2010年02月28日

・駒ヶ根病院事故現場からの証言

駒ヶ根病院の事故現場で働いていた作業員の方から、リアルな実態を報告してもらいました。

元請けと、その下請けによるずさんな工事体制の実態です。

全文を引用してご紹介させていただきます。

     ◇                    ◇

私はたまたま自分の現場が暇になったので応援でこの現場に入っていました。

実はこの時玉掛けをした作業員の会社は型枠会社のさらに下請けでこの型枠会社には長年現場でよくいっしょになる仲の良い職人がいて聞いたのですが、この会社は職人をただの使い捨てのように扱っており、この不景気で長年使っていた職人を何人も切り捨てたそうです。

型枠の会社には型枠を外す解体屋と言う仕事があり、この解体屋を去年全員解雇したそうです。


その後この駒ヶ根病院の仕事が入り、いざとゆう時に解体屋が居ないとゆう事になり寄せ集めのあまり仕事を知らないような下請けに丸投げしこのような事故をおこしてしまったようです。

きっとこの会社は孫請けに責任を押し付け仕事がなくなっても他のゼネコンの下でのうのうと生きて行くでしょう。

泣かされるのはいつも職人。


下請け会社も責任を負うべきです。

でなければこの会社の職人たちは仕事が無ければ切り捨てられ怪我をしても労災は使わせてもらえずいつも泣かされるばかり、この業界にはこういった会社が沢山あります。

職人が安心して仕事ができる職場のためにもゼネコンだけでなく末端までしっかり責任を明らかにしてほしいと思います。

     ◇                    ◇

コスト削減で危険作業を強いられるクレーンを使わせた元請け。

安全装置を解除しながら危険なクレーン操作をした下請け。

クレーンの荷重を大幅に超える玉掛けをした孫請けの型枠会社。

複合的に危険な工事現場を構成した元請け、下請けの組み合わせが招いた悲劇だったようです。


型枠会社が工事の体制が整っていないのに発注した元請けの責任は重大ですね。

もちろん、能力のある作業員(解体屋)を解雇してしまって、まともな仕事ができない状態でも型枠工事を受注した下請けは責められるべきだ。

発注元の長野県は、こうした負の連鎖を招くことを知らずに工事を出したのだろうか。

入札は適正だったのだろうか。

談合が介在していたのではないかと疑いたくなる。


悪が多すぎて、実態解明と責任の所在を明らかにするには、警察だけで足りるのだろうか。

国土交通省が乗り出して来ても大げさではないほど、駒ヶ根病院における事故は建築現場の悪質さが凝縮している。  
Posted by komachan at 22:31Comments(2)読者

