2011年05月11日

・原子力という麻薬依存からの脱却

「責任を押しつける気か」同意書に怒り

 「責任を押しつける気か」。10日、福島県川内村の警戒区域に一時帰宅する村民に、国側が「(住民らは)自己責任6 件で立ち入る」との同意書への署名を求めると、一斉に反発の声が上がった。

 村民を乗せたバスは午前8時50分、晴れ間がのぞく中、「中継基地」の村民体育センターに到着した。村民の手にはタオルや衣類などが詰め込まれたバッグや、家畜などの餌を入れた袋が。再会に涙を流して抱き合う女性もいた。「とにかく帰りたい」。出迎えた遠藤雄幸村長は1人1人に「元気で良かったね」などと声を掛けた。

 村民が感情を高ぶらせたのは説明会。国側が同意書への署名を求めると「国や東京電力は責任を取らない気か」「私たちは被害者なのに」などと怒りだし、国側は「十分注意してほしいとの趣旨だ」などと釈明に追われた。

 東電の担当者が防護服や線量計の使用方法の説明を始めると、村民の一人が「おまえは誰だ、名乗れ」と大声を上げ、担当者が「申し遅れました」と名前を告げた上で説明を続ける一幕も。

 千葉県流山市に避難している高山金作さん(82)は「持病の高血圧の薬を持ってきたい」。坂本ユキ子さん(68)は愛猫のペットフードの大きな袋を抱え「餌をやるためだけに帰る。いればいいけど…」と不安そうだった。

 滞在を2時間と決められたことへの不満も。箭内久吾さん(72)は「散らかしたままで出てきたから、半日ぐらいかけて片付けたかった。こっちの身にもなってほしい」と憤った。 =2011年5月10日 共同通信=

           ◇                    ◇

この記事を見た瞬間は、国に被災者を思いやる気持ちがけ欠けているなと思ったが、視点を変えると地元住民は自己責任で原発を誘致していなかったかと問われれば、明確に否と答えられるだろうかと思ったりもする。
浜岡原発の停止を受けて地元住民に複雑な反応が現れているとの報道があり、報道内容に偏向があることを考慮しても一部には原発の恩恵があって生活が成り立っているとの認識がある。
地元住民に限らず原発が不可欠だと思い込んでいる人は、麻薬患者と同類ではないか感じる。

原発補助金という麻薬に身も心も侵食されている。
麻薬とは脳内に作用し、酩酊・多幸感・幻覚などをもたらす薬物のうち、依存性や毒性が強く健康を害する恐れがあるものをいう。
原子力発電所とそれに付随する補助金(交付金)は、電力供給に不可欠だとの脅迫観念を埋め込み、誘致すれば雇用が生まれ地元の経済が潤い、箱物がただで作れる、こんな幻想を抱かせていた。
毒性が強く健康を害する恐れが強いことは今まさに深刻化しつつある放射能汚染の実態を見ても明らかだ。

原発立地の住民でなくとも原発がなければ日本経済が立ち行かなくなるとの強迫観念に取り付かれた経済界の重鎮もいる。
原子力という麻薬の猛威は、世界中に蔓延してしまっている。
これに対して先頭に立って立ち向かうべきは、唯一の被爆国である日本であるべきではないだろうか。

原発依存症に罹患しているしている重症患者には、理屈を押し付けるだけではなく病人であることを前提とした治療が必要ではないだろうか。
禁断症状に苦しむかもしれないが、原発を絶ち、原発のない生活が当たり前であることを体感させることが必要だ。
菅直人は薬害エイズの時といい、首相の器ではないものの、こうした分野に適性があるようだ。  
Posted by komachan at 06:18Comments(0)脱原発

