2008年06月10日
・洞爺湖で世界の笑いものになる

『温室効果ガス、20年までに05年比14%減…首相が指針』
福田首相は9日夜、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見し、地球温暖化対策に関する日本としての新たな指針を発表した。
焦点となっている、2020~30年ごろまでの温室効果ガス削減の中期目標に関し、「2020年までに05年比14%削減が可能」との見通しを明らかにした。=2008年6月9日 読売新聞=
福田首相が地球温暖化防止にまったく無知であることが裏付けられました。
こんなことを洞爺湖サミットで世界に発表してしまうんでしょうか。
14%削減の数字だけを見ると、「マイナス6%の次は14%削減か」と、なんとなく腑に落ちる人もいるかもしれませんが、温暖化対策に少しでも関心がある人なら「なんてばかげた数字を出してくるんだ」と、あきれていると思います。
首相が基準にした2005年は、1990年比で7.8%も増加しています。
ここから14%削減しても、マイナス7.3%にしかなりません。
2012年までに1990年比マイナス6%が京都議定書の約束なので、その後の8年間でわずか1.3ポイントの削減努力しかしないと言ってしまったことになります。
EUは2020年までに、1990年比で20%削減することを目標においているので、日本の7.3%削減が、いかに貧弱であるのか、一目で分かります。
経済官僚が作った、国際環境政策としては無責任な机上の空論を、無知な福田首相がそのまま世に出してしまった、なんとも情けない出来事です。
こんな恥知らずな数字を口に出せる人を温暖化対策が主要議題となるサミットに送り込まれたら、世界中の笑いものになってしまいます。
福田首相の問責決議を早く出してくれ~!
Posted by komachan at 08:02│Comments(0)
│温暖化防止
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