2010年06月20日

・マニフェスト 民主「抽象的」 自民「総花的」

新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)が20日開いた「政権実績・参院選公約検証大会」では、参加各団体が参院選を前に民主、自民両党が発表したマニフェスト(政権公約)の検証結果を発表した。民主党に対しては、経済戦略や財政再建への姿勢が出てきたことへの前向きな評価が多く出たものの、昨年の衆院選マニフェストよりも抽象的になり、政策変更の理由が示されていないとの不満も相次いだ。

各団体は今回、参院選直前の首相交代によって、民主党のマニフェストが経済財政政策で大きく方針転換していることに注目。消費税を含む税制抜本改革を示したことには肯定的な意見が多く寄せられた。

ただ、「増税と歳出が膨張し、財政健全化が達成できない懸念は払拭(ふつしよく)されていない」(日本総合研究所)との声もあった。

さらに衆院選マニフェストと比べて「何を継承、修正、追加、断念したかがわからない」(経済同友会)との指摘も続出した。しかも、参院選マニフェストには工程表がなく、「検証不可能なスローガン的な公約に戻りつつある」(言論NPO)と、衆院選よりも内容が後退したとの批判も出た。

これに対し、民主党の最大支持団体である連合は、「バラマキ批判」について「政権を担って初めて知りうる情報もある。マニフェストを変更することが国民の利益にかなう場合もある」と擁護し、満額支給を断念した子ども手当についても「柔軟性を持たせた。妥当な見直しだ」と評価した。

自民党への評価では、消費税率を「当面10%」としたことを評価する意見が多かった。一方で野党に転落したことへの総括がないことや、総花的になって優先順位がわからないとの声が出た。

「自民党は再生した、信用できると感じさせる政策メニューは乏しい」(PHP総合研究所)、「政権を奪取するとの気迫が伝わらない」(言論NPO)という厳しい意見もあがった。

チーム・ポリシーウォッチは「非常に大きな政府」の民主党と「大きな政府」の自民党の争いだとして、両党の財政政策を批判した。「時間的制約」を理由にマニフェストを評価しなかった日本青年会議所は、税制抜本改革を超党派で議論することへの期待が高まっているとする会員アンケート結果を紹介した。

     ◇                                ◇

二大政党への厳しい有権者の視線が識者からも裏付けられたということで。  
Posted by komachan at 23:57Comments(0)知事選挙

2010年06月19日

・阿部知事と市川副知事が予定路線

長野県知事選挙の阿部陣営から内部情報が寄せられました。

     ◇                    ◇

阿部守一氏が政策で発表した女性副知事は、前回の松本市長選挙で敗れ、現横浜市職員の市川博美を指名する予定。

市川氏は7月から選対入りし、阿部が当選したら論功行賞で副知事に就任する…というシナリオだ。

ちなみに、横浜市職員に市川を紹介したのは阿部。 (一部加筆)

     ◇                    ◇

この件に関しては複数の情報が寄せられているので、間違いないのではないかと思う。

女性知事の採用が政策ではなくて、あらかじめ選挙戦略に組み込まれているというのでは、有権者をばかにした話だ。

マスコミの皆さんには、阿部氏に対して「副知事に女性を登用するというのは選対にいる市川さん就任の伏線ですか?」と問いただしてもらいたいですね。

ズバリ「市川さんを副知事にする約束があるのか?」と突っ込んでくれればさらにいい。  
Posted by komachan at 23:56Comments(0)知事選挙