2011年05月10日

・浜岡原発停止で電力不足は生じない

中部電力の浜岡原発停止が決定しました。
日本の未来を見据えて、大きな一歩を踏み出した。
菅首相が始めて国民を利する政治決断をしたと評したい。

しかし、マスコミの論調はほとんどがネガティブなものばかりが目立つ。
直近の電力不足を懸念する記事が大きく取り上げられ、将来的な再生可能エネルギーへの転換見通しに関する国際的なニュースの扱いは実に小さい。
マスコミが担うべきは読者・視聴者の関心に媚びることなく、日本のあるべき姿をリードしていく主張ではないだろうか。

この意味において信濃毎日新聞の中馬清福主筆の論説は見事だ。
近視眼的な経済評価に陥ることなく、将来的な国家の繁栄に結びつける視点が読み取れる。
今騒いでいる小さな課題の本質は、騒がれていない大きな国家論の枠組みの中にある。

中部電力による夏の電力不足が危惧されるとマスコミ各社は大きく取り上げているが、ならば各社として国民に伝えるべき心構えを併記しているかといえば、抜け落ちてしまっている。
政府や電力会社のプレスリリースを垂れ流しするだけの安直な記事だからだ。
眼前に提示されたニュースソースに対して、横にしたりひっくり返したりしてその本質がどこにあり、解決の糸口はどこにあるのか、それを読者に示してこそ新聞やニュースとしての価値が生じる。

電力不足を例に挙げれば、放射線のリスクを過小評価して不当に原子力に依存してきたエネルギー政策の不備が招いたものであり、それを見逃してきた怠慢なジャーナリズムも責めを負うべきだ。
原子力は毎年4500億円程度の国の手厚い補助を受けて、「安い電力」に見せかけられてきた。
さらに、将来負担すべき管理費用が無視されて来たことで、原子力の電力が再生可能エネルギーに対して優位を保って来たに過ぎません。

原子力予算は、環境省の全予算の2倍の規模であることからも、日本の環境政策が歪だったことは明らかです。
マスコミ各社、記者の皆さんにお願いしたいのは、目立つ灯台に目を奪われるのではなく、その灯台の根元と、その基礎に隠れている本来国民に伝えるべきさまざまな課題を掘り下げて、積極的に伝える努力に励んでもらいたい。
電力危機は作り上げられた虚像であって、正しい知識を国民が持てば何も危惧する必要がない。

環境問題全般に共通する大きな課題です。
国民の無知に付け込む業界の悪知恵のスキームを暴き出して糾弾してください。  
Posted by komachan at 06:06Comments(0)脱原発

