2008年09月14日
・原子力で得られるエコはエゴ

先月の28日にオープンしたので出来たてのほやほや。
環境やエネルギーを楽しみながら学べるウェブサイトという触れ込みに期待してクリックしてみると・・・。
導入の『このサイトについて』には、”環境に優しいエネルギーってなあに”・・・ふむふむ。
『本当に大切なこと』というコンテンツには、さまざまな数字がタイトルになっていて、その意味するところのサブコンテンツに行けるようになっている。
冒頭の『5位』は、日本は世界で五番目にエネルギーを使っていることを紹介。
しかし、その下の『0.2mSv』は見慣れない数字。
他にも、この単位のタイトルがあるが見慣れないのは後回しにして、『MOTTAINAI』をクリックしてみる。
ワンガリマータイさんが紹介されて、循環型社会の重要性へと行くのかなと思ったら、「核燃料リサイクル」へと飛躍してしまう。
ここで気が付きました。
これは、原子力の危険性を包み隠すための広告宣伝サイトだということに。
日本原子力文化振興財団・JAEROが運営するサイトでした。
日本のエネルギーの約1/3が原子力で支えられていることも、地球温暖化の緊急避難的な役割を原子力に求めなければならない状況にあることも、現実問題として受け入れなければならない。
だからといって、原子力が安全でクリーンなエネルギーだという間違った宣伝を鵜呑みにすることはできません。
このサイトに限らず原子力を宣伝する広告には、核廃棄物が使った人が生きている間に無害化できない、すなわち使用者責任で処理できない無責任なエネルギーであることを一切隠しています。
「高深度地下に安定的に処分する」とする、NUMO(原子力環境整備促進機構)のテレビCM。
「風力・太陽光発電はもちろん、原子力もCO2を出しません。」と河童が登場する電気事業連合会のTVCM。
大事なことは伏せて、都合のよいところだけを宣伝するのでは無責任。
原子力で得られるエコは、現代人のエゴでしかない。
未来に多大な損害を与える原子力に頼らなければ温暖化が防げないところまで、人間は地球を蝕んでしまっている。
その事実を知らせずに、原子力をクリーンだと嘘の宣伝をしてはならないと思います。
**関連サイト
財団法人・日本原子力文化振興財団 「eneco(エネコ)チャンネル!」
電気事業連合会>広告・CM
Posted by komachan at 09:03│Comments(0)
│温暖化防止
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