2010年02月27日

・分不相応な工事の裏側

長長野県立駒ヶ根病院の建設工事で発生した死亡事故は警察による現場検証が続いています。

警察からは何の発表もないようですが、信毎が精力的に関係者への取材を進めているので、新事実も明らかになってきています。

事故は起こるべくして起きたと考えられます。


クレーンの警報装置は、人為的に切られていた。

オペレーター個人の判断だけではなく、現場管理関係者も黙認していた。

警報装置を切らなければ工事に支障が出ると判断していたからです。


建設現場の規模に比較してクレーンが小さいのは、行きすぎたコスト削減の影響が大きい。

固定クレーンの安全性よりも、移動式クレーンの安さに飛びついた企業体質が反映されている。

いただいているコメントで、クレーンのオペレーターや現場監督といった実態を熟知した方々からも批判が寄せられている。




私も一時期、高層ビルの建設現場で現場監督をしていた時期がある。

鹿島が躯体を作り、当時私がいた会社が設備を担当していた。

もちろんチッポケな移動クレーンではなく、巨大なタワークレーンがはるか頭上で稼働していた。

現場の安全は、徹底的に管理されて死亡事故ゼロを目指して、末端の作業者に至るまで安全意識を浸透させていた。

鹿島のような一流の工事現場と三流以下の現場を比較することは無意味かもしれないが、人命に現場の違いで差が出ては困る。


別の工事現場(埼玉の高層ビル)では、私は設計担当だった。

設計上の問題が生じ、元請けのフジタと設計監理を請け負っていた日建設計と協議した時のこと。

設計図上では解決の目途が立たなかったが、「現場監督は○○さんだったよね。だったら現場で何とかできる。あの人なら任せて大丈夫だ」ということで、会議はまとまった。


建設責任者の総意で現場監督に一任して、設計図にない工事が行われる。

無責任な工事という意味ではなく、設計図段階では見えない所が、現場を知り尽くした監督のもとで描かれる施工図では可能になる。

工事の良しあしを左右するのは人である(すべてではないが)という実例です。

もちろん大規模プロジェクトでの話です。


地元の政治家が、自分の手柄として県から工事をもらって来たと噂されています。

再選に向けて積極的に選挙活動している一環として、支持母体への利益誘導の意味合いが強く感じられる。

その結果、分不相応な工事を与えたのだとしたら、政治家本人にも責任の一端が生じる。


議会が開催中ですから、発注した工事現場で生じた死亡事故の原因究明とともに、事業が発注されるまでの経緯を洗い出し、不正が介在する余地はなかったかどうかの検証が必要です。

工事能力がないのに受注した裏には何があったのか。(何もなかったらいいのですが)

単なるクレーン事故ではない、胡散臭いにおいがプンプンします。

政治スキャンダルをも恐れずに信毎には徹底的に調べ上げてもらいたいですね。

期待してるよ担当記者さん。

**関連記事

[http://www.shinmai.co.jp/news/20100227/KT100226FTI090018000022.htm:title]  
Posted by komachan at 23:24Comments(0)安全

2010年02月26日

・セントラルヒーティングで全館暖房

天井内を巡る特製セントラルヒーティングの給気ダクト浅田真央の銀メダルは立派でしたね。

金メダルのキム・ヨナが別次元の出来だったので、納得せざるを得ないですから。

     ◇                    ◇

ここのところ暖かい日が続いていますが、本日は雨で、陽が当たらず家の中は少し肌寒い。

セントラルヒーティングを稼働してみました。

昨日完成した空調システムのことです。


熱源は縁側に設置した薪ストーブで、縁側を仕切る障子の鴨居の上の壁が「垂れ壁」の役目をして暖気をため込みます。

これを縁側の天井に取り付けた換気扇(シロッコファン)で吸い込み、ダクトを通してあちこちの居室に吹き出す仕組みです。

換気扇は三菱電機のダクト用換気扇VD-18ZL8というオール金属の24時間換気機能付きタイプです。

定価は31,185円ですがオークションで運良く3400円で落札しました。

低騒音型で24時間換気モードでは26dBと、日常生活ではほとんど音が聞こえないほど静かです。


ダクトにはボイド管とアルミダクトを併用しました。

ボイド管を使ったのは、安いことと鉄に比べて断熱性に優れているし、かなり強固。

アルミダクトは曲がりの部分を受け持ちます。


最遠端は12m以上あるので、途中で熱がかなり逃げる。

断熱はダクトにグラスウール50mm厚を巻き付けた。

分岐ボックスは断熱するのが面倒なので36mm厚の杉板で作ってある。

杉板は断熱性に優れていて、分岐ボックスはグラスウール20mmで断熱したのと同じになる。


設計風量は、子供部屋で毎時90立方メートルの予定。

吹き出し温度が室温プラス20度の時に540kcalの熱を運ぶことができる。

外が氷点下5度でも室内は20度になる。(マイナス10℃でも室温は15℃)


今日の試運転では吹き出し空気の温度は最高37度。

設計条件をクリア!

全館暖房で家の中の温度差がなくなり「ヒートショック」の危険性もなくなる。


30年前の普通の在来木造住宅が、最新の空調システムに匹敵する快適な住宅に生まれ変わりつつある。

ただし前提条件として断熱リフォームを計画通りに工事すること。

政府による断熱リフォーム補助があるから、やる気も期待も倍増する。  
Posted by komachan at 19:41Comments(0)リフォーム

2010年02月25日

・クレーン事故でつじつまが合わない

県立駒ヶ根病院の建設現場で発生した死亡事故は、安全基準を無視した危険な工事が原因である可能性が高まってきました。

報道によると、クレーンは建築中の建物の2階から1.5トンの荷を吊り上げようと試み、1m上がったところでバランスを崩したようだ。

ワイヤーの長さは15m、クレーンの長さは57mとすでに報道されているので、建物の高さを6mと仮定すると、アームの角度は20度で水平距離は54mになる。

担当者の説明によると、クレーン車体から荷までの水平距離は34mだったからつじつまが合わない。


ところが逆に検証するとつじつまが合う。

クレーン車体から34mに荷があったことにして計算すると、クレーンの角度は54度になり、ギリギリの安全圏内にとどまる。

説明は、安全基準を満たしていたことにするための虚偽であった可能性が浮上する。

なぜ虚偽かというと、54度までクレーンを上げた場合には、二階屋上からクレーン先端までの距離は43mになり、作業員の証言通り1m浮上したとしてもワイヤの長さは42m必要だ。