2010年06月18日

・参院選は民主と自民が増税で大連立へ

消費税が二倍になる日が間もなく訪れる。

お金持ちには蚊が刺した程度の痛みだが、生活に困窮する庶民には大打撃となる。

国家財政の改善のために必要となれば、戦時中に倣って「欲しがりません。(財政赤字に)勝つまでは!」も、仕方がないのか・・・。


民主党は『生活が第一』を掲げて政権を奪取した。

ところが、今回発表された参院選のマニフェストは『企業が第一』に大転換している。

経済発展には法人税の減税が効果的だとする考え方だが、企業がもうかれば消費が増えるとする考え方はあまりにも短絡的だと思う。


たいていの企業は、業績不振を理由に従業員の給与をカットする半面、業績が回復しても『非常時への内部留保』と評して給与を上げることはしない。

金持ちには、さらに金回りがよくなるものの、大多数の庶民に恩恵は回ってこない。

国のお金の使い方に膨大な無駄を内在したままで、増税で赤字を穴埋めしようとすれば苦しめられるのは弱者だ。


民主党のマニフェストが強者の論理に塗り替えられたことに落胆する。

昨夏に示されたマニフェストの検証も定まらないのに、あっさり撤回されては有権者の政治不信が募るばかりだ。

自民党が増税路線だから、選挙の争点にしないためには便乗してしまおうという民主党の短絡的な戦略はあまりにも幼稚。


せめて、消費税の増税分は法人税の減税財源にはしないと宣言してもらいたい。

国による無駄遣いを徹底的に削減して浮いた財源を減税に充当し、生活必需品の消費税を無税にしてもらいたい。

安易な増税に民主と自民が歩調を合わせてしまったら、何のための二大政党なのか分からない。

こんなことなら大連立を組みますと正直に宣言してから参院選に入ってもらいたい。  
Posted by komachan at 07:03Comments(0)選挙

2010年06月17日

・オランダ戦とたかしま陽子に自民党CM

読者さんからミニ集会の告知依頼をいただきました。

     ◇                    ◇

たかしま陽子ミニ集会

      『ママ、全力疾走』


1.日 時  6月19日(土) 午後7時より

2.場 所  駒ヶ根駅前 アルパ3階多目的ホール

 ※無料駐車券があります。

  連絡先 たかしま陽子 伊那事務所

      TEL 0265-71-8355

     ◇                    ◇

高島さん(選挙期間中は「たかしま陽子」)が、駒ヶ根で集会やるなら見に行きたいですね。

でも、ワールドカップの日本-オランダ戦とガチンコだ・・・。


19日夜はテレビ朝日系で放送される日本-オランダ戦の合間に、自民党が参院選用のテレビCMを流す。

内容は谷垣総裁が視聴者に向かって、「もともと日本は、一番の国。この国の経済を立て直す」などと訴えるもの。

サッカーファンの心理を逆なでするような政党CM。

自民党が“究極”の便乗作戦を展開する日でもある。  
Posted by komachan at 15:38Comments(0)読者

2010年06月16日

・沖縄県民の怒りが長野県で北澤俊美に

沖縄の国会議員が長野入りしている。

今朝は、松本駅前で糸数慶子・参議院議員が街頭演説していたという。

糸数慶子は無所属の参議院議員で沖縄社会大衆党副委員長。

2007年7月の第21回参議院議員通常選挙に民主党・共産党・社民党・社大党・国民新党のすべての野党の推薦を受けて立候補している。


沖縄の議員がなぜ長野入りしているかといえば、沖縄の敵が長野にいるからにほかならない。

沖縄に基地を押し付ける米軍にいい顔ばかりしている北澤俊美・防衛相だ。

北澤を落として高島が当選するために、はるばる長野まで遠征しているのだ。


沖縄県と長野県の関わりは浅くない。

沖縄出身者が長野県に多く暮らしている。

長野県民主党の候補者支援に「シーサー隊」が来ているのもその表れだろう。


普天間基地問題で、おざなりな対応を見せた無責任大臣として、長野県在住の沖縄県民によって糾弾される運命の北澤は、気が気ではないだろう。

菅内閣の勢いに乗って現職閣僚の威光を笠に再選をもくろんでいるものの、沖縄県民に与えた侮辱ともいえる仕打ちが長野県内に持ち込まれては困る。

防衛相として何もしていない事実を県内の有権者が知ってしまったら落選の危険性が極めて高くなるからだ。


糸数慶子は戦跡めぐりなどでは、沖縄戦の真実を語ることによって平和の大切さを説く平和バスガイドとして活躍。

当時はバス会社から疎まれたが、修学旅行の下見で全国から研修に訪れる教師らの存在を知り、独自に平和バスガイドの養成に努め、また自身も沖縄県の歴史や現状を県外、国外の人に伝えるバスガイド経験は二十年におよぶ。

長年国会議員を務めた報奨で防衛相を与えられた北澤などとは平和に対する思いは桁違いだ。


沖縄の怒りが長野の地で北澤に襲いかかるのを、長野県民としても応援したいと思う。  
Posted by komachan at 21:55Comments(1)選挙

