2008年09月28日
・お茶に汚染米の5000倍の農薬

汚染米の5000倍もの高濃度の残留農薬が検出されたお茶がある。
こう言われて飲みますか?
しかし現実には、日本茶の食品衛生法に基づく残留基準は、汚染米の基準に照らすと5000倍までは安全として流通が認められています。
トマト、なす、ピーマン、キャベツ、大根、白菜。
食卓に欠かせないこれらの野菜でも、汚染米の500倍の濃度の農薬が残っていても、安全な野菜としてスーパーで売られています。
日本中を震撼とさせている汚染米よりも毒性がはるかに高い食材は、身の回りにあふれています。
「汚染米でじたばたしていない」と言って辞任した大臣がいましたが、高濃度の残留農薬が認められている野菜に比べれば汚染米の危険性はたいしたことない、と言いたかったのだと思います。
しかし本質は逆で、汚染米の基準の5000倍の濃度で汚染されたお茶や500倍の濃度の野菜が安全とされていることが問題だと思うんです。
ここで問題となっているのが農薬のアセタミプリド。
汚染輸入米のアセタミプリドの濃度は、残留基準値のない農産物に暫定的に一律に設定されている0・01ppmの3倍だった。
これに対して上に紹介した野菜の基準は5ppm。
さらに、お茶の基準は50ppmですから汚染米の基準の5000倍までOKとなる。
汚染米の流通先では多額の被害が発生し、この一部を国が負担するといいますが、一般に流通している高濃度の残留農薬野菜との整合性をしっかりと取ってもらいたい。
あわてて、事実関係もわからずに公表して風評被害を大きくした農水省の対応には大いに問題があると思う。
猛毒といわれるカビ毒のアフラトキシンで汚染された米と、微量の農薬アセタミプリドの事故米は、異なる対応が必要ではなかったか。
結局のところ、農水省がじたばたしてしまったので、国民負担が膨大に増えてしまった。
また、農薬のアセタミプリドは商品名「モスピランスプレー」としてホームセンターの店頭に並んでいます。
家庭菜園でシュッシュッと吹きかけただけで、汚染米の数千倍から数万倍の汚染野菜が出来上がります。
農薬の使用は出来る限り控えたほうがいいですよ。
Posted by komachan at 00:00│Comments(0)
│社会問題
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