2011年09月15日

・外来種の駆除で本来の生態系を回復しよう

小笠原諸島にウグイス戻る 外来種駆除、2年で効果

 世界自然遺産に登録された小笠原諸島の無人島・西島で、外来種のクマネズミを駆除することで、小笠原固有のハシナガウグイスが2年後に定着したのを確認したと森林総合研究所(茨城県つくば市)が15日発表した。

 ハシナガウグイスはかつて小笠原全域にいたが、西島ではクマネズミがすみ着いて姿を消したと考えられている。巣を襲うクマネズミがいなくなったため、約2キロ離れた父島から飛来したらしい。川上和人主任研究員は「クマネズミの被害は知られていたが、これほど短期間で鳥類の生息が回復できるのは初めて分かった。ほかの無人島でも試みて生態系の回復につなげたい」と話す。 =2011/09/15 共同通信=

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人為的に撹乱した結果、絶滅もしくは希少種となってしまった生物や植物種はかなり多い。
身近にもそうした例はいくらでもある。
昔はよく見たけど、最近見かけない虫に心当たりがあると思います。

ここ数ヶ月、うちの敷地内の生物調査をしていますが、田んぼや畑で農薬を使用していないこともあり、長野県や環境省が絶滅危惧種に指定している生物が生息していることがわかった。
何かを公にすると不心得ものがやってくるかもしれないので内密にしておくが、植物と生物をあわせて3種が確認されている。

昔よく見かけた虫がいなくなったのは、人間がいなくなるような環境を作ってしまったからだ。
ならば、いるような環境に戻すのも人間が果たさなければならない責務だと思う。
調査を始めたばかりだが、すでに昆虫だけで250種の同定(種を特定すること)を終えている。
年内には400種くらいは、同定できるのではないだろうか。

自然がまだ豊かな駒ヶ根だから、農薬を使ったり、外来種の花でガーデニングをしたりといった生態系を破壊する行為をやめれば種の多様性はある程度復活するのではないかと思う。
楽だから農薬を散布し、見た目が綺麗だからと本来あるはずのない花を植える。
こうした行為が生態系に大きな影響を与えていることに気が付いている人は多くない。

しかし、小笠原の例を見ても明らかなように、外来種を駆除して元の環境を整えれば本来の生態系が戻ってくる。
田んぼにいるはずのタガメが長野\県では絶滅している。
農薬の影響だろう。
虫が一匹(種)いなくなったくらい大したことはないと思っていたら大間違いだ。
生態系の連鎖は、そんなに軽いものではないと思う。

松食い虫防除のために農薬をヘリ散布しつづけている駒ヶ根市は、生態系への認識がほとんど無いに等しい。
役所に無ければ市民が認識を深めて要求するしかない。
身近な植物や虫に関心をもってみましょう。

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Posted by komachan at 23:05│Comments(0)社会問題
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