2008年07月01日
・前市長の資産を隠す駒ヶ根市

そう思われても仕方がない対応をとったのが、今回の県内市長の所得報告での駒ヶ根市の発表です。
昨日、長野県内の市長と県知事および県会議員の2007年度所得が報告されました。
しかし、2008年1月まで在任した中原・駒ヶ根市長の所得は公開されませんでした。
駒ヶ根市が「公開の必要は無い」と判断したからです。
理由は、「報告書の作成を求める時期(4/1-4/30)に在任していない。」
同様のケースとなった東御市では前市長の所得を報告しています。
駒ヶ根市の隠蔽体質は、市長が変わってもなんら変化が生じていないことになります。
中原前市長の金の動きには、裏社会との関係が噂されており、話題に取り上げるだけでもかなりの勇気が必要です。
杉本市長が「君子危うきに近寄らず」と、逃げ腰になるのも彼の政治姿勢からして理解できますが、市政は誰のために行っているのかに立ち返って考えると本末転倒です。
所得報告は、「前年に市長であった者を対象に情報を市民に明らかにしていくのが基本」(東御市)であって、前市長に気兼ねして情報の隠蔽に加担するようなことがあっては市民を裏切る行為です。
『またか・・・』という感じが拭えませんが、市民への情報公開を市長選の重要公約として掲げた杉本市長の公約破りが明らかになり、公約を守らない市長のレッテルは、かなり定着してきました。
「李下に冠を正さず」
中原前市長やその一派と「上手くやっていくため」の裏工作として情報隠しに一役買ったと思われたくなければ、すぐにでも前市長の所得公開の手続きに入るべきです。
できないなら、市長選は裏取引のおかげで当選させてもらったとする根も葉もない噂が、真実味を帯びて杉本市長の首を絞め始めますよ。
重要な公約は、万難を排してでも守り抜く強い意思が発揮されることを期待しましょう。