2008年05月09日
・温暖化防止の小売値は4167円

日本百貨店協会(東京・中央)は7月に、二酸化炭素(CO2)の排出分を別の場所での削減活動によって相殺する「カーボンオフセット(炭素相殺)」を取り入れたエコバッグを発売する。全国の加盟各店で販売し、CO2排出枠の購入費用は販売価格に含める。主要国首脳会議(洞爺湖サミット)に合わせて業界全体で環境への取り組みをアピールする。
「デパート・レジバッグ」は洞爺湖サミットが始まる7月7日から、全国各地の百貨店で発売。食品購入の際に使われるレジ袋の代替需要を見込むため、地下食品売り場のレジ付近などで販売する方針だ。1枚当たり約12キログラムのCO2排出枠を付け、当初1万枚を販売するため少なくとも120トンのCO2の削減効果を見込む。需要に応じて追加販売も行う。
排出枠は日本百貨店協会が事前に日本カーボンオフセット(東京・港、末吉竹二郎代表理事)を通じて50万円で購入。1枚当たりの販売価格600円のうち50円が排出枠購入費用に相当する。=日経ネット=
世界への貢献を金で片付けるのが日本流のやり方なんですね。
国民もCO2排出枠を購入したことで、地球温暖化に貢献したような錯覚に陥る。
何にもしないよりはましですが、地球人としての温暖化防止の義務がこれによって減免するわけではありません。
一般家庭の年間CO2排出が5トンだとして、デパートやコンビニで20800円分の排出枠が加算された商品を買えば、見かけ上はカーボンニュートラルになる。
金で片付くならそのほうが楽だと思っている大多数の人には、『温暖化防止ってこんなことで良いんだ』と、受け入れられると思います。
でも、このシステムが地球温暖化の防止に役に立つかといえば、答えはNOです。
似たような事例がバイオ燃料にあります。
植物由来の燃料なら温暖化に影響しないと、森を焼き払い畑が作られる。
大規模農業の維持に大量のエネルギーが消費される。
廃棄物利用のバイオマスを除けば、バイオマスエネルギーは地球温暖化の要因となりつつあります。
ごまかしは結局破綻します。
商売人が考えることは結局は金儲けの手段です。
Posted by komachan at 09:21│Comments(0)
│温暖化防止
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