2017年12月12日

EVを電池として活用、使用済みバッテリーも生かすVPP実証


EVを電池として活用、使用済みバッテリーも生かすVPP実証



再生可能エネルギーは出力が一定しないからだめだというのが化石エネルギー派の言い分だ。
裏を返せば、知識水準が低いから化石エネルギーしか使えないと思い込んでいるとも言える。

同じことが電気自動車とガソリン車でも起きている。
ガソリンスタンドへ出かけて給油しなければならない不便な乘りものの方が、寝ている間に充電できる電気自動車よりも利便性が高いと思い込んでいるのだから呆れてしまう。
どちらも頭の使い方の違いから生じている。

ガソリン自動車は移動手段でしかないが、電気自動車は社会のエネルギーインフラの一端を担うことが期待されている。
乗っている時はもちろんだが、廃車になってからも期待値が高い。
VPP(バーチャルパワープラントの略で、日本語で「仮想発電所」)の構成要素として重視されている。

自動車は動いている時間はわずかであって、ほとんどが駐車された状態だ。
一例として自家用車の年間平均走行距離は約1万キロ。
時速25キロと仮定しても400時間にしかならない。
95%はどこかに駐車しているのだから、バッテリーが持つ機能の一部でも社会インフラに利用できれば相当のエネルギー規模になる。

先細りするガソリン自動車と期待が膨らむ電気自動車の立場が逆転するのは確実で、そのXデーは電気自動車の乗りものとしての価値だけでなくエネルギーインフラとの期待から早まることも予想される。

同じカテゴリー(EV)の記事画像
JCNの充電アプリは高速道路で重宝する
同じカテゴリー(EV)の記事
 e燃費アンケートがEVは高級車と位置付け (2018-03-15 08:08)
 三菱にあって日産にないバッテリー計測 (2018-03-09 08:27)
 太陽光発電の雪下ろしでEVは2千キロ走れる (2018-02-02 11:28)
 急速充電網の通信障害 (2017-12-28 08:25)
 捕らぬ狸の皮算用から見える反EV政策 (2017-12-11 07:54)
 届かない充電ケーブル解消へ (2017-12-02 07:35)
Posted by komachan at 08:20 │EV