2008年09月11日
・すでに野党と化した自民党

新たなスタートを自分に任せてくれというが、政権政党として、これまでの失政の反省の弁はどこへやら。
一番あきれたのが、民主党の基本政策が財源を無駄遣いの抑制で賄えるとしたことに対して、不明確で無責任だと揚げ足を取ったこと。
与謝野さん以外の候補は、国民年金の国庫補助の財源をたずねられると行財政の無駄を省いて工面すると、民主党のお株を奪うありさまで矛盾がはっきり現れました。
本命視されている麻生さんは、自分の売りを経験と実績と誇って見せましたが、今の日本の混乱を作ったのは政権を担ってきた自民党であり、その自民党の大臣実績はすなわち混乱の責任を負っていることとイコールです。
石原さんが、小沢民主党代表が自民党幹事長だったときに、公共事業を自民党が乱発したことを小沢さんの責任にすりかえましたが、それは当時の総理大臣に問うべきでしょう。
自民党がこれまで日本の政治を一手に引き受けてきたことの総括無しに、新たな出発を任せて欲しいと言われても、それにだまされるほど日本国民が馬鹿ではないと信じたい。
民主党代表の記者会見と、自民党総裁候補の記者会見を見比べると、政権与党と野党の立場が逆転していると感じました。
現状を踏まえた上で、これからの日本に求められている政策を具体的に述べ、総選挙までに予算措置を含めたマニフェストを作り上げようとする民主党が本来の与党の姿であります。
一方の自民党は、民主党を攻撃することに論点が絞られていて、過去や現状は飛び越して、とにかく民主党を批判することに集中している。
なんでも反対は野党の専売特許であったはずが、いつのまにか自民党の十八番になってしまった。
これからしばらくは、自民党の選挙宣伝がマスコミの注目を集めますが、そこで着目したいのは、自民党が犯した罪を反省しているのかどうかです。
反省もせずに、新たな一歩はありえませんからね。