2009年12月31日

・2009年を振り返って

激動の2009年が終わる。

日本を変えた政権交代は、私の人生の中でも特筆すべき体験だった。

政権交代の一助として役に立つことができたからだ。


長野五区の議席を民主党に与えるために、多大な犠牲を払った。

多くの民主党支持者がそうだったように、日本を良くするために自民党からの議席奪取に一生懸命だった。

候補者がボンクラだろうが、身内で固めた選挙事務所だろうが、政権交代のためならすべて我慢した。

それは政権交代という大義の前には、些細なことだからだ。


心残りなのは、長野五区で民主党に投票した多くの有権者の皆さんに、候補者の素顔を隠し、虚飾で塗り固めた選挙戦術を取らなければならなかったことだ。

有権者への裏切り行為だと言われても仕方がない。

本当に申し訳ありませんでした。


この話題は、民主党関係者から抑えるように言われているので詳しくは書けません。

ほんのごく一部をご紹介したに過ぎませんが、参院選が終わるまでは真実は伏せることになります。

時期が来たら2013年の衆院選で間違った投票を繰り返さないように、2009年の長野五区を明らかにしたいと思います。

     ◇                    ◇

今年の暮れは、我が家を暖かくするための断熱リフォームに力を入れた。

最低限の投資で最大限の効果を目指して、詳細な熱負荷解析を試みた。

30年前に建てられた全く断熱材がない「完璧な無断熱住宅」を次世代省エネルギー基準に適合させようという無謀かもしれないチャレンジだ。


居室(常時人がいる部屋)は10万円の予算で、家全体は20万円の予算で次世代省エネルギー基準に適合させることができる。

さらに上の平成21年改正省エネルギー基準の算定用シートにおける断熱性能区分にも20万円台の予算で達成させることができそうだ。

現時点では設計上の話だが、すでに旧省エネルギー基準は大きくクリアーして、新省エネルギー基準に迫っている。


次世代省エネルギー基準をクリアーするために要する材料費は23万円、平成21年改正省エネルギー基準には26万円の予算で到達できる(はず)。

住宅の断熱は、準寒冷地である信州では膨大なエネルギー削減をもたらす。

暖房デグリデーを用いた年間暖房費シミュレーションでは77%を削減し、無断熱住宅との暖房費の差額は14万円ほど。

二酸化炭素の削減量は5トン!

知恵とズクを使えば、地球温暖化対策は家計には負担どころか恩恵をもたらす。


行政にも同じことが言えるのだが、公務員には「ほどほど」が得意い技でやればできることには手を伸ばさない。

地元の課題だと、上伊那広域連合のゴミ焼却場がそうだ。

ゴミ減量のためにあらゆる知恵を結集すればさらに優れた施設が設計できるのに、市町村の職員が「現状の延長線上」でまとめた検討資料を市民に追認させるだけ。

市民の知恵を積極的に利用するのではなく、行政の免罪符にすり替えているだけだ。

事務局にさらなる検討を申し出ても「それを言われては困る」とつれない返事だ。


言われて困るということは、やらせてもらえないからだろう。

誰がやらせないかというと上伊那広域連合のトップに相違ない。

伊那市長だ。

市長がゴミ焼却場をできるだけ大きく作ろうと力をふるっている。

大規模な工事になると得をするのはなぜだろう。

賢明な読者はお気づきのことだと思う。


汚れた力が働く行政に力を貸すのはバカらしいからやめだ。

それよりも家庭の力で、行政が浪費する無駄を打ち消すことを目指そうと思う。

日本の住宅が抱える膨大な浪費を少しでも減らすための一助になることを。


家族が暮らす我が家がさらに快適になることが一番の喜びだが。


来年もお付き合いをお続けください。  
Posted by komachan at 22:08Comments(0)雑感

2009年12月30日

・玄関のアルミ引き戸の結露を止めた

玄関がビショビショ。

結露で玄関の引き戸が濡れてしまうんです。

窓の結露は、ほとんど解決しましたが、アルミ製の玄関引き戸はまだ手つかず。


頻繁に出入りするし、家人だけでなくお客さんの眼にも触れるので、どうやって断熱するか思案していた。

いつまでも思案していても結露は止まらないので、今日着手した。

引き戸は二枚の戸で構成されているので、動くのは、玄関外側から見て右側だけに限定して片引き戸に変更。

左側の戸は固定して、室内側に50mmスタイロフォームを貼りつける。


スタイロフォームは紫外線に当たると劣化するので、戸との間には段ボールを挟む。

室内側表面には白色プラダンを貼り付けて化粧。

この構成で熱貫流率は0.64(W/m2・K)と、高断熱の外壁並みの性能だ。


引き戸の上は窓になっているので、ここには30mmの発泡スチロールをはめ込む。

完全にふさいでしまうと玄関灯が点いているのか確認できなくなるので小窓を設けるが、この部分は中空ポリカーボネートを二層にしてガラスを含めて三重窓で断熱性が低下しないようにする。