2010年06月15日

・2010長野県知事選挙の裏事情1

一昨日に放送されたabnステーションで、阿倍、松本両氏が紹介されていた。


冒頭は松本氏。

近所の農地で野菜苗の植え付け。

野良着を着て、ヨレヨレの麦わら帽をかぶり、長靴をはいた姿はやる気満々だが、どこか板についていない。

首にタオルを巻いていれば、農家にはさらに身近に感じられたかも知れない。


画面が切り替わって安曇野の山と川、その水辺に松本たけし。

報道される側が、取材陣をプロデュースしている。

知事候補として名乗り出たからには随所にリーダーシップと創造力を発揮してもらいたいところで、これはポイントが高い。


次は阿部氏。

便所掃除の体験にカメラが潜入していた。

便器を磨く阿倍さんの首にはさりげなくタオルが掛けられていた。


常々、阿倍さんの立ち居振る舞いにはプロの匂いがすると思ったが、今回もしっかりサポートされている。

便所掃除をしたことがある人ならわかるが、首に掛けただけのタオルは裾が便器に触れたり、便器に落ちることもあるので、巻くか端をシャツの中にいれる。

演出家の品の良さが裏目に出てしまった。


画面は切り替わってホテル。

政策ブレーンとの詰めの作業をカーテン越しにカメラに写させる演出も手が込んでいる。

他陣営が政策を密室で練り上げているとの対立軸を狙ったのだろうが、考えすぎだな。

一般の視聴者がそんな観察力をもってテレビを見ているとは思えないですからね。


阿倍さんの便所掃除では疑惑がある。

かつて宮下一郎元衆議院議員が、田植えの取材をマスコミにさせた時、カメラが回っている時にだけ多田植えをしている「ポーズ」をとったことがある。

国会議員の演出を担当するプロがやることをみな同じだから、あらかじめきれいになった便器を拭いている茶番ではないか。


あからさまな演出だと思っても間違いではないと思う。  
Posted by komachan at 23:59Comments(0)知事選挙

2010年06月14日

・党利党略の民主党に幻滅

昨年は政権交代を支援した民主党ですが、首相が代わっても自民党時代をほうふつさせる国会運営が続いていて、辟易させられます。

国会で追及されそうな諸問題が山積するから、さっさと閉幕して参院選に突入する構えです。

昨年の夏に政権を奪取したのだから、今年の夏も選挙第一でなくして欲しかったのに。

     ◇                    ◇

政府・民主党は14日、今国会を延長せず、予算委員会も開かないまま、会期末の16日で閉会する方針を決めた。菅内閣発足で内閣や党の支持率は回復したものの、荒井聡国家戦略担当相の事務所費問題などが表面化。同党は参院選を控え、野党に国会で攻勢を掛ける時間を与えず、国会を閉じた方がいいと判断したようだ。
 民主党の樽床伸二国対委員長は先週、会期を1日延長して衆参両院の予算委を1日ずつ行うことを野党側に提案。野党側は3日ずつを求め、折り合わなかった。ところが、14日の与野党国対委員長会談で樽床氏は提案の撤回を通告。民主党幹部は「樽床委員長の高等戦術」とし、シナリオ通りの展開とばかりにほくそ笑む。
 これに対し、野党7党の国対委員長は同日の共同記者会見で「国会審議に耐えられない閣僚が出てきた」「大変な暴挙だ」などと、「臭いものにふた」をしようとする菅政権の姿勢に一斉に反発。自民党の谷垣禎一総裁も代表質問の冒頭、「国政を左右する重要課題にふたをし、国民の目から選挙戦での選択肢を覆い隠したまま、参院選に臨むという、まさに党利党略のみの姿勢だ」と予算委での論戦を避けた菅政権の姿勢を厳しく批判した。
 政府・民主党は内閣支持率が大幅に回復する中、この勢いを維持したまま参院選に入りたい考えだ。しかし、荒井氏の政治団体の事務所費問題が発覚。同党の小林千代美衆院議員が北海道教職員組合の違法献金事件の責任を取って議員辞職の意向を表明するなど、マイナス材料が相次いでいる。予算委の一問一答形式で野党側の追及を許すことは「参院選前に得策ではない」と民主党国対幹部は判断したとみられる。 =時事通信 2010/06/14=

     ◇                    ◇

民主党を支持していたものとして情けない思いでいっぱいです。

所詮自民党から派生した民主党では党利党略の呪縛から解き放たれることはないのだろうか。

市民派の代表格である菅総理に期待したいのだが、目先の参院選の勝利が最優先ではね。


勢いに乗って選挙は勝てるかもしれないが、その代償として政治不信はさらに募る。

国の借金額と同じで、その場しのぎのつけはどんどんと膨らむばかり。  
Posted by komachan at 22:30Comments(0)選挙

2010年06月13日

・義理や人情で知事支援を決めてない?

