2010年02月18日

・剣客商売の小兵衛はどうなる

俳優の藤田まこと氏が亡くなった。

大ショックです。

剣客商売の小兵衛がいなくなってしまった。


欠かさず見るテレビドラマは池波正太郎原作シリーズで、これは何物にも勝る優先順位になる。

中でも剣客商売は、映像の出来栄えに惚れぼれしながら「鑑賞」するに値する。

最重要な登場人物が小兵衛だ。


池波正太郎が実際に小兵衛をイメージしたのは人間国宝の二代目中村又五郎だ。

鬼平犯科帳では何度かゲスト出演されていた姿が最も印象に残っています。

まさに飄々としつつ凛とした佇まい、池波正太郎が惚れ込んだお人だろうと思いますし、池波ファンとしても同じです。

1982年と83年に、その中村又五郎が演じた小兵衛が放映されたようですが、その頃はまだ池波正太郎の世界に触れていなかった。


池波正太郎の時代劇シリーズは、剣客商売全16巻はもちろん、鬼平犯科帳全24巻、真田太平記全12巻など長編はほとんど蔵書して読みふけった。

サラリーマン時代の通勤は、ほとんどの時間を池波正太郎の世界に没頭したと言ったら言い過ぎかな。

もちろん単発ものでも書店で見かければ、無条件に買います。


原作から池波正太郎の世界に入り込んだので、テレビドラマには多少の違和感が生じることもある。

ドラマは原作に忠実ではないですから。

極端な例は、剣客商売だと長次とおもとの関係が全く異なる。

配役も三冬に寺島しのぶをもって来たときには、正直愕然としました。

寺島しのぶのは良い女優だと思いますが、三冬の清純なイメージとはかけ離れてしまっている。


さて、話は戻ってこれからの小兵衛はどうなるんだろうか。

本命の二代目中村又五郎は昨年二月に没している。

現状では適役だった藤田まことも昨日亡くなった。

剣客商売のスタッフは頭を抱えているだろう。


藤田まこと氏のご冥福をお祈りするとともに、彼に勝るとも劣らない小兵衛役の登場に期待してやまない。  
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2010年02月17日

・タヌキの墓荒らし

今日はかなり気が重い。

先日葬った愛猫の墓が荒らされたからだ。

タダ荒らされただけでなく、屍を掘り返され、一部が食われてしまった。


タヌキの仕業だろう。

掘り返されぬように50cm以上掘ってあったのだが、埋葬した遺体に負担がかからないようにと藁をのせ、土をふんわりと盛り付けたのが仇となったようだ。

家族全員で、さらに深く掘り込み、掘り返されないよう桶に入れ、木の板を土を挟んで3層に敷き詰めた。


タヌキに悪気はないと思う。

冬眠しないタヌキが必死に餌に食らいつこうとした生きるための行動だろう。

飼い主としては居たたまれない気持ちだが、自然の摂理だからと自分を納得させる。  
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2010年02月16日

・勝つと思っても負けぬと思っても金メダルは遠い

フィギュアスケートペアフリー川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ組着氷に失敗した川口悠子バンクーバー五輪のスケート男子500mで銀メダルと銅メダルを獲得。

大騒ぎになってますね。

リアルタイムでテレビで見てました。

ところが長島選手の出走直前に電話がかかってきて、仕事の電話なのに上の空・・・。


長島圭一郎選手は一本目が不本意だった分、二本目に捨て身で挑んだことで活路を見出した。

一方の加藤条治選手は、金メダルが狙える位置に付けたことで「勝てる」との思いがよぎったことで前半に力が入りすぎて、後半ばててしまった。

惜しかったですね。


『勝つと思うな思えば負けよ』

美空ひばりさんの歌で「柔」の歌詞です。

吉田兼好の徒然草 第百十段(勝負の心得)「勝つと思うな、負けぬと思え」 が原典と言われている。


しかし負けぬための安全策で失敗したケースがフィギュアスケートであった。

ロシアに帰化した川口悠子選手が出場したフィギュアスケート・ペアのフリー演技です。

滑走直前、10年以上も慕い続けるモスクビナ・コーチの指示で、男性が女性を投げる冒頭の4回転スロージャンプを3回転に変更した。


ところが安全策も結果は手をつくミス。

「ずっと4回転で練習してきて切り替わらなかった」。

大技の武器を突然失い、狂ったリズムを修正しきれなかったという。


世界最高峰の競技は厳しいと思いました。  
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2010年02月14日