ここの熱貫流率は、0.76(W/m2・K)。

出入りに使う右側の戸は引き違いに支障がないように4mmの中空ポリカを内側に貼り付けるだけなので、3.96(W/m2・K)と、断熱性は低くなってしまう。

それでも玄関トータルの平均熱貫流率は、2.0(W/m2・K)と、高断熱玄関引き戸並みにすることができた。

一連の玄関断熱リフォームの材料費は4200円。

高断熱玄関引き戸の製品価格の100分の一!  
Posted by komachan at 22:14Comments(0)リフォーム

2009年12月29日

・駒ヶ根市職員が不正に高い給与を搾取

駒ヶ根市の不正が明らかになりましたね。

総務省が二十八日に発表した、地方自治体が職員の給料のランクを実際の職務より上位に格付けし、高い給与を支給する不適切な制度が駒ヶ根市にもありました。

全国で二百十八市町村と大阪府で設けられているとする初の調査結果です。

対象職員は計二万二百二十八人に達しており、同省は自治体側に制度の見直しを求めている。


駒ヶ根市の詳細は発表されていないが、長野県は全国二位と悪質性が高く、三十二市町村で六百九十人にのぼる。

一市町村当たり20人を超える。

村井県政になって、長野県内の自治体職員が腐ってきたのかもしれない。

住民の血税を食い物にして懐を太らす、不心得な自治体職員が長野県内に690人いて、そのうちの何割かが駒ヶ根市役所にもいる。


上伊那では箕輪町を除いてすべてが伊南地域だ。

駒ヶ根市、飯島町、宮田村、中川村の役場の職員は、不正に高い給与を取得している。

これは市民に対する詐欺行為だ。


発覚したのだから直ちに謝罪し、過去にさかのぼって不正に搾取された給料は返還させるべきだ、

返還に応じない往生際の悪い職員は、賞与をその分減らしたっていいんじゃないか。

地方務員法公第24条第1項には次のようにはっきりと示されている。

『職員の給与は、その職務と責任に応ずるものでなければならない。』


**参考資料

「わたり」とは
① 給与決定に際し、級別職務分類表及び級別標準職務表に適合しない級へ格付を行うこと
(例) 級別職務分類表等において、主事を1~2級と格付けているにもかかわらず、級別職務分類表等を越えて、主事を3級に格付けている
② ①の他、実質的にこれと同一の結果となる級別職務分類表、級別標準職務表又は給料表を定めること
(例) ・級別職務分類表等において、主事を1~4級と格付けている(国の場合、3~4級は係長級)
・主査(国の係長と同等)を3~5級に格付けているにより、給与を支給することをいう。
  