2011年05月09日

・60cm赤松の梁を薪にしてみた

中部電力の浜岡原発が停止する見込みとなりまして長野県民も電気を使い放題の状態から転換が求められます。

寒冷地の長野県では、電気による冬の暖房利用の比重が高い。

電気がないと寒さに凍えなければならない状態になるご家庭が多いのではないでしょうか。


そんな心配をよそに、我が家は薪ストーブなので大丈夫とはいいつつも、来シーズンに向けて薪作りに励まなければなりません。

薪にする木材は、いろんなところから調達してくるのですが、それなりに集まってくるのでありがたい。

今回、薪の材料にするのは建築解体で出てきた梁です。



赤松を使ってあって太いところでは60cmくらいあります。

古材になると堅くなっていて割りにくいのですが、古材ならではの「割れ」をうまく利用すると割りやすくなります。

薪割りに使うヨキは小型でヘッドが1.5kgのものを常用しています。


刃先に特徴があって、先端は鋭利に尖らせて、末広がりになるように作ってあって正三角形に近い形状です。

食い込みが良い反面、食い込みすぎないように改良を重ねた結果、この形状に落ち着きました。


軽い斧で効率よく割るために、振り下ろし方にちょっとコツがあります。

太い薪を割るときには、割れ目をつけるには直線的に振り下ろしますが、割る際には薪に斧が食い込んだ瞬間にヘッドを横方向に回転させる力を加えます。

こうすることで裂く力が働いて効率よく薪を割ることができます。

海外の斧には、重心を偏らせて自動的に回転の力を働かせるという優れものもあるようですが。


もちろんのことですが、狙った位置に正確に斧を打ち込めるという腕前があることが前提です。

太い薪は割れ目をつけるために直径方向に何箇所かに分けて斧を打ち込むので、これが一直線上に並ばないと無駄な労力を使うことになります。

薪割りのうん蓄は人それぞれにあると思うので、参考まで。  
Posted by komachan at 07:28Comments(0)百姓

2011年05月08日

・脱原発は家庭レベルの工夫で可能

中部電力は浜岡原発の停止を渋っているが、株主向けのパフォーマンスだろう。

社会的責任よりも営利企業としての株式対策が優先するのが企業というものだから、企業に社会的責任感を求めることの方が間違っていると思ったほうがよさそうだ。

エネルギーを企業に握られている一般人は、常に弱い立場にある。


菅首相が一般人の感覚で原発停止を決めたことを賞賛するとともに、菅さんが普通の政治家の感覚を持っていたら今回の決定はなかったと思う。

震災復興などの菅総理には無理な職務は誰かに任せ、菅さんでなければできないことに専念した方が後世に名を残すことになる。

薬害エイズの時もそうだったが、この人は政治家らしくないことに価値があるのだ。


浜岡原発は近いうちに止まるとして、その影響があれこれと囁かれている。

計画停電が起きそうだとか、産業の停滞を招くとまで言い切るものも目にする。

ニュースは大げさに取り上げた方が読んでもらえるからだろうが、騒ぎすぎだと思う。


原発を止めて火力発電に切り替える見込みだから温室効果ガスの排出が増える。

緊急時だから仕方が無いといってしまえばその通りだが、温暖化防止は地球規模の人類に与えられた使命だ。

おろそかにはできない。


原発の廃止を機にエネルギーの需給を根本から見直す社会的な共通認識を作り上げていく必要がある。

忘れてならないのは、我々の身近には十分なエネルギーが存在し、その気になれば原子力にも頼らず、火力も不要になり、地球温暖化の呪縛からも開放されることができる。

駒ヶ根市の一般家庭を例にとれば、敷地の1~2m地下にある地中熱で家庭で消費する1.5倍のエネルギーが得られる。


地中熱を取り出すには電気を動力源とするヒートポンプシステムを設置するので、小規模の太陽光発電とセットにすれば実現する。

夜間の電力は電気自動車の普及とともに、そのバッテリーを太陽光発電電力の蓄電装置として併用する次世代型のエネルギー供給システムが有望だ。

再生可能エネルギーの普及が進まなかった最大の要因は、原子力を国家戦略として位置づけてきた自民党の愚作に尽きる。


しかし、政権交代しても民主党が原子力政策を追認する姿勢を見せていたから、先見性の無い政治という点では同列だった。

不幸中の幸いにして原発を止めるという選択肢が社会的に認められる雰囲気ができつつあるので、この機に再生可能エネルギー促進へ舵を切り、身近なエネルギーで安心して暮らせる豊かな社会を目指してもらいたい。

