2009年07月22日
・ダムはOKだが、リニアの試算にクレーム

JR東海が昨日発表した試算によりますと、輸送人数と移動距離を掛けて算出する「輸送需要量」は、長野県などが主張する伊那谷を通るBルートが153億人キロで、南アルプスを貫くほぼ直線のCルートは167億人キロだった。
JR東海では、現在運行している東海道新幹線からリニアへの乗り換え客が、Cの方がBより13億人キロ多いと試算されたことが需用量の差となったと見ている。
また年間の維持運営費も、路線の長さが346キロと最も長いBルートが1810億円で、路線の長さが286キロと最も短いCルートは1620億円と試算されている。
CルートがBルートと比較し、工事費で6700億円、所要時間で7分それぞれ少ないとした試算結果をすでに公表しているが、イニシャル・ランニングの両コストに加えて需要量もCルートが最も優れているという試算だ。
村井・長野県知事は資産に対して「数字の根拠は十分に吟味しないといけない」と述べたという。
浅川ダムで設計データをねつ造している張本人がよく言うよ・・・。
自分に都合のいいデータは信じるが、都合が悪ければ疑う。
ご都合主義の典型みたいな自民党の政治家らしい人だ。
しかし、JRの言い分をすべて鵜呑みにするのも考えものだと思う。
南アルプスを貫通する自然破壊の環境コストや、伊那谷を延々とリニア軌道を敷き詰める地域的な影響なども総合的に考慮する必要がある。
言い続けていることだがリニア駅に接続する飯田線(JR東海)の高速化をセットにしないと、数分のメリットなどどこかに消し飛んでしまう。
接続線が一時間に一本しかないローカル線では7分の違いにどんだけの意味があるというのか。
ルートに文句をつける前に、リニアをどう使うのかを考えてみて欲しいな。
Posted by komachan at 22:08│Comments(0)
│社会問題
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