実際の長さは15mだから大きな違いがあって、説明が困難だと思われる。


22日に会社側はクレーンのアームが当時伸びていた長さを「約20メートル」と説明していた。

実際は57mだった。

風速12メートル以下での作業を基準に、現場事務所でも確認していたというが現場周辺の住民は「突風が吹いていた」と証言している。

近在の風速計も18mもの強風を記録している。

事実と異なる説明があちこちでほころびを見せてきた。


また、事故直後に事実の隠ぺい工作があったと指摘されている。

webサイトが事故の3時間後に書き換えられたというのだ。

事故が発生した現場のブログが抹消された。

[http://const.blog.shinobi.jp/Entry/1420:title=建設ニュースWatch. 病院建替工事でクレーン倒れ1人死亡、3人重軽傷 /長野・駒ケ根市]


2010年1月18日に駒ヶ根病院改築の様子をレポートするブログ掲載を告知する旨の書き込みが加えられた。

トピックスにも「工事の現場レポートがブログにてご覧いただけます」と記述されていた。

これが、事故の発生を受けて消されてた。

まともな企業のwebサイトなら、掲載記事を廃止した場合も更新記録として残す。

後ろめたいところがあったということなのだろう。


事故で死亡した方のすぐ近くにいた作業員の証言が信毎に書かれていた。

クレーンが吊り上げた部材が1mほど上がった直後に落下し、『降ろす、降ろす』、クレーンを操作する人の声が無線で聞こえたという。

その直後、轟音とともにクレーンがすぐ近く(5m)に倒れてきた。


県警捜査1課と労働基準監督署による現場検証が続いているようだから、事実は解明されるだろう。

クレーンの安全装置のスイッチが切ってあった疑いもある。

最大400kgの吊り上げ荷重なのに1.5トンを運ぼうとした無謀、風速を計測せずに突風の中で作業を強行した危険行為などの悪質な工事の実態が明らかになるはずだ。


**2/26更新
現場の作業員に頭上でクレーン作業することを伝えていなかったことが明らかになった。

労働安全衛生規則は、現場でどんな作業をしているか各作業員に知らせなければならないと定めている。

安全管理のずさんな状況を示す貴重な証言だ。

[http://www.shinmai.co.jp/news/20100226/KT100225FTI090025000022.htm:title]

**2/27更新
関係者が「ストッパー(安全装置)を切ってあった」と話していたとの証言が得られている。
現場では制限荷重以上に吊り上げるために暗黙の了解で安全装置が切られていたことが確実になった。
[http://www.shinmai.co.jp/news/20100227/KT100226FTI090018000022.htm:title]  
Posted by komachan at 09:58Comments(0)安全

2010年02月24日

・駒ヶ根の死亡事故は人為による重過失

駒ヶ根市下平の県立駒ケ根病院本館棟建設工事現場で起きた死亡事故は、人為的なミスによるものの疑いが濃厚だ。

これまでに発表された情報からも、安全基準を無視した危険な作業の実態がうかがわれる。

ポイントの一つは風速だ。


現場に最も近い竜東に設置された風速計によると、事故発生時の最大瞬間風速は17.5メートルだった。

元請け企業の説明によると12メートル以下で作業する決まりになっていたという。

ところが、現場では風速を測定していなかった。

吹き流しを目視して風速を判断するという、ずさんな安全管理だった。


次のポイントはアームの長さと荷重の関係。

こちらも安全基準を度外視した危険な作業だったようだ。

事故当時、アームの長さは57m、ワイヤーの長さは15m、吊り上げた荷物の荷重は800kgと報道されている。

クレーンの角度は地表に対して12度と、かなり鋭角だったようだ。


事故を起こしたクレーンと同格の加藤製作所の65トン型クレーンの性能表によると、アームを57mまで伸ばした状態では危険角度は54度とあるので、12度は問題外ということになる。