Posted by komachan at 19:02Comments(0)市政

2009年12月28日

・薪ストーブはオール電化契約できない

中部電力の家庭用電力契約で「オール電化契約」というものがあるらしい。

我が家には関係ないと思っているので、存在すら知らなかった。


ある忘年会の席でのこと、中電に勤務する方と話をしていたら、「オール電化契約では薪ストーブはダメなんだよ」という話になった。

基本的には、すべての熱源(動力源)を電化しないと契約できないという。

それだけ厳しい制約がついているから割引もあるんだとか。


だが、さらに聞いているとファンヒーターは灯油でもいい。

煙突のない、固定されていない暖房器だから対象外らしい。

なんだかあやふやになってきたな。


酒の席だからどこまで確かなのかはわからないが、オール電化契約で宅内を見回る係だそうだから、見当外れのことを言っているわけではないだろう。

だから「お宅は薪ストーブだし、風呂も薪釜だからオール電化契約はできないよ」ということだ。

太陽光発電を設置すると、こういった課題に直面することになるらしい。


家庭用とはいえ、すべてのエネルギーを単一化するのは決してベストの選択ではない。

住宅の置かれた環境に応じてベストミックスの選択を個々のケースで考えることが求められると思う。

オール電化になんかしたら災害時に何もできなくなってしまうから願い下げだな。

  
Posted by komachan at 23:29Comments(0)雑感

2009年12月27日

・民主党の在り方

先週、注目すべき報道があったのですが、一週間たっても話題が盛り上がらないので不思議です。

みなさんの眼には留まっていたでしょうか。

     ◇                    ◇

民主の現状「大政翼賛会」=小沢氏の手法批判-渡部氏

 民主党の渡部恒三元衆院副議長は22日、時事通信社のインタビューに応じ、同党の現状について「(鳩山由紀夫首相より)圧倒的に小沢一郎幹事長の方が力がある。(同党議員のうち)130人は兵隊みたいに何でもついていく。大政翼賛会だ」と述べ、小沢氏への権力集中に強い懸念を示した。

 渡部氏は、2010年度予算編成に向けた同党の重点要望に関して「選挙のために(予算を)付ける、付けないと言うこと自体が許せない」と、小沢氏主導の陳情選別を厳しく批判。

「わたしは若い議員に期待している。そんなに時間がかからないうちに、必ず良識を取り戻す」と強調した。

 また、来年以降の政局見通しに関して「自民党はなくなる」との見方を示すとともに、「自民党がなくなったときは、民主党を二つに割って二大政党をつくるしかない」と、政界再編の可能性に言及した。 (2009/12/22-時事通信)