長野県知事選挙に立候補を表明している松本、阿部の両名に共通するのが「市民派」というレッテル。

松本氏には、国政レベルの政党の支援はないものの一部の政党が主体となった組織からの支持表明はある。

一方の阿部氏は、連合長野の全面支援を受け、背後に隠した政権与党の民主党支援は重要なポイントだ。


阿部氏の政策は、週明けにも発表される見込みだが、民主党の色が濃く反映される可能性が高い。

未確認情報だが、長野県知事選挙が始まれば菅直人総理が阿部応援団として長野入りすることで調整が進んでいるらしい。

一国の総理大臣が応援演説する予定が前々から入っている市民派知事候補というのは、一般常識としては理解に苦しむ。


また、阿部氏が立候補するに至った背景に北澤俊美防衛相が深く関与していることは、民主党関係者なら知らないものはない。

知らないのは、阿部氏が無所属で長野県民のためを思って立候補したと信じている善良な支援者たちだ。

おかしな状況が理解できないのか、妄信すると心に決めているのかは分からないが、論理に明るい人ならば阿部+連合の組み合わせの奇怪さに気が付かないはずがない。


連合長野は、4年前に自民党と手を組んで村井知事を強力に支援したことをどのように理解しているのだろうか。

県庁改革(阿部氏は仕分けと言っているが)の最大の障害は、連合系県職員の既得権益だ。

田中県政で失われつつあった既得権益を村井知事が守ることを前提にしたから連合長野は自民党と手を結んだ。

実利を得るためなら労働組合としての理念など放り捨てる潔さが連合長野にはある。


阿部氏が優れた官僚であることに異論はない。

松本氏が知事になった場合でも、阿部副知事という選択があってもおかしくない。

阿部が知事になるという選択には、資質や背後関係の点から異論を唱えざるを得ないが、阿部副知事の復活にはもろ手を挙げて賛成できる。


民主党や連合と裏でどのような取引をしたとしても、知事になるのなら批判されるが、非を認めて副知事の職を通して長野県で贖罪(しょくざい)するならば長野県民は受け入れる度量の広さを持つ。

選挙まで一ヶ月ちょっとのところへ来たが、候補の支援を決めた人でも、アンテナを高くあげて義理や人情に縛られないで判断する時間的余裕はある。

自民党だろうが共産党だろうが長野県民であることには変わりがない。

政策に共鳴して支援してくれるならその人や組織に色をつけることの方が間違っている。


しかし、初めから組織と手を組むことを前提に立候補の準備を進めているようでは別だ。

長野県民のリーダーなのか、長野県民主党に都合のよいリーダーなのか。

自分たちが支援しようとしている人物の周囲をもう一度冷静に観察することが求められている人は少なからずいるように思える。  
Posted by komachan at 23:59Comments(0)知事選挙

2010年06月12日

・高島陽子が普天間批判で社民支援へ

社民党県連、参院選県区の候補擁立を断念

6月24日公示、7月11日投開票の見通しとなった参院選県区(改選定数2)で、公認候補の模索を続けていた社民党県連(竹内久幸代表)は11日、擁立を断念する方針を固めた。支持労組などと12日に長野市内で開く参院選総合選対委員会で正式に報告する。

旧社会党時代を含め、社民党が参院選長野地方区、県区で公認候補擁立を見送るのは初めて。他の政党ではこれまでに民主党が現新2人、自民党、共産党、みんなの党がそれぞれ新人1人を県区に擁立している。社民党の擁立断念により、政党対決の構図が事実上固まることになる。 =信濃毎日新聞 6/12=

     ◇                    ◇

社民党が擁立を見送ったことで、民主党の高島陽子への支援に回る可能性が出てきた。

民主党からは北澤俊美防衛相も出馬を予定しているが、普天間基地問題で対立した社民党が支援することはあり得ない。

民主党本部の基地問題への取り組みを批判している高島氏への支援なら筋が通る。  
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2010年06月11日

・究極のエコドライブ法

20年も前から“自動車の低燃費挑戦活動”を続け、“低燃費関連”で、なんと6枚のギネス記録認定証を手に入れた“燃費男”宮野滋さんの究極の“エコドライブ法”が記事として紹介されていた。

          ◇                        ◇

■その1 急発進・急ブレーキをかけない

静止状態からの発進は速やかに、交通の流れに乗って巡航速度に到達して、それをキープすることで燃費を上げられる。周囲の流れに遅れることがないように、ある程度はしっかりアクセルを踏み込むことが必要。一般的にはエンジンを2000回転/分程度まですばやく上げれば十分だ。交通の流れを邪魔しては“エゴ”ドライブと非難されてしまうので気をつけよう。ちなみに“燃費男”は基本50~60km/hで運転し、発進して5~10秒かけて流れに乗る! とのこと。

