2010年03月27日

・日本国より郵便局が大事な国民新党

国民新党の亀井大臣が鳩山内閣をかく乱している。

我を通していると言った方があっているかも。

少数政党が大与党の民主党と互角以上に渡り合える要因は何か。


一方、社民党は普天間基地問題で県外移設を力説しても、聞き入れてもらえない。

原子力安全委員では、不本意ながら原発推進者の任命を認めさせられた。


郵政民営化白紙撤回を目指す国民新党は着々と党是を達成しつつあるというのに、脱原発を掲げる社民党は存在が無視されている。

この違いは、参院選における選挙協力の重要性だろう。


連立与党は参議院の議席確保のための数合わせに過ぎない。

夏の参院選が終われば社民党の協力は要らなくなると小沢さんは考えている。

参院選で絶対に欲しいのは郵便局の集票力だ。

社民党のそれとは比較にならないほど強力だからだ。


昨年の衆院選で民主党を大勝に導いたのも郵便票である。

積極的な選挙協力ではないが、「郵政民営化のためだから」という郵政族の一途な思いに掻き立てられた郵便局員の選挙運動に支えられていた。

民主党の選挙は労働組合だけが頼りだったが、それに郵便局員が加わることで自民党の組織に伍することができた。

民主党の政党としての地域組織はないに等しいから、この両者の働きに全面依存するしかない。


社民党はというと、旧社会党の一部を引き継いでいるものの選挙力は弱小そのもの。

小沢幹事長が歯牙にもかけないのもうなずける。

参院選の選挙協力に全く期待しないから、与党の一員であっても政策には全く影響力を発揮できない。


しかし、国民新党の選挙協力が絶対必要だからと亀井さんの言うことばかりを鵜呑みししていたら、民主党の政策はズタズタにされてしまう。

国民新党は国のために行動するのではなく、郵便局関係者の利益誘導だけが目的だからだ。

国がどうなろうと、郵便局が国営化され、郵便局が国の保護の下に収まればいいのだ。

国民新党は言いたいことをいい、やりたいことをやって、郵政族に支えられた少数政党としての地位を確固たるものにすれば政党の使命は達成できる。

責任政党は民主党だから、国策の失敗は民主党がすべてかぶるので、国民新党には何ら悪影響を及ぼさない。


目先の選挙のために政治を売り渡しているのが小沢幹事長のやり方だ。

そこまでしなければ、民主党の先がないと覚悟を決めているのだろう。

参院選で過半数を確保できれば、そこから名誉挽回できると踏んでいるのだと思う。

その読みは、大きく外れると多くの国民は思っているに違いない。


一般有権者の浅はかな読みが当たるか、百戦錬磨の小沢幹事長の大どんでん返し戦法が発揮されるか。

どちらにしても、亀井さんが日本を壊す前に参院選の結果が出なければ大変なことになる。

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Posted by komachan at 20:25│Comments(0)政治一般
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