     ◇                    ◇

政権交代を選択した民意の大勢は、渡部恒三の見立てに納得するのではないでしょうか。

選挙のために政策があるとする小沢民主党の考え方は、一理あるようにも思えますが有権者の思いを計りちがえている側面もある。

小沢さんの考えに異を唱える勢力が力をつけて、拮抗することで党内のバランスが保たれるのではないか。


民主党内が安定するためには独裁ではなく力のバランスだと思います。

小沢さんの本意がどこにあるのかは掴みきれませんが、選挙のためにと頑張っているなら有権者の思いをもっと大事にすることにも配慮が必要だと思います。

策士策に溺れる危険性を小沢戦術ははらんでいるように思えてなりません。


鳩山首相以上に金にまつわる問題で印象が悪い小沢さんです。

国民への見せ方に今以上の工夫を求めたい。


**関連記事

特捜部、石川知裕議員を任意聴取 小沢氏団体「4億不記載」で  
Posted by komachan at 23:09Comments(0)政治一般

2009年12月26日

・かしましい餅つき

今日は餅つき。

もうちょっと年末にやる家庭が多いと思いますが、家族が総出でできる今日を選びました。

大勢でやると準備も後片付けも早い。


朝9時過ぎから準備を始めて、つき終えたのが11時過ぎ。

今年も3升つきました。

このうちの5合は、昼飯として腹の中へ直行。


我が家の餅つき道具は、すべて廃棄物の再利用。

もち米を蒸す蒸篭、重量感あふれる蒸篭の蓋、鉄釜、かまどに始まり、臼も杵も住宅の解体現場から救い出して来たものです。

臼は、ひところ集めすぎて5個ぐらい倉庫に転がっていた時期があったほど、探せば見つかるもんです。


今年の改良点は、蒸篭の蒸気漏れを塞ぐのに新聞紙を使ったことです。

昨年試した綿ロープよりもさらに気密性が高まる。

さらに、のし台も作りました。


1升5合の突き上がった餅を真四角に高さを揃えて伸せる。

伸し終えたら重ねて置けるので場所を取らない。

漆塗りの古いコタツ板を再利用しているので汚れが付かないなど、特徴が多々あります。

もちろん、これらも住宅解体で廃棄物となるところから我が家へ来たものどもです。


子供たちの体力が増して来たので、親父がつく出番はグンと減りました。

女手だけでも大丈夫なほどになったのは本当に頼もしい。

体育会系の女子なので、力強く餅つきをこなしています。  
Posted by komachan at 22:00Comments(0)百姓

2009年12月25日

・鳩山首相の軽微な罪をどうとらえる

偽装献金事件での元秘書らの起訴を受けて、24日夜に謝罪会見を開いた鳩山首相。

犯した罪は軽いが、総理大臣の地位にあるものとして重く受け止める必要がある。

野党は、これ幸いとばかりに追及に熱心になると思うが、略式起訴で罰金30万円というごく軽微な違反であることからして国会で論議するに値するとは思えない。


亀井金融相のコメントが言い得て妙だ。

「いちいち札束を自分で数えて勘定して帳簿と合わせて。こんなことをやらなきゃいかんのだったら、政治家の仕事はできませんよ」

鳩山さんを擁護する気はないが、政治家たるもの本来の職務は金勘定ではない。


誰とは言わないが、ごく身近で衆議院議員になった人物が選挙期間中に金勘定ばかりしているのを見てきた。

候補者本人が予算書を極秘に作って、自分の持ち出しがなくなるように一生懸命に金勘定していた。

その穴埋めは、ボランティアの自己負担に押し付けるのだから開いた口がふさがらなかった。

亀井氏の言葉を借りれば、こんな奴に議員の仕事が務まるはずがない。

しかし、現実には地元から小沢チルドレンの一人として国会に大きな顔をして出向いている。


金勘定に疎く政治資金規正法で罰せられる鳩山首相と、金勘定ばかりに関心がある地元のボンクラ議員を比べて見ると、どちらもほめられたものではないが政治家の本分からして後者は存在意義がないと言ってもいい。

鳩山さんの場合は、法には抵触しているものの誰かに過度の負担を強いていたわけではない。

秘書の勇み足で法に触れたという程度だ。


ボンクラ議員の場合は、供託金だけ自己負担しておいて選挙が終われば丸々手元に戻ってくるという姑息な金勘定をしていた。

ボランティアが多額の自己負担を強いられていても、「ボランティアなんだから自己負担は当然だ」と、当事者が言ってはならないことまで平気で口にしていた。

ボランティアは、選挙のためのタダで使える兵隊というのが彼の認識だったから、選挙後には自分の都合のいいボランティアだけを残して、他は遠ざけるというご都合主義だ。


政権交代のために選挙に「かとう」と一生懸命だったボランティアは、候補者の人となりを知って「がく」っと来たに違いない。

民主党に吹いた強風のあおりで、こういったロクでもないのも国会に送り込まれてしまったことを民主党に投票した有権者は知っておいた方がいい。

政権交代の手段のためには仕方がなかったと割り切るしかないが、4年後には必ず入れ替えなければならない。

国のために必要な鳩山さんと、政権交代のための駒にすぎないボンクラを同列視するのが間違いだったな。


※民主党関係者殿

封印しているはずの話題ですが、たまにはガス抜きしておかないとうっ憤がたまってしまうので、この程度はお目こぼしを・・・。  
Posted by komachan at 20:20Comments(0)政治一般

2009年12月24日

・玄関引き戸をどうやって断熱しようか

悩んでます・・・。

玄関引き戸の断熱に良いアイデアが浮かばない。

幅2間で(約1.8m)で高さも2.2mあって、大きな熱負荷になっている。


アルミとガラスの単純な組み合わせだから、窓よりも断熱性能が低い。

窓と違って断熱パーツを簡単に取り付けることができない。

引き違い戸なので、片側は内側に断熱素材を入れられないのだ。

中空ポリカのプラダンを入れることは可能だが、この程度では十分な断熱性能が確保できない。


窓はポリカのプラダンで断熱したが、これに加えて最低でもカーテンがあり、条件の良いところは障子も付いている。

玄関は、付属物が何もないからプラスアルファがない。

特に、引き違いの外側にある戸の断熱方法には困っている。


今のところのアイデアは、戸袋を玄関内に増設して片開きに変更する方法だ。

違和感のない戸袋の増設はかなり手間がかかりそう。

手間と費用をかけずに効果を上げることを目的にしているので、さらに良いアイデアが浮かんでくるまでは手がつけられない。

でも、全館暖房するには居間から出た暖気が他の部屋に到達する前に玄関で冷却されてしまうから、早く何とかしたいのだが。  
Posted by komachan at 23:45Comments(0)リフォーム