原子力で企業も国も金儲けを目論んでいたのは明らかだが、国民を豊かにするのは原子力ではなく国民に知らされていない身近なエネルギーのほうだ。


浜岡原発は津波対策が完了するまでの時限停止が前提だが、まずは止めることに意義がある。

止めている間に再生可能エネルギーの開発と普及に本腰を入れれば、原発に依存する勢力は今よりもさらに萎んでいるはずだ。

原発は停止しても未来永劫まで放射線廃棄物の管理は続けなければならないから、安全対策は過剰なまでに投資する必要がある。


コスト至上主義の経済的な判断からしても、原発がエネルギー供給の舞台から退散する日はそう遠くない。

問題なのは、原発が無ければ社会が成り立たないとするニセ経済学者の存在だ。

これまで抑圧されてきた再生可能エネルギーの研究者を国家を上げて支援することで、勢力図は一気に塗り替えられる。


震災対応で不手際が続く菅総理が辞めないというなら、菅総理を最大限に利用して再生可能エネルギーへの予算転換に踏み切らせればいい。

原子力に充てられている予算を再生可能エネルギーに切り替えれば、「停電」の呪縛が幻想だったことに多くの国民が機が付くことになる。

原発問題は、自分の生存権を国や電力会社に全面的に依存している多くの国民の能天気な気質から目覚めさせてくれる好機としましょう。


予断ですが、我が家はすでにエネルギーを100%自給して、消費量の数倍の電力を供給する側になっているので、中部電力が原発を止める事による影響はほとんどありません。

計画停電することになれば、自家用電力網の設計に見直しが必要になりますが、供給量としては十分にあるので問題は無い。

理想にはまだ程遠いが、現在の技術レベルでも工夫次第で脱原発が可能だと言うことを実証しています。


脱化石にはまだ数年はかかる見込みですが、私が年金をもらう年齢になる前にはリスク分散に利用する程度の存在でしかなくなっていると思う。

やろうという気持ちと、少しばかりの探究心があれば、家庭のエネルギーの安定は手に入れられるんです。  
Posted by komachan at 08:05Comments(0)脱原発

2011年05月07日

・浜岡原発の停止からはじまる

菅首相の英断に賛辞を送る。

震災への対応の不備を別にしてみれば、菅首相は原発には格別の関心を示している。

この際、首相は原発に専念して、他の震災対応から手を切ったほうがいいのではないかと思う。


中部電力の浜岡原子力発電所がすべて停止することに伴い、中部電力管内の需要家は効果的な節電をせまられることになった。

東京電力の電力不足を人事のように傍観していた人たちが、いきなり自分のこととなってあわてるだろう。

これまでおざなりになっていた節電への取り組みが加速することは素直に喜ばしい。


電力不足が消費に影響するとか、産業の停滞を招くとする意見もあるが、電力がなくなるわけではないから大げさな主張である。

電力は消費することが美徳と考えられていた節があるので、貴重な資源を有効に使うノウハウが社会全体に浸透していくことが望まれる。

特に節電を口にしても実効性が伴っていなかった一般家庭では、一気に省エネが進むと予想される。

これまでは気分的な省エネで自己満足していたものが、これからは効果を発揮しなければならないからだ。


効果的な節電の方法を考えるときに不可欠なのは、家庭内の電力消費の実態把握だ。

どの家電製品が、どの程度の電力を消費していて、節電の余地がどれくらいあるか。

少し前まで家電エコポイントと言う経済対策が実施され、省エネと見せかけて増エネになってしまったことを繰り返してはならない。

テレビを例に挙げれば、大型の画面になるほどエコポイントが加算されるという逆進性の影響で消費電力の大きなテレビが普及してしまった。

他の家電品を見ても、家電量販店の広告には省エネ性能に劣る冷蔵庫がお得な価格で販売されて省エネに逆行している。


これまでは一般消費者が効果的な省エネの知識を得る機会がほとんどなかったと言わざるを得ない。

生活環境全体を把握してエネルギーの需給と快適な生活をバランスさせる知識を持った指導的立場にあるものがほとんどいなかったからだ。

原発を止めることには大賛成だが、止めたあとの電力需給に支障が出ないように国民に知恵をつけさせることに真剣に取り組まなければならない。

原発は安全ですとマスコミを総動員して洗脳していた経費をそっくり使って、家庭の効果的な省エネ術を浸透させることを提案する。  
Posted by komachan at 08:37Comments(0)脱原発

2011年05月06日

・民主党震災対副策本部長が隠れてゴルフ

民主党の石井一選対委員長が今月上旬のフィリピン訪問中、在留邦人らとゴルフをしていたことが6日、明らかになった。
石井氏は党東日本大震災対策本部の副本部長を務めており、野党や被災者から批判を浴びるだろう。
スポーツ報知の記事が詳しいので全文を紹介する。

           ◇                    ◇

石井・民主副代表らフィリピンでゴルフ「国外なら目につかない」

 民主党の震災対策副本部長を務めている石井一副代表ら同党議員3人が、訪問先のフィリピン・マニラ首都圏郊外のゴルフ場で5日、在留邦人らとゴルフをしていたことが6日、分かった。