さらに、アームが危険角度ギリギリの55度の時でも荷重は550kgにとどまる。

事故現場ではクレーンの安全基準を無視した極めて危険な状態で操作が行われていたもようだ。


クレーンではモーメントが転倒限界に近づくと警報を発したり、作業が自動的に停止する過負荷防止装置が取り付けられている。

これが正常に作動しなかったか、警報を無視して危険な作業を続行したのか。

単純な過失が原因の事故ではなく、企業体質が反映したずさんな安全管理が複合的に作用して起こるべくして起こった人為的な事故だろう。


事故現場には、入院患者がいる病棟も並んでいた。

アームの落ち場所が少しずれていたら患者の命が失われていたかもしれない。

通常の工事現場よりも高度な安全管理が求められている現場だった。


安全性も含めた高い技術レベルが求められる工事を発注した県の責任も問われるのではないか。

落札したところがどのような会社であるか県の担当者が知らなかったとは思えない。

今回の事故は、尊い人命が失われただけではなく、大惨事を奇跡的に逃れた重大事だ。

この機会に関与した手抜き工事、安全基準を満たさない危険工事、下請けいじめの工事実態などがぞろぞろと出てくることを期待したい。

多くの建設工事関係者の期待でもあると思う。  
Posted by komachan at 10:21Comments(0)安全

2010年02月23日

・駒ヶ根病院で死亡事故、安全管理に?

駒ヶ根病院の建設現場で死亡事故が発生した。

ずさんな工事管理が噂される会社だけに、事故がいつ起きてもおかしくないと思っていた。

犠牲になった作業員は、元請けの社員でないことは確実だ。

良くて下請け、孫請け、ひ孫請けの会社から派遣されて来ていたのではないかと思う。

しっかりした捜査と、厳しい処分が望まれます。


数年前にある会社の社長さんから、自社の施設建設現場でおかしな工事をしているので見てくれないかと相談を受けた。

設備工事が特に不安だという。

昔取った杵柄で国家資格はあるのだが、現場に首を突っ込みたくなかったのでやんわりとお断りしたのだが、どうにも困っているということで現場へ赴いた。


誹謗中傷とならないように現場の状況をお伝えしよう。

屋外炊事場の設備を工事している現場で、排水管を施工しているところだった。

出来上がったばかりの排水だが、スムーズに排水されない。

現場の工事担当者に問い詰めたところ、給水管径25Aに排水管も25Aを使ったというのだ。

素人でもおかしいことは分かると思うが、水圧がかかった水道管と重力でゆるやかに流す排水管が同じ直径でいい訳がない。

理由は、「排水管の納まりがきついから」

延々と埋め込まれた25Aの排水管を掘り返して、75Aだったか100Aだったかにやり直させた。


すぐに担当者を呼び付けて、件の社長とともに説明を求めた。

どうやら施工図がないようだ。

簡単な設計図もどきで、あとは現場の判断でそれなりに工事させていた。

悪びれる様子もなく「この程度の工事はこんなもんですよ」とは、その担当者の弁。


同じ現場の別の設備では、給水タンクの安全基準が無視されていた。

上水設備の安全基準があることすら知らないようだ。

タンクから水が出ればいいだろう、この程度の認識だった。


現場にいたのは孫請けの作業員。

配管を切ったり繋いだりはできるが、衛生設備の工事を管理できる資格者ではない。

法令や安全基準に疎い単なる配管工に現場で作業させる時には、しっかりとした施工図を渡すのは当たり前の基本で、これ無くしてどうしてまともな設備を作ることができるのだろう。

頼まれてちょっと現場を覗いただけで、とんでもない工事現場に遭遇してしまった。


今は、こちらサイドの仕事はしていないので、この辺の工事屋の技術レベルには疎い。

そこで、昔のコネで日立ポンプの営業マンを呼んで実態をうかがった。

全国の工事屋を飛び回っているベテランだから、全国水準で判断してもらえる。


「この辺の設備屋では、Aランクの会社はないですよ。飯田にBランクがあって、伊那の○○がDランクぐらいですかね。駒ヶ根の○○○○はランク外です」

もちろんオフレコを条件に聞いたのだが、駒ヶ根に本社がある「地元の大企業」が全国水準からみるとランク外とは驚きだ。

さらに、「○○さん(わたしのこと)がいらっしゃった△△工業のレベルでこの辺の会社を見たらだめですよ。あちらでは当たり前のことがここでは特別なんですから」

当然のことだが、国家プロジェクトを常に受注している会社とランク外の名ばかりの一部上場を比べるなと言われた。


言われてみればその通りかもしれないが、そのランク外に仕事を頼んでいる駒ヶ根の市民や企業は大きな損害を被っているのではないかと思った。

でも、地元では大きな力をもっているから面と向かって非難するようなことはできない。

その後も、雨漏りするアパート、水が溜まらない池などのランク外による工事の被害をあちこちで耳にしたが、人命にかかわるようなことではないので、ほとんどのケースでは泣き寝入りしていたようだ。