・かわいい昼間の暴走族

今日は面白いものを見た。

昼間の暴走族だ。

コンビニから6台ほどの暴走族のバイクが出て来て、私の軽トラの後ろに付いた。


これが都会の郊外で夜だったらかなりの恐怖だが、真昼間の田舎の国道では迫力は全くなし。

左右に三台ずつ整列して法定速度で走っているし、信号もちゃんと停まる。

空ぶかしを試みるが、全く迫力はなく、バックミラーで後ろを見ながら思わず笑ってしまった。


一昔前の暴走族にあこがれて、形から入ったマニアなのかもしれない。

これほどの「行儀のよい暴走族」には、これまでであったことがない。

千葉や大阪で遭遇した30年前の暴走族は、ほとんどが犯罪集団だったですからね。


一緒に走行したのは数分のことなので、その後の彼らがどれほどの無法者に変身したのかはわからない。

夜になれば爆音を響かせて社会の迷惑と化しているかもしれない。

しかし、昼間の彼らはかわいい少年だ。

お天道様のもとでは、決められたルールに従うこともできる。

このギャップが生じる原因は何だろうか。  
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2010年02月04日

・強くても許されない、朝青龍が引退

朝青龍が引退した。

当然だ。

遅きに失した感が深い。


優勝25回を誇るかもしれないが、相撲協会の甘い処分に助けられて積み重なった優勝回数であって、必ずしも輝かしい実績ではない。

形式上は自らの引退だが、史上初の横綱審議委員会からの引退勧告を突きつけられることを前提として先手を打ったに過ぎない。

事実、相撲協会は監督官庁の文部科学省に「理事会から引退勧告が出て、朝青龍関が引退した」と報告している。

スポーツ報知の緊急アンケートによると、引退を当然と受け止めた人が79%と多数を占めたようだ。


引退に追い込まれる寸前まで事態の収束に必死だったことも批判の的にされるだろう。

被害者男性の直筆とされる「穏便な処分を・・・」との嘆願書?がマスコミに配られたのもその一つだ。

問題行動を起こしても朝青龍の横綱としての存在が大きくて協会が厳しい対応に出られないことを手玉に取った悪質な行為だった。


しかし、今回は傷害事件であり、朝青龍の思惑通りには事は運ばなかった。

世の中をなめきった朝青龍の運が尽きた瞬間だ。

これで「強ければいい」とする間違ったスポーツに対する価値観がまん延することは抑えられるだろう。

まだ、亀が残っているが、あちらは品格を求められる武道ではないので、興行として受け止めることで納得できる。


相撲の歴史に傷を付けた功績が残るが、反面教師として価値があると思う。

「強ければいいと思っていると朝青龍のようになっちゃうぞ」

子どもたちが正しく理解してくれることを望みます。

**外堀埋められた横綱…引退選ばなければ解雇 スポニチ

***朝青龍マニアによる誹謗中傷のコメントは無用です。  
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2010年01月28日

・朝青龍が引退間近

「最近、ブログの中身が物足りない」

読者から指摘されました。

政治ネタが少ないからでしょうか。


長野県民主党ネタが、書きたくても書けないのが大きく影響しています。

詳細に報告して地元の国会議員(関係者含む)が警察に逮捕される事態に発展したら大事ですからね。

何が?と、突っ込まれそうですが、明らかにできる時が来ると思いますから、それまでお待ちを。

その時は、地元から国会へ政権交代の突風で送り込まれてしまったボンクラ議員の再選阻止に最も良いタイミングを計って、ということになると思います。


さて、話題は替って大相撲。

朝青龍の引退間近となりましたね。

暴行事件を起こして、隠蔽工作していたことが週刊新潮で暴かれてしまった。


アスリートとしての実力は認めますが、スポーツマンとしての資質には欠けていた。

ましてや大相撲の横綱の資格はとっくの昔になくしている。

貴乃花が理事選への強硬出馬に踏み切らざるを得ないほどに腐りきった日本相撲協会が朝青龍をのさばらしてしまった。


幕内上位に外国人が占める割合は、年々増している。

日本人力士が弱くなったのかというとそうではないらしい。

単に有望な力士のたまごが相撲界に入らないことが最大の原因だそうだ。


朝青龍の蛮行を見て、相撲にあこがれる子供がいるとは思えない。

強ければ品位などは問題ではないとする横綱が、相撲のイメージを著しく傷つけていることも影響しているだろう。

手っ取り早く強さを誇示したいなら、総合格闘技などに流れた方が煩わしくないから、なおさらだ。


この朝青龍の蛮行を快く思っていた人がいた。(「快く思っていない」