 石井氏は、東日本大震災後、ゴルフをするのは初めてで「国外であれば目につかないと思った」と説明。「被災者の方から見れば『何だ』という気持ちになるでしょうね」と述べた。

 同氏は昨年秋に日本フィリピン友好議員連盟の会長に就任。会長として3~6日の日程でフィリピンを訪れ、同国政府当局者や上院議員らと面会して、日本の政府開発援助(ODA)や通信事業関連について意見交換した。日本への震災支援の関係者や、議連のフィリピン側議員らとも会ったという。

 ゴルフをした他の2議員は、生方幸夫元副幹事長と那谷屋正義参院議員でいずれも議連メンバー。石井氏はプレー後、取材に応じ「訪問はゴルフをやるためではなく、あくまで公務。被災者に悪い感情を与えるようなこと(報道)はしないでほしい」と強調した。

 ゴルフは、フィリピン在住の邦人経済関係者らの招きで十数人でプレー。フィリピンの日本大使館員やフィリピン政府関係者らは含まれていないといい「プライベート」と説明した。

 石井氏は衆院当選11回。落選後の2007年に参院選の比例代表にくら替えし当選。元自治相。現在、選対委員長なども務めている。

 民主党の石井一副代表との一問一答は次の通り。

 ―東日本大震災後、日本でゴルフはやったのか。
「やっていない。やる暇ない」

 ―なぜ今回プレーを。
「日本でやらないのは、地震のことが人々の気持ちの上に(重く)のしかかっているから。国外の方がまだ目につかなくていいのではないかと思った」

 ―党の震災対策副本部長だが。
「ぼくも阪神大震災を経験したけど、被災地で、次の家を建てることを心配している人から見れば『何だ、国会議員が(なぜ)ゴルフをしているんだ』という気持ちになるでしょうね。そういう意味では一般的な自粛というのはあってもいいと思う。ただ党としてはやることはやっている」

 ―フィリピン訪問の目的は。
「日比議員連盟(日本フィリピン友好議員連盟)の会長として務めを果たしに来た。ゴルフをやるためではなくあくまで公務。被災者に悪い感情を与えるようなこと(報道)はしないでほしい」 =2011年5月6日 スポーツ報知=

           ◇                    ◇

民主党の震災対応の深層心理が垣間見られる。
被災地では、不自由な避難生活を強いられている避難者がいるというのに、震災対策副本部長が隠れてゴルフ・・・。
政権交代は腐敗した自民党を排除するためには必要だったが、民主党も国民の信頼を得るには力不足であったということ。

民主党に国の再生を任せられないことは国民共通の認識となってきたので、すべての政党が参加する臨時救国政府が現実味を帯びてきた。
何よりもまず、自己陶酔に陥っている菅総理を排除しすることから始めなくては。  
Posted by komachan at 19:00Comments(0)東日本大震災

2011年05月05日

・再生可能エネルギーなら何でもいい?

風力発電:大宜味村で2基整備へ 全世帯使用量に相当

沖縄電力(石嶺伝一郎社長)は2013年4月までに、大宜味村根路銘の石山展望台付近に風力発電設備2基を整備し、一般家庭約2200世帯の年間使用量に相当する電力800万キロワット時を供給する計画を進めている。5月中に近隣区で村主催の住民説明会を開き、住民の理解を得た上で6月にも設計などの作業に入る予定。
 村企画観光課によると、整備される風力発電設備は2千キロワット級の出力で、原油に換算すると年間約2千キロリットルを削減でき、二酸化炭素の排出量も約7千トン減らすことができる計算。環境への負荷を低減する効果も期待される。
 同村の世帯数は約1500といい、一般家庭に限定するとすべての世帯の年間消費電力を同設備で賄える計算になる。
 村は09年に「地域新エネルギービジョン」を策定して太陽光や風力、バイオマス、水力などのクリーンエネルギーを積極的に導入する方針を打ち出しており、今回風力発電を導入することで、住民に対し新エネルギーの普及啓発を図りたい考えもある。
 住民説明会は6日の根路銘区を皮切りに、9日に饒波区、押川区、10日に大宜味区の各公民館で実施される。 =2011年5月5日 琉球新報=

