2010年04月02日
・偽装投票の若林元農相で悲喜こもごも

青木幹雄前参院議員会長が欠席なのに名札が立てられ、投票のスイッチを押す準備ができている。
魔が差したと言っているが、準備周到で偽装投票したのは明らかなので、今回の10回だけではなく「前科」があるのではないかと疑いが残る。
このロクでもない議員は長野県民が国会へ送り込んだ。
下野した直後の自民党の首班指名候補になり、「自民党の顔」として機能したこともある。
スキャンダルで次々と辞任した農水大臣の代役を何度も務めたことで「お助けマン」と呼ばれていたらしい。
この夏の参院選には、息子の健太に世襲候補として地盤も看板もカバンもすべて引き継ぐつもりでいた。
世間一般には、100%世襲には批判があるが、長野県民は心が広いだろうと若林親子は高をくくっていたようだ。
ところが、親父がとんでもない失態を演じたことで、息子が世襲議員になれる可能性は極めて低くなった。
息子の健太もなかなかの奴で、2006年8月の県知事選挙では自民党から出馬する段取りになっていた。
ところが自民党本部から「世襲議員にしてやるから村井仁と交代しろ」と言われて、あっさりとバーター選挙にのってしまった。
4年待ったところで、自民党が「公募」という形式で約束通り世襲の道を用意してくれたのに、親父が台無しにしてしまった。
これを喜んだのは、小沢幹事長から見放された72歳のお爺さんだ。
民主党の参院長野選挙区は筆頭の候補に高島陽子県議を据えた。
だらしない県連に任せておけないからと、党本部主導で選挙に臨む段取りだ。
このままでは落選が必至とみられていた老人が、敵失に助けられて息を吹き返す見込みが出てきた。
72歳の御爺か、46歳の世襲かを選ぶ選挙になりそうな参院選。
リニアでは言いたい放題、普天間では無責任し放題の72歳。
県知事選でバーターして得た参院選の切符を持ってはいるが、国会史上、前代未聞の再失態も引き継ぐ世襲の46歳。
親と子は別人格だというけれど、親の引退を機に同じ参院で同じ選挙区に親の政治家としての遺産をすべて引き継いでいては同人格と見られても仕方がない。
ここまで馬鹿にされても若林(子)に投票するおめでたい長野県民がいるとしたら、情けないというか哀れに思う。
自・民以外の選択肢に票が流れるかもしれませんよ。