2010年05月07日

・民主公約、子ども手当を削ってハコモノ予算

仕事の配達で権兵衛トンネルを初めて通って木曽へ出かけてきました。

立派なトンネルと道路に驚きました。

確かに便利になりましたが、費用対効果には疑問があるような気がします。


道路が整備されることに文句を言う人は少ない。

移動の利便性が高まることを喜ばない人はいないだろうから。

自民党政権では、こうして効果は二の次に道路が作り続けられた。


民主党は「コンクリートから人へ」をスローガンに政権交代を勝ち取った。

しかし、選挙目当てに人から道路へ税金が流れようとしている。

民主党のマニフェスト(政権公約)見直し作業で、子ども手当を担当する国民生活研究会は、11年度以降は半額(月1万3000円)を保育・教育に関する行政サービスによる現物支給とする提言をまとめた。

2万6000円の現金支給を盛り込んだ政権公約が見直される。


学校教材費や給食費へ充当して現金支給と変わらない家計支援なら理解できる。

しかし、保育施設の整備などのハコモノに対する現物給付を意味するというなら、公約に反する。

子ども手当の名を借りた「ハコモノ支援」は許されない。


民主党の政策は、衆院選前は分かりやすかった。

野党の気楽さもあって、普通の国民がありがたいと思うことを羅列していたからだ。

だが、政権体制を盤石にするために参院選も勝ちたいと、自民党支持層に媚を売る戦術も取り入れたあたりからおかしくなってきた。


長野五区のボンクラこと「加藤学」のブログが典型だが、道路予算確保を功績として誇示している。

自治体の首長にも、道路建設というニンジンをぶら下げて「こっちにおいで」と必死だ。

さらに、一般の国民への「子ども手当」を削って、土建ハコモノ利権への手当てに回すというのだから開いた口がふさがらない。


自民党は国民不在の政治で政権を失ったが、民主党は国民愚弄の政治で自滅の道を歩もうとしている。

これほど国民をバカにしている民主党が参院選で勝てるとしたら、日本の有権者はあまりにもおめでたいバカだ。

民主党の幹部連中は、有権者は民主党に票を入れる以外に行き場がないと高をくくっているようだが、他に入れたい党がなければ棄権が増える可能性もある。

相対的に民主党の得票が目減りする。


先進国で出生率が高いフランスでは、手厚い子育て手当てと育児支援施設の整備に多額の予算が組まれているという。

日本もフランス並みに子ども手当を支給することにしたが、育児支援施設への予算は見劣りしている。

出生率を高めようとするなら、不足する育児支援施設への上積みが求められるのだが、そのために子ども手当を削っては何にもならない。

削るべきは「あると便利だが、なくても困らないもの」の予算だ。

快適なドライブが楽しめる道路はその最たるものだと思う。


民主党では、バカな国民には気づかれないと思っているのだろう。

国民に何を伝えようとするか、マスコミの出方が今後の政局に大きく影響するでしょうね。

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Posted by komachan at 21:01│Comments(0)政治一般
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