2008年02月12日
・自分の交通違反だけは悪くない

ところが、これに不服を申し立てる不届き者もいる。
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酒気帯び運転で懲戒免職になった松本市の元職員が、処分が重すぎるとして、きょうまでに、処分の取り消しを求める訴えを起こしました。
訴えているのは以前松本市役所に勤務していた男性職員・32歳です。
元職員は去年7月、市内の居酒屋で酒を飲んだ後、自宅近くのコンビニエンスストアまでは運転代行を利用しましたが、コンビニから自宅までおよそ700メートルを運転して、警察に酒気帯びで検挙されました。
松本市は去年1月に改正した指針に基づき懲戒免職にしましたが、元職員は、「懲戒処分となるほど悪質なケースではない」などとして、取り消しを求めて長野地方裁判所に提訴しました。
県によりますと、酒気帯び運転の公務員への処分は、この元職員のほかに、教諭2人と県職員1人が懲戒免職となった一方、長野市と諏訪市では、減給や停職となっています。 (2008/02/08 SBC)
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長野市と諏訪市の処分がおかしいのであって、松本市の職員は懲戒処分となるべき悪質なケースだと思います。
なぜか。
運転代行を利用した時点で、飲酒運転をしてはいけないことを自覚していたにもかかわらず、残りが700mだからと違法行為に走った。
自覚して違法行為に及んだのですから、「飲酒運転は原則免職」の規則も十分に承知の上だったはず。
決められたルールが厳格に守られないと、違法行為を甘く見るこういう輩がいなくならない。
同じ日、女優の一色紗英(30)が、車の運転中に携帯電話を使用したとして警視庁の白バイ警官に取り締まりを受けていたことが分かった。
警視庁交通機動隊が反則切符を交付したところ、一色は「かかってきた電話に出ただけなので自分は悪くない」と反則切符への署名を拒否したという。
芸能人だからといって彼女に厳しい世論を批判する向きもあるが、スピード違反に駐車違反、シートベルト着用義務違反…そして、運転中の携帯電話使用。
過去、3年間で少なくとも10件の道交法違反を繰り返していたとなれば、運転モラルを問われても仕方がない。
累積減点で2度の免許停止処分を受けた過去も顧みず、自己流の交通法規で無実だと言い張る、こういう人たちが同じ道を運転していると思うと恐ろしい。
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公務員の飲酒運転が厳罰化されたことに伴って、法律を作る側の議員はさらに厳しい規律が求められます。
その意味では、昨日報道された民主党の柿沢未途・東京都議は責任を取るべきです。
警視庁は柿沢都議を道交法違反(酒気帯び運転)容疑で書類送検する方針ですから、それに伴って即刻議員辞職でしょう。
法律を最も遵守しなければならないのは、議員なのですから。