2009年09月19日
・運動会でギブスをした子が目について

地元の小学校では運動会が開かれました。
最近、太鼓の奏でる音が頻繁に聞こえてくるので、神社のお祭りの練習でもしているのかと思っていました。
ところが、今日、小学校の運動会を見物に行ったところ、太鼓の音はここから聞こえていたのだとわかりました。
風にのって運ばれてきた太鼓の音が、すぐ近くで鳴っているように聞こえていたのでした。
周囲に騒音の発生源がない田園風景ですから、いろんな音が聞こえてきます。
穏やかな日には、数キロも離れているJRの鉄橋の音が聞こえてくることもあります。
街中だと当たり前に聞こえてくる「暗騒音」が非常に小さいので、微細な音でも耳まで届くようです。
運動会を見ていて気になったのが、腕の骨を折るけがをしている子供が目立ったこと。
けがの理由はいろいろあるのでしょうが、か細い腕を見ていると、体を張った遊びが不足しているように思えます。
幼少時から家庭の手伝いなどで労働に勤しんでいると、筋力はつくし骨も丈夫に育つ。
塾通いやゲームで体を目いっぱい使っていない子供は、比較的にひ弱に育つと考えてよろしいかと思います。
学校に子供の肉体増強のことまで負わせるわけにはいかないので、やはり家庭の働きかけが重要になるでしょう。
家庭の手伝いをさせれば骨を折ることがないとは言いませんが、丈夫な骨を作るには疲れて倒れるほどに体を使う経験が必要だと思います。
田んぼや畑を見回しても、子供が手伝いをしている姿はなかなかお目にかかれません。
せっかく、子供の体を作るために役に立つ機会があるのに、もったいないなと思います。
不登校の児童が長野県が全国トップで、駒ヶ根市も長野県内でトップクラスという不名誉なデーターが公表されました。
この問題を子供と話していると、「学校よりも家のほうが居心地がいいからってこともあるよ」と、子供の視点での鋭い分析がありました。
裏を返すと、「うちだと不登校になると毎日の手伝いの作業が大変だから学校に行ってた方が楽だよ」ということらしい。
不登校の原因にもいろいろあって、一筋縄では解決の糸口は見つけられないと思うが、家よりも学校のほうが楽というのは、昔の農家なら当たり前のことだったと思うので、もしかすると昔の方が不登校になる要因が少なかったのかもしれない。
うちの子も、いじめにあったり、友達の関係がこじれて悩んだ時期があったようだ。
幸いにも、それでも学校の方が楽だと思っていたから不登校にはならなかったと言っている。
親として喜んでいいのか・・・。