しかし、今回は尊い人命が失われた。

下請けか孫請けの作業員が犠牲になった。

現場の安全管理に手抜きはなかったのだろうか、安全管理者は現場にいたのだろうか、工事手順は適正だったのだろうか。

駒ケ根署と労働基準監督署による厳しい取り調べが不可欠だ。

**関連記事

[http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/news/20100222-OYT8T01326.htm:title]

[http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100223ddlk20040042000c.html:title]  
Posted by komachan at 21:50Comments(0)安全

2010年02月22日

・値引き商品を値引かないカインズおばさん

春めいた陽気になって断熱リフォームの切実感が薄らいできました。

家中を薪ストーブ一台で暖房しているのですが、薪の消費量も激減しています。

ちょっと拍子抜けです・・・。


全館暖房していると言っても、30年以上前の在来木造住宅なので効率よく暖房できるようにはなっていない。

襖で仕切られ、廊下を隔てているので、居間の薪ストーブの熱が各部屋にいきわたるには、暖かな空気が鴨居を何度もくぐり、廊下の天井を温め、やっとのことで次の部屋に伝わり。

ロスも多いし、末端の部屋はなかなか室温が上がらない。


そこで、空調機を設置することにした。

英語のエアハンドリングユニットの方が適切な表現かもしれない。

暖房の場合は、暖めた空気を暖房が必要な部屋に運び入れる装置のことだ。


一般空調だと大掛かりな装置になるが、個人住宅では換気扇の風量があれば十分。

熱源はもちろん薪ストーブ。

薪ストーブが縁側に置かれているので、天井と鴨居の間の壁が「垂れ壁」となって暖気を囲ってしまっている。

この暖かな空気を換気扇で吸いこんで、天井にダクトを通して各部屋に供給するというシステムだ。


今日は、ダクトとして使う「ボイド管」を買いに飯島のトマトへ出かけてきた。

ボイド管だと曲げの部分を作るのが大変なので、アルミダクトはカインズホームで購入した。

売り場ではダクト吊りバンドが50%引きだったから、予定はしていなかったが追加で購入。


ところが、レジでは値引きができないという。

商品には「レジにて5割引」と大きく表示されている。

しかし、レジのおばさんは「赤ラベラーだからすでに半額になっています」と値引きを拒否。


半額だから買う気になったのに、あばさんの勝手な解釈を承諾するわけにはいかない。

「ちゃんと確認してください。」と当たり前の要求をしてみた。

レジには他の客も並び始めたが、レジのおばさんが間違っていることは明らかだから仕方がない。

責任者に電話で確認すること数分・・・、「50%引かせてもらいます」と淡々とレジを打ち直すおばさん。

一言謝罪の言葉があってもいいと思うのだが、黙ってクレジットカードで支払った。


駒ヶ根のカインズホームでは、売り場の商品価格がレジと異なることはかなり頻繁にある。

しかし今回は、商品に「レジにて値引き」と表示されているのにレジで値引かないのだから性質(たち)が悪い。

あのおばさんに運悪く当たった気の弱いお客さんは、値引き商品を高く売りつけられているかも知れない。  
Posted by komachan at 21:02Comments(0)雑感

2010年02月21日

・限りなく灰色の小沢幹事長と一心同体

『限りなく灰色の小沢幹事長と一心同体』

民主党の小沢幹事長が土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件について潔白ではないとする発言です。