           ◇                    ◇

適材適所の再生可能エネルギー設置が全国で急展開していくだろう。

原発に未来がないと自覚した電力会社が、真っ先に取り組むはずだ。

原子力の見かけ上のコストが不正に安く見せられていたことは、福島第一原発の事故を見るまでもなく、半永久的に放射性廃棄物を管理し続けなければ名ならないのだから当然だ。


恣意的な操作なしに適正コストを算出すれば、再生可能エネルギーの優位性が確認できる。

日本政府も原子力を拡大したいがために官産学が徒党を組んで国民を騙し続けてきた。

電力業界の利権に群がっていたと言った方がピッタリしているかもしれない。


しかし、再生可能エネルギーの普及について気をつけなければならないこともある。

ニーズのないところで分散してエネルギーを作っても無駄が多くなる場合があるからだ。

小水力発電は、多くの場合に無意味な自己満足型発電設備が多い。


発電した電力の効果的な消費先がないにもかかわらず、手間のかかる小水力発電が取りざたされているのを見ると、再生可能エネルギーの普及には、まだまだ乗り越えなければならない山があると感じる。

身近な再生可能エネルギーだから利用すべきだというのは思い違いで、作り出されたエネルギーが有効に消費される見込みがなければ取り組む必要性は低い。

この点において、小水力発電のプラントで発電された電力が有効に利用されている例をほとんど見かけない。

技術開発に取り組むのは大いに結構だが、実用化にはコスト(管理が高くつく)を念頭において、過大な期待を一般大衆に抱かせないことが求められる。


我が家には小水力はないが小風力がある。

ニーズがあるから有効な使い道だと思うが、コストを考慮すると太陽光発電には遠く及ばない。

さらに手間と設置費用ががかかる小水力では自己満足以外に、今のところは普及させる場所がないだろう。  
Posted by komachan at 20:12Comments(0)脱原発

2011年05月04日

・柿の根元に蟻で枯れる

桃栗三年柿八年といわれます。

我が家の桃は生育不良で3年たっても満足な実をつけませんが、栗はずいぶんと立派になって多数の実をつけてくれます。

柿は6年目を迎えてそろそろ実をつける準備に入るところでした。


ところが、今年になって枯れてしまいました。

原因は蟻害のようです。

根元付近をぐるりと蟻が食い荒らしたあとがあります。

導管をすべてやられてしまったので、樹木は水を上げられずに枯れてしまいます。


苗の質が悪かったとするには年数が経っているので、生育環境が柿に適していなかったのかもしれません。

並びにはイボタやサクラが元気よく育っているので、樹種によって適不適が分かれるようです。

ご多分に漏れず、雑草は繁茂しますが。


今日から、今年の雑草との戦いが始まりました。

堆肥に使おうとススキをたくさん生やしておいたのですが、多すぎて一部は燃やしました。

堆肥には高さ2mを超える高さまで積み上がり、別の山にも2m近く積み上げて余ってしまいました。  
Posted by komachan at 19:51Comments(0)百姓