■その2 公道は55~60km/hキープ! 常に一定経済速度と十分な車間距離を保つべし

速度を一定に保つとエンジンが最小限の力で動いているので、燃費効率が上がる。そのためには車間距離が重要だ。車間距離が短いと前車がブレーキを踏めば、自分もブレーキを踏んで車速を殺してしまうからだ。減速を最小にとどめ、次の加速をゆっくりすれば、事故が15%減る、というデータが保険会社の統計で出ている。ちなみに“燃費男”は、公道での速度はキッチリ60km/hで一定に。

■その3 ムダなアイドリングはNG!

1日10分のアイドリングをやめると、NレンジでエアコンOFFにした状態で年間55リットル、DレンジでエアコンONにした状態で95リットルおトク。断続渋滞にハマった場合には、流れに遅れない程度にゆっくり加速すること。2~3台前の車の動きを見てアクセルを離し、できるだけ惰性で走る区間を作るのがコツだ。必要ならアイドリングを停止する。ちなみに、信号で5秒以上止まるならエンジンを切るべし。もちろん坂道や渋滞のノロノロ運転中はエンジンを切らないように。

■その4 道が空いている時間をよく知るべし

基本的なことながら、時間帯を選べば渋滞もなく、高速道路の割引も利用できておトク。渋滞につかまれば、仮に速度が6km/hなら、30分で3kmしか走れない。これは80km/hで走ると、わずか2分15秒で走ってしまう距離。渋滞時はサービスエリアで30分休んでも非効率とはならないので、コーヒーブレイクするのもオススメだ。ちなみに“燃費男”は渋滞を避けるため、目的地が30kmほどでも朝6時に出発するという徹底ぶり!

■その5 カーナビを活用すべし

エコドライブは運転テクニックだけではない。最短距離を知ることも重要だ。むやみに走って道に迷うと、無駄な時間とガソリンを使ってしまう。例えば道に迷って30分ほど走ったとすると、リッターあたり10kmのクルマの場合(平均速度30km/h)、1.5リットルも無駄にしてしまう。ちなみに“燃費男”もカーナビを利用してからの燃費のよさを実感しているという。

■その6  燃費記録を毎日付けるべし

燃費記録を毎日必ず付けてクルマの金銭管理を心掛けること。給油の度に給油量と走行距離と燃費を記入すれば、どれだけコストがかかるのか数字で知ることができ、知れば知るほどガソリンを大切にしようと痛感するはず。専用WEBサイトで簡単に実用燃費を算出することも可能だ。ちなみに“燃費男”は実に15年間も記録を付けているという。

この“燃費男”宮野さんは、医師をしながら、“低燃費関連”で6枚のギネス記録認定証を保持するスゴイ人。1992年には、シビックETiで27.93km/リットルというガソリンエンジン自動車のギネス記録をたたき出している。2001年にはディーゼルエンジン自動車のVWルポ3LTDI(日本未発売)で42.29km/Lまで記録を伸ばした。宮野さんは、「何かやるなら世界一になりたいと思っていましたが、自分はレース向きじゃないので、頭を使ってチームワークで戦う“燃費”の世界なら、ギネスに挑戦できるんじゃないかと思ったんです」と、“燃費男”になった経緯を話してくれた。

ちなみに、昨年624人のドライバーに実施したアンケート「クルマとエコの意識調査」(マツダ調べ)では、「クルマに乗る時“エコ”を意識することが重要」と答えた人が94%もいた一方、今年、実際に「運転中の渋滞時に何らかの燃費対策をしている」と答えた人はわずか24%という結果だった。宮野さんは、「アイドリングストップを積極的に実行すると、年間約5000km走る人で、77リットルがおトクになるんですよ」と、“まず出来る対策”として、アイドリングストップを強く勧めている。そして、「客待ちをしているタクシーが、全車アイドリングをしながらエアコンを付けっぱなしにしているのを見ると不思議。客が乗ってからスイッチを入れて、冷暖が効いてくるまでは、冷たいおしぼりや温かい毛布を貸し出せば良いと思うんですが」と、非効率的なタクシー業界の現況に苦言を呈していた。最近では、マツダの「i-stop」搭載車など自動でアイドリングストップできる車も販売されているのでオススメだ。  
Posted by komachan at 22:41Comments(0)温暖化防止