輿石東・民主党参院議員会長の言葉だから重い。


20日、甲府市で開いた支持者の集会で、政治資金をめぐり秘書ら3人が起訴された小沢一郎幹事長を一貫して擁護していることについて「その姿勢は変えない」と宣言した。

講演後の質疑で、元教員という男性が「輿石先生が小沢氏を信頼していると明言したのは悲しい。小沢氏は辞めるべきだというのが民意だ」と不満を表明。

これに対し、輿石氏は「わたしは今でも信じているし、信じたい。その心境は何ら変わっていない」と強調。

3回目の当選を目指して出馬する夏の参院選に向け「輿石東も限りなく灰色の小沢幹事長と一心同体じゃないか、という空気が満ちていることも覚悟しながら、堂々と闘っていく」と決意を述べたという。(時事通信から引用)


国会議員は立法府の構成要員だ。

法律を作る立場にあるのだから順法精神には厳しい注文がつく。

司法は原則的に「疑わしきは罰せず」だが、法を定める側の国会議員には当てはまらないと思う。

疑わしきは退場がふさわしい。

自分たちが定めた法律を完全にクリアできない者が、立法に携わることは許されないからだ。


小沢幹事長は裁判で有罪とならなければ犯罪ではないという認識をもっていると思われる。

法律の裏をかいて政治活動を続けようというのだろうが、国会議員の職責を履き違えているのではないか。

政治資金を一円までクリアにするべきだと主張する自身の主義にも反する。


側近の一人である輿石参院議員会長が小沢幹事長を潔白ではないと認めたのだから、間違いないだろう。

裁判で明らかになるのは、現行法で処罰できるかどうかであって、順法精神の高さではない。

裁判に持ち込まれるかどうかもわからないが、犯罪の疑いを側近が認めたのだから自首するくらいの潔さが望まれる。


小沢幹事長が巨悪の権現だとは思わない。

もっとあくどい政治家は他にもたくさんいるだろう。

しかし、法律で国民を縛る役目を負う政治家の一人として、犯罪に手を染めたことを恥じるべきだ。


民主党が真の政権交代を実現しようとするなら、目先の選挙戦術に走るのではなく、党内から犯罪者を閉めだすくらい分かりやすさが欲しい。

ただし、微に入り細に入るところまでやっていしまうと議員の大半がいなくなってしまう可能性があって、長野五区のボンクラ議員のように選挙違反の事実があっても検挙を見合わせられているような場合は確実にバッジを剥がされるだろう。

過失と故意の線引きが重要な意味をもつのではないか。


国民が民主党に望むのはきれいな政治だ。

灰色の政治家はいらない。

選挙のために灰色でも使い続けなければならない民主党の弱さがあったとしても、法に抵触する政治家を国会に置くことは間違っていると思う。

政権交代に動いた国民のきれいな政治を望む意識は、輿石参院議員会長たちが思っているほど甘くないと思う。  
Posted by komachan at 18:53Comments(0)政治一般

2010年02月20日

・駒ヶ根警察が視力不合格で免許更新

警察の不祥事が後を絶ちません。

警視庁小平署の警務課長代理が、妻のスピード違反を見逃すよう同僚の警察官に依頼し、同僚の警察官7人もこれに加担したとして、あわせて8人が書類送検された。

2009年5月、小平市で妻がスピード違反の取り締まりを受けていることを知った小平署の警務課長代理が、取り締まっていた警察官に「どうにかならないか?」などと電話で相談し、現場から報告を受けた交通課長が、違反の告知をせず、妻をそのまま立ち去らせるよう指示していたという。

この交通違反の見逃しにかかわったとして、警務課長代理(49)と交通課長(58)ら8人が、犯人隠避と虚偽有印公文書行使の疑いなどで書類送検された。

警務課長代理と交通課長は、停職1カ月の処分を受けたが、19日付で辞職している。


小平市には、東京で暮らした期間のほとんどをすごした。

幸いにも小平警察にお世話になることはなかったが。

不正を取り締まるべき組織で不正が横行していることで問題の根は深いですね。


ところで、ここ駒ヶ根市はどうでしょうか。

警察内部の不正は聞こえてきませんが、不適当な警察活動は行われているようです。

警察の不正なので、いい加減なことを書くとしっぺ返しが怖いので事実のみお伝えします。


農業センサスという国の調査を担当することになり、地域の農家を回っていた時のこと。

細かい字が読めないご老人と「あーでもない、こーでもない」と書類に向かっていた時、

「最近は字が読めないし、自動車の運転免許も視力で落とされる。困ったもんだ」と、運転免許の更新手続きで視力検査に合格できなかったらしい。

ところが、「でも、車がないと不便なので警察に『免許がないと困るから大目に見てもらえんかね』と頼んだら、『近所だけ運転するならいいですよ』といって免許をくれたよ」と喜んでいました。


