは国民の意思に反することになる。


民主党が「影の内閣」としていた存在が、表に出て活躍する絶好の機会が訪れました。

日本を救うために国民は民主党に期待しているのだから、期待に応えられるところを見せて、政権交代から政界再編の流れを実現させてもらいたい。


政界再編の段階になれば、新党日本の国会議員となった田中康夫氏が、集団の一員としてどのようにして活躍できるのかが問われる場面が訪れる。

野党議員は、与党になるためには今までの外野の気分を一新し、国民生活に直結する責任ある国会議員として脱皮してもらいたい。


田中氏にも、かき回す存在から、つながりを強め、国民のために協力する「和を以って尊ぶ」存在への成長を期待します。  
Posted by komachan at 01:32Comments(2)政治一般

2007年07月29日

・一票の価値は850万円

参院選の争点は年金問題がトップですが、政府が急務としなければならないのは、千兆円ともいわれる借金です。

国民一人当たり850万円ほどで、GDP比では1.8倍と言われています。

先進諸国の中でも抜きん出た借金大国です。


借金をここまで増やした張本人は紛れもなく「自民党」で、弁解の余地はありません。

自民党と官僚が日本を食い物にした結果が世界最高の借金として日本国民を苦しめています。


日本の財政を食いつぶして破綻寸前まで追い込んだ自民党と官僚は、自己保身のために天下り専門の人材バンクまで作ってしまうほど、身の程知らずです。

参院選後には、民主党が参院の第一党になって、天下り根絶法案を出すそうですから、官僚支配の温床となっている天下りを撤廃するところから取り掛かってくれると期待します。


本日の、参院選挙は、日本の政治を官僚から国民が取り戻すためのチャンスです。

自民党を支持し続けて日本の財政を破綻させるほどバカな国民が少ないことを期待します。


ちなみに、国民新党も借金は経済発展が自然増収を生み出して解消できると、村井・長野県知事みたいな戯言を言っているので、やはり本質は自民党と同じです。

また、政策ではなく信仰で投票する人たちの覚醒も期待しています。


投票に行くつもりのない人でも、850万円の借金を背負わされていることを思ったら、自分の一票に850万円の価値があることに気がつくんじゃないかな。  
Posted by komachan at 08:00Comments(0)政治一般

2007年07月28日

・ボートマッチの結果は新党日本

16日の記事で毎日ボートマッチ「えらぼーと」の結果についてお知らせしました。

社民・共産・民主の順に政策が私の考え方に近いという結果が出ていました。


さらに、日本版ボートマッチというものがあったので、再度試してみたところ、こちらでは新党日本が最も近い政策を提示している政党との結果になりました。

つづいて、社民・共産・民主の順でした。

えらぼーとの結果では4番目だった新党日本が、こちらでは最も考え方が近い政党と示されたのには、日本版ボートマッチの特殊性が関係していると思います。


19ある設問に答えた後、特に重要だと思われる設問に対して加点できるシステムになっています。

その結果、重要と考える項目が新党日本と共通したからだと思います。


ところが、その新党日本は、現職の国会議員が全員離脱してしまい、政党助成金が受け取れない弱小政党化してしまいました。

今回の参院選で、最低一人が当選し、なおかつ2%以上の得票率を得ないと復活できません。


参院選の最大の注目は、与野党逆転にあると考えていますが、新党日本の田中代表の存在は、これからの政界再編にとって必要な存在です。

知事としては、好き嫌いが激しく分かれてしまいましたが、国会議員としてならその強烈な個性が役立つ場面が多くあると思います。


自民党政権を終わらせるためには、核となる民主党の勢力拡大は不可欠ですが、民主党内部の分裂を考えると政界再編に対応できる人材の選出も重要です。

これらを勘案すると、参院選長野選挙区は民主党候補で、比例は新党日本という選択が、ボートマッチの結果からして素直な選択ではないかと考えています。


でも、自民党の吉田候補が政治家として不適格なことが次々に明らかになるに連れて、自民と入れ替わる可能性がある共産党の中野候補にも期待したい気持ちもある。

ギリギリまで悩みそうです。  
Posted by komachan at 07:23Comments(0)政治一般

2007年07月27日

・赤城農水相の虚偽記載が発覚

 赤城農林水産相が支部長を務める自民党支部と、赤城氏の後援会が、03年分の政治資金収支報告書に同じ領収書のコピーを添付して、約20万円の郵便料金を二重に計上していたことが朝日新聞の情報公開請求に対して茨城県が開示した資料で判明した。

赤城事務所は二重計上を認め、「後援会の収支報告書に事務処理上のミスがあった」と説明。26日に後援会の収支報告書を訂正した。


 二重計上が発覚したのは、赤城氏が支部長で水戸市に事務所を置く「自由民主党茨城県第1選挙区支部」と、赤城氏の事務所関係者が会計責任者を務め、茨城県筑西市の実家を主たる事務所としている政治団体「赤城徳彦後援会」。