2011年05月03日

・布マルチの田植えとちひろ美術館

2011年度産の水稲布マルチ栽培に使用する布マルチを敷設しました。

朝の4時半から初めて途中で朝食を挟み、9時半には終わりました。

風の影響を避けるために、穏やかな朝のうちに済ませてしまうために早朝の作業を選択しました。


布マルチの素材はくず綿で、とっても軽いために風に煽られるとめくれてしまって地面に敷き詰めることができません。

我が家の田んぼは風の通り道にあって、瞬間最大風速が20メートルを超えることも珍しくありません。

今日の瞬間最大風速も7メートルを越えました。


布マルチロールを転がしながら隣との重なり(10cmくらい)に動力噴霧ポンプで圧送した水を吹き付けて「接着」させます。

つなぎ目が風でめくれてしまわないようにする対策です。

水に浮いた状態の綿なので、風が拭けば簡単に押し流されてします。


すべて敷き終ったら、5m間隔に縄を張って強風が吹いても全体が風に押し流されないようにします。

風が特に強い我が家の田んぼの特性に合わせたオリジナルの風対策です。

この対策のおかげで風によって布マルチが影響を受けたことはありません。


後片付けが終わったのが9時半ころ。

一休みしてから家族サービスに出かけることにしました。

昨夏の長野県知事選挙で関わった松本猛さんが前館長を務めていた安曇野ちひろ美術館へ出発!


ところが行楽の県外ナンバー車で大渋滞。

ファミリーレストランで遅い昼食を済ませてから安曇野ちひろ美術館に到着したのは午後3時を過ぎていました。

ゴールデンウィークの行楽地に出かけるということは、こういうことなのだと実感しました。


美術館も超満員。

絵を見ているのだか人だかりを見ているのだか分からないような混雑で、美術館は平日にゆっくり鑑賞するものだなと思いました。

連休中は、中学生は部活、高校生は生徒会活動、親は仕事が忙しく、家族全員が揃ってすごせるのは田植えの日だけです。


この日だけは学校の行事があっても手伝いが優先します。

中学校の先生も部活よりも田植えの手伝いをしろと指導してくれているようなので助かります。

自分が食べる米は自分が手伝って育てるという百姓の当たり前の生活が、近所でも見かけることがほとんどなくなってしまったのは残念です。

田舎の良さが最も発揮される、家庭の教育の基本だと思うんですがね。


早朝から田植えして、家族サービスで行楽して、今日はくたくたです・・・。  
Posted by komachan at 20:56Comments(0)百姓

2011年05月01日

・4月の太陽光発電の実績

4月の太陽光発電の実績をまとめます。


総発電量 1668.3kwh

***第一発電所(南南西、30.8度、4.995kw)

発電量 694.1 kwh
モジュール容量あたり 139.0 kwh/kw
日最大発電量 31.8 kwh
日平均発電量 23.1 kwh
月平均発電効率 11.1% ※1

***第二発電所(西南西、16.7度、7.03kw)

発電量 974.2 kwh
モジュール容量あたり 138.6kwh/kw
日最大発電量 43.8 kwh
日平均発電量 32.5 kwh
月平均発電効率 11.5% ※1

※1: 月平均発電効率は、モジュール面積1平方メートルあたりの月間発電量を、月の傾斜面日射量で除した比率。明らかな異常値ならびに、日発電率と平均との差が標準偏差の二倍を超える日のデータは除外しました。


太陽の位置が高くなり、傾斜角度の浅い第二発電所の発電量が増加してきました。
第一発電所はパワコンの容量(4kw)の制限を受けてロスする発電量がかなりあるようです。


1月から4月までの四ヶ月間で中部電力に提供した電力量は5,533kwhでした。
金額にすると26万円を超えています。
省エネを効率よく進めて、太陽光発電の電力の多くを中部電力に供給することができました。
一般家庭の3~4軒分に相当する電力供給を担っていることになります。


太陽光発電では原子力発電所の代替は不可能だと知ったかぶりをする人がいますが、一般の住宅でも工夫次第でこの程度の電力供給の能力を持つことが可能です。
広い屋根を持つ農機具倉庫などが多数ある、田舎の農家は太陽光発電の潜在能力はものすごく高いんです。
政府が再生可能エネルギーの普及に本腰を入れれば、電力の自給自足は難なく達成できます。


綿密な省エネに取り組めば、設備費用は長くても7年で償却するので、システムの保障期間が10年あることを考慮すれば投資先としてのメリットはかなり大きい。
脱原発を声高に訴えるとともに、みんなで発電して原発の要らない状況を作ってしまいましょう。

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Posted by komachan at 21:39Comments(0)太陽光発電