2007年11月10日
・再生カートリッジでエプソンは負け

先日のキャノンは、特許侵害でメーカーの勝ち。
一方、エプソンは特許そのものが認められずに、リサイクルに軍配が上がりました。
エプソンは、IC(集積回路)チップが付いたカートリッジを開発し、インクの残量がゼロに近づくとプリンター本体が「インク切れ」と認識して作動しなくなる仕組みにして、インクを再注入したリサイクル品を使えなくしている。
これに対して、リサイクルメーカーはICチップの内容の読み取りを試みている。
エプソンやキャノンなどのプリンターメーカーでも、リサイクルをしているといっても「マテリアルリサイクル」にとどまります。
カートリッジを素材にまで分解してから再生するのだから、エネルギーロスが大きい。
そこへいくと、リサイクル品と言われているものは「再利用」だから、必要最小限のロスで資源の有効活用ができる。
どちらが社会システムとして優れているかははっきりしている。
プリンターメーカーの販売戦略が、地球温暖化防止に逆行しているものだというのが問題の本質だと思います。