人情味がある警察官だなと感心できるかと言えば、そうはいかない。

目が見えなくて運転に支障があるドライバーを野放しにした危険は重大だ。

このご老人が運転するのは小学校の通学路だから、さらに深刻だ。


先日、資源ごみの回収の現場に、このご老人が軽トラックを運転してやって来た。

ノロノロ運転は仕方がないとして、まわりに気を配った運転はできない状態だ。

車を動かすことは何とかできるが、危険を回避する「安全運転」は期待できない。

居合わせた皆が「危ないな~・・・。」


公共交通が貧弱な田舎では、自動車を運転できないと交通弱者になってしまう。

これを解消するために運転技能に支障がある老人でも免許を渡したいという警察官の気持ちは分かる。

しかし、この温情によって交通事故の危険性が高まり、万が一死亡事故でも起こしたら責任は免れないだろう。


自動車は一つ間違えば凶器だ。

増して、安全確認できない者が運転すれば、常に凶器の状態だ。

この老人に限った話ではないかもしれないので、駒ヶ根市内には「前がよく見えない」車が少なからず走っている。

あぶなっかしい運転の車を見つけたら、その車は危険回避できないと思って、こちらから避ける必要がありそうだ。

子どもたちにも老人の運転する車は止まってくれないと思わせなければならない。


駒ヶ根警察にお願いしたい。

老人の足の確保のために適性検査に不合格した危険な運転者にも免許証の更新を認めるなら駒ヶ根市民に、「危険運転の可能性がある方に免許を渡しましたのでお気を付けください。」と、しっかりと広報してもらいたい。

できれば、該当する地域には念入りに注意を促してもらいたい。


道路を走っている車は、一定の適性を確保した人が運転していると思っているから安心して車を運転できるし道路も歩ける。

その前提を警察が覆すなら、その責任を負って市民の安全確保の手段を講じるべきではないだろうか。  
Posted by komachan at 22:40Comments(0)安全

2010年02月19日

・全面禁煙で公園や通学路対象に

高橋選手の男子フィギュアスケート史上初のメダル獲得、おめでとう!

今日もしっかりライブで見てました。

高橋選手の健闘以上にすごかったのが金メダルのライサチェック選手。


オリンピックの舞台で自己ベストとなるパーフェクトな演技ができる精神力。

メダルの色は選手の持ち点ではなく、大舞台で発揮できる力の差が現れたように思います。

活躍した選手の地元では、大喝さいになっているでしょうね。



ところで、大勢が集まる公共の場所では全面禁煙になります。

原則全面禁煙の主な対象は下記の通り。

学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店、駅、バスターミナル、航空旅客ターミナル、旅客船ターミナル、金融機関、美術館、博物館、社会福祉施設、商店、ホテル・旅館などの宿泊施設、屋外競技場、遊技場、娯楽施設、鉄道車両、バス、タクシー、航空機、旅客船

タバコの煙にむせながらオリンピック観戦していた飲み屋などの状況が一変することになります。


今回は厚労省による通知にとどまるので、法的な拘束力はない。

しかし、 「全面禁煙」という考えは世界的な潮流だ。

05年に発効した世界保健機関(WHO)の「たばこ規制枠組み条約」は、屋内の職場、屋内の公共の場所などでの受動喫煙防止策の実現を求め、07年には「100%禁煙以外の措置は不完全」との指針を示した。


年度末を控え、地域の自治組合や常会では会合が頻繁に行われている。

酒席が用意されることもあり、マナーの悪い喫煙家が公衆の面前で煙を吐き出す光景に出くわすこともある。

これまではマナーの問題だったが、これからは罰則がなくともお国の定めに違反する行為となる。

健康増進法に基づく措置(通知)に違反というが、悪質性がリアルに伝わらないのが難点だ。


うちの常会でも月末に総会があるから、施設内の全面禁煙を周知させることになる。

愛煙家から反発が来るかもしれないが、禁煙は国際社会の共通認識だ。

国が公共施設は禁煙と決めたのだから守らなければ無法者となる。

集会場の台所で一服も許されない。

さらに、屋外であっても子どもたちが利用する公園や通学路なども対象になる。  
Posted by komachan at 19:44Comments(0)社会問題