2007年11月07日
・耐火偽装が大きな社会不安へ

ニチアスや東洋ゴムによる耐火性能の偽装は、大規模な社会問題として影響が広がっています。
国交省では、国交相認定を取得しているすべての防火用建材について、性能試験に不正がなかったかどうか調査する方針を明らかにした。
調査対象は約1万数千種類に上るとみられる。
この問題は、全国六つの指定性能評価機関による性能試験のずさんな管理に原因がある。
天下りの受け入れ先としての機能が働き、企業への便宜を優先した結果です。
偽装された防火用断熱板などは広く社会に浸透していて、火事の被害を少しでも減らすために役立っていると考えられていました。
しかし、最大手のニチアスが性能偽装をしていたことから、他のメーカーも同様の手口で本来の性能を持たない劣悪な建材を流通させていた疑いがあります。
ニチアスの影響は10万棟だといわれていますが、これは氷山の一角で、身の回りの建物のどこかに偽装された防火建材が使われていると思っても良いほどです。
自民・民主の大連立劇を読売新聞が演出して社会の話題をさらっていますが、国民に深刻な被害をもたらす身近な問題こそ、マスコミが大きく取り上げるべきだと思います。