2009年12月23日

・内窓(インプラス)の欠点、結露水が溜まる

手軽な住宅の断熱リフォームとして我が家でも採用している内窓(後付け樹脂サッシ)ですが、重大な欠点を発見しました。

内窓が結露すると、その滴が下に流れ落ちますが、内窓のレールは排水機能が全くないので、水たまりができてしまうんです。

今日発見した我が家の内窓の水たまりは、レールの縁ぎりぎりの高さまで溜まっていました。


シール施工が完ぺきだったということの証明でもありますが、このまま結露が続けばあふれ出ていた。

あふれた水が室内に流れ込めば大変なことになる。


通常の窓サッシは、結露しても屋外に排出される構造になっている。

二重窓も同様の構造だ。

ところが、後付の内窓で二重窓にした場合は別です。


トステムのインプラス(我が家で採用)やYKKのプラマードUには水抜き穴はもちろんのこと排水用のレールの切れ欠きがない。

後付だから排水の持って行きどころがないからだ。

要するに、後付の内窓は結露させてはいけないし、もし結露したなら流れ落ちる前に拭き取らなくてはならない。


子供部屋に取り付けた内窓(インプラス)は、障子の外側にあるので開けなければ見えない。

ガラスはすりガラスが入っているので、開けても外が見えないから普段、開けることがない障子だ。

こういう場所に内窓を後付するのはリスクが高い。


トステムのwebサイトでも、これらのリスクについては触れられていない(見当たらない)。

結露防止に内窓を後付するケースが多々あるはずだから、この欠点による被害があちこちで発生していてもおかしくない。

後付の内窓は、室内側の表面にしておく必要がある。

結露したらすぐにふき取れる状況にしておくことも大事だ。


さて、子供部屋のインプラスは障子を取り払うと断熱効果が下がってしまうので、障子で隠れたままで使いたい。

対応策としては、障子が湿気を通さなくするのがいいだろう。

障子の内側にポリカのプラダンを取り付けた。

障子の見込に10mm角の角材を釘で打ち付けて、その内側にポリカのプラダンを滑り込ませる構造だ。


断熱性能は窓としては最上級になった。

外から、アルミサッシ、内窓、障子、ポリカのプラダンで4層構造だからだ。

熱貫流率も1.57(W/m2・K)と、真空ペアガラス並みになった。  
Posted by komachan at 20:56Comments(0)リフォーム

2009年12月22日

・今朝の最低気温は氷点下8℃

今朝の最低気温は氷点下8度!!!

12月だというのに、この寒さは異常ではないのかと思う。

温暖化は、平均気温は上がるものの寒暖の差が激しくなって寒い日は極端に寒くなるらしい。


氷点下10℃まで結露しない予定だが、条件が揃わない窓は結露しているところが出てきた。

特にアルミサッシの枠が結露して凍結しているものが散見される。

アルミは熱伝導率が高いので「熱橋(ヒートブリッジ)」になる。

サッシの交換以外に根本的な対策はないので、次善の策として湿度を下げる方策が有効だ。


湿度を下げるには換気だ。

しかし、寒いのに換気するとさらに寒くなってしまう。

そこで、内窓を取り付けて湿気の移動を遮断する方策が考えられる。

すでに洗面所の窓は実施済みだ。


ところが、その内窓が結露してしまう。

この結露を止めるには、内窓の表面温度を上げる必要がある。

外気が氷点下8℃の時に室温が10℃とすると、内窓の表面温度は7℃。(内窓の熱貫流率を3.0W/m2・Kとする)

この条件だと洗面所の湿度が65%を超えると結露する。

浴室と接しているので80%くらいの湿度があると予想される。


80%でも窓を結露させないためには、表面温度を6.7度以上に上げなくてはならない。

この条件を満たすには熱貫流率1.6W/m2・K以上の高断熱窓が求められる。

真空ガラスじゃないと達成できないから妥協するとして、わずかな結露は仕方がないとすると、ポリカのプラダンを内窓の外側に追加して熱貫流率を1.83W/m2・Kで湿度77%までの結露が防止できる。

費用は、真空ガラスだと5万円だが内窓とポリカのプラダンの組み合わせなら半額だし、ポリカのプラダンとガラスで3層窓にすれば10分の1で同等の効果が得られる。


細かい計算は面倒ですが、無駄なコストを削減できるという大きなメリットがある。

最小限の出費で最大限の効果を求めると、詳細な最適設計が必要になる。

労を惜しんで出費で賄うか、出費を惜しんで労を費やすか。

20万円の予算で、無断熱住宅を次世代省エネルギー基準にまで断熱リフォームするには、労を惜しんではいられません。  
Posted by komachan at 20:22Comments(0)リフォーム