郵便料金はいずれも、収支報告書に領収書のコピーなどを添付する義務がある5万円以上の「政治活動費」として茨城県選挙管理委員会に報告されていた。


 支部側は郵便料金について、03年分の収支報告書に「組織活動費(行事費)」の「案内状発送費」として、9月11日に13万435円と6万5650円を支出したと記載。領収書のコピー2枚を添付した。


 一方、後援会側は「機関紙誌の発行事業費(機関紙の発行費)」の「荷造発送費」として、同日に同じ金額を支出したと記載。

領収書のコピー2枚を添付した。

コピーはいずれも発行時刻や郵便物の数、おつりの金額、発行ナンバーなどが2団体で同じだった。


 領収書は、13万435円が「水戸中央郵便局」、6万5650円が「水戸駅前郵便局」の発行になっていたが、後援会の収支報告書はいずれも支出先が「水戸市役所前郵便局」になっていた。


赤城事務所側は後援会の収支報告書に同じ領収書のコピーを添付して実際にない支出を計上したことを認め、「事務処理上のミスで意図的ではない」としている。

しかし、政治資金規正法では、収支報告書の虚偽記載が認められた場合は、5年以下の禁固、100万円以下の罰金が定められている。


明らかな虚偽記載に対して適正に処罰するべきだと思うが、もし、「ごめんなさい」で許されてしまうなら、政治資金規正法の存在意義がないことになります。

犯罪を犯しても「不注意でした」で許されるのか?

司法が厳罰に処するか、有権者が自民党を罰するか、中国に逃げ込んだままの赤城農水相の動向に注目が集まります。  
Posted by komachan at 07:26Comments(0)政治一般

2007年07月27日

・年金政策は選挙のための架空

社会保険業務センター自民党の年金政策が、参院選のためのリップサービスであったことが裏付けられました。

年金記録漏れ問題を引き起こした社会保険庁の業務を監視する総務省の「年金業務・社会保険庁監視等委員会」は26日、記録を管理する都内の社会保険業務センターを視察しました。


葛西敬之委員長(JR東海会長)は視察後、記者団に対し基礎年金番号に未統合の5000万件の年金記録の精査に同庁がまだ入っていないと説明した上で、「(首相から)指示がありながら今まで何もしていない。われわれの世界では考えられない」と同庁の姿勢に疑問を呈したという。


 政府の当初の計画では、年金受給者と現役世代の基礎年金番号と、未統合の5千万件の記録の突き合わせを08年5月末に終えてから順次、本人に通知。

年金受給者は同年8月まで、現役世代は09年3月までに通知を完了する予定だったが、参院選を有利に導くために約1年間早められた経緯があります。


そこでは、全体の照合作業が終了するのを待たずに、記録の持ち主と思われる人が分かった時点で、年金受給者、現役世代を問わず、ただちに本人に通知し、08年3月末までにすべての照合・通知を完了するとしている。


しかし、今回の社保庁監視委の視察で、5000万件のオンライン上の記録と台帳との突き合わせ作業に同庁がまだ入っていないことが確認されたことで、安倍・自民党の年金政策が実態のない架空であることが明らかになりました。


選挙のために実態のない政策を打ち出した、無責任な政府与党には、参院選で鉄槌を食らわせるべきです。  
Posted by komachan at 06:55Comments(0)政治一般

2007年07月26日

・吉田候補の長野県議時代の不正

大蔵省主計局長に北陸新幹線の早期建設を要望する吉田議長

自民党参院選長野選挙区の吉田博美候補は、かつて長野県議会議長でした。

そして2000年12月に、公費を悪用した欧州観光旅行で監査請求され、公務性のある視察とは認められないので、公費支出約383万円のうち約219万円を県に返却するよう求められています。


また、支出の内訳には不可解なものが含まれていました。

ガイド・通訳費として77万円が計上されています。

しかし、吉田氏のHPよれば、 特技は外国語(英・仏・スペイン語会話)。


なぜ、得意の英・仏・スペインではなくイタリアを訪問地に選んだのでしょうか。

さらに、一日あたり10万円を支払ったガイド・通訳とはどのようなレベルの人だったのでしょうか。


監査では、パリの福祉施設以外は公務としては認められないとされましたが、パリならば得意の仏語を活用するはずだから通訳は要らないはず。

また、実質半日の公務にしかならないわけで、164万円もの公費支出が認められたことでさえ驚きです。


長野県議のときは県民の金で海外旅行を楽しみ、今は自民党の国会議員として年金隠しの片棒を担いでいる。

こんな政治家を再び国政の場に出してよいのだろうか・・・。  
Posted by komachan at 06:35Comments(0)政治一般

2007年07月25日

・吉田候補を国会に送って大丈夫か?

