2008年04月26日
・民族主義国家中国の聖火が長野に
中国のチベット弾圧が世界中から非難される中で、日本の対応が注目されました。
テレビには、チベットの惨状を訴える人々と、民族主義が高揚している中国人が大挙押し寄せ、喧騒がうずまいています。
特に目立つのは、中国人。
自国のオリンピックを盛り上げるというのが表向きの理由ですが、本音はチベット弾圧がこれ以上目立たないように、歓迎ムードを演出する当局の狙いがありそうです。
聖火リレーは、世界各地をまわり、各地の歓迎を受けて初めて意義があるのですが、聖火の行く先々に「中国人」が大挙して『やらせ歓迎』を形作るのでは、まるで”張りぼて”です。
中国・北京市の豊台体育場で23日夜、サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の北京国安(中国)-鹿島が行われ、北京五輪を前に混乱を避けたい当局の思惑で、入場者数が大幅に制限されました。
約100人の日本人サポーターの座席は、両側の区画を立ち入り禁止にして中国人の観客から隔離し、警官が周辺を取り囲んだ。東京都北区から親子で応援に来た樋口早智子さん(58)は「ものすごい警備で怖い。自由に応援なんてできる雰囲気じゃない」と顔をこわばらせた。=中日スポーツ=
中国も世界的に孤立する状況にやっと気がついたようで、ダライ・ラマとの対話に踏み切るポーズを見せるようです。
中国政府がチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世側との対話カードを切ったのは、チベット問題での批判に加え、食の安全、大気汚染、新型インフルエンザ対策など中国が抱える数多くの問題で“対中包囲網"が敷かれ、国際社会で四面楚歌(そか)の胡錦濤指導部が、約100日後に迫った北京五輪の成功に向け、活路を見いだしたいとの思惑がある。
中国国内では、聖火リレーがパリで大混乱したことに端を発し、北京のフランス大使館やフランス系スーパー、カルフールに抗議行動が多発。インターネットでは「中華民族の誇りを守れ」などの書き込みがあふれ、民族主義が高揚。先に北京で行われたサッカーの日中戦でも、大量の武装警察官が日本人ファンを完全に隔離する異様な雰囲気で、ある日本人は「こんなことで五輪が開けるのか」と憤りを隠さなかった。
中国製品に対する国際社会からの目も厳しさを増している。中国製ギョーザ中毒事件は、日中の捜査当局が対立したまま解決のめどは立たず、日本の消費者の中国への不信感は消えない。米国では、中国製原料を使った血液抗凝固剤を使用した死亡例が相次ぎ、米政府は責任を徹底追及する構え。米中間の新たな火種になりかねない情勢だ。(共同)
中国が、ならず者国家であり続けるのか、オリンピックを開くにふさわしい文明国家へと成長するのか。
オリンピック開幕までの一日一日が重要になってきたと思います。
Posted by komachan at 08:57│Comments(0)
│社会問題
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