飯田高校同窓会にて参院長野選挙区から出馬している自民党の吉田候補について、根拠はないものの面白いネタをいただきました。

**飯田高校不正入学疑惑

飯田高校になんらかの力で途中入学しているという疑惑。
もともと、金丸信を押す山梨の土建屋社員の息子で、高校生のときに松川町に来た。

進学校に途中から入学するのは異例で、なんらかの力が働いたと考えられる。
大学卒業後、外国を放浪していたようであるが、3カ国語をあやつるとしているが、あやしい。

また、頭はかつらである。

**参院議員になるための背信行為

6年前、参議院議員の候補になるとき、親分の中島衛氏を裏切って、宮下創平の画策で自民党公認を得た。

中島衛氏と宮下創平氏は政治的ライバルであったが、中島氏の元秘書が、いまや宮下一郎氏とのコンビを強調するようになってしまったことに、中島氏の支持者は反感を持っている。


県議会議長をやった吉田氏が衆議院議員に立候補することを怖れた宮下創平氏が、息子の一郎かわいさに、吉田を参議院に追いやったといわれている。

**選挙のためには嘘も方便

今回の選挙戦では、吉田氏は自民党ということをあまり表面に出さず、地元の候補ということ一点で推しています。

落ちたら政界を引退するといって、危機を煽る一方で、下伊那からは吉田、上伊那から宮下一郎の二人で伊那谷のために尽くすと言っています。

派手なパフォーマンス、声をからして情にうったえる演説は、ある一定の支持を得ているようですが、下伊那に行っては、県区では吉田、比例は田中でいいからとまで言っているようで、節操のなさはピカイチです。


価値観外交議連の宮下氏のコンビを訴えつつ、憲法9条改正や集団的自衛権の行使は反対と言いきる吉田氏はどうにかしている。

     ◇          ◇

裏が取れない情報ばかりですから、信じるか信じないかは読者の感覚にお任せします。  
Posted by komachan at 12:57Comments(2)読者

2007年07月24日

・弱者の敵、強者の味方だ吉田候補

参院選長野県区には自民党の吉田博美候補が立候補しています。

日本全国で吹き荒れる自民バッシングの逆風の中にあって、長野県選挙区は自民党候補が安定した戦いを展開していると言われています。


一人区では苦戦を強いられる自民党候補も、複数人区となると組織の強みを生かして二番手に滑り込むしたたかさを秘めています。

これを許す原因の一つが、野党共闘が機能していないからだと思います。


長野選挙区で民主党候補の羽田雄一郎が頭一つ抜け出すのは当然として、残りの一つを自民、社民、共産が争う展開となって、反自民票を社民と共産に二分させてしまうのがあまりにももったいない。


自民党候補を倒すためには、社民党と共産党が共闘するべきだったと思います。

それをしなかったのは、勝てる見込みがなかったからでしょうか。

党利党略よりも、長野県を牛耳っている自民党勢力を打ち破ることで、県民のためになる方向に向いて欲しかった。(結果はわかりませんが)


自民党の吉田候補は信濃毎日新聞のアンケートで赤ちゃんポストをどう思うかと問われ、
「捨て子を助長する。子供のためというよりも捨てる側に都合が良すぎる。」
と回答しています。


子育てに行き詰まり、殺すことも選択する親の窮地に思いが及ばない、心の貧しい政治家だと言っているようなものです。

「こうのとりのゆりかご」が、ベストな選択だと思っている人は皆無で、幼い命を救うことが何よりも先決であり、そのための緊急手段として他に変えがたいがために苦肉の選択として設置されているのが現状です。


弱者を切り捨て、強者を盛りたてる安倍自由民主党の総務部会長らしい見解だと思いました。  
Posted by komachan at 07:19Comments(0)政治一般

2007年07月23日

・悪人を法律をつくって守る

 国会議員の事務所費のずさんな支出処理など「政治とカネ」の問題が参院選の大きな争点になっていますが、追求の根拠となる政治資金収支報告書が参院選後の9月まで隠蔽されています。


昨年分の政治資金収支報告書は九月まで公開されないことに、昨年十二月の法改正で規定されたからです。

訴訟を起こしている市民団体は「直近の資料が公表されないのでは、選挙の判断材料にならない」と批判しているといいます。


政党や政治団体は毎年三月末までに、前年分の政治資金収支報告書を提出し、総務大臣と都道府県選管は九月に要旨を公表することになっている。

 これまでも「政治資金オンブズマン」(大阪市)が情報公開請求したところ、総務省は公表前であることを理由に開示を拒否してきたけいいがありますが、同団体が一昨年と昨年、開示を求める訴訟を起こしたところ、いずれも情報公開法の趣旨から一審で原告が勝訴していました。


 ところが昨年十二月、政治資金規正法が改正され「九月の要旨公表前に開示請求があっても開示決定をしない」と規定してしまった。

このため、国は「法にのっとって」開示を拒否することができるようになった。


情報開示の流れに逆行する政治資金規正法の改正は、参院選での影響を最小限に抑えるための自民党の策略だったと思います。

法律を作って悪行を隠すことは、立法の権威を地に落とす行為です。  
Posted by komachan at 09:24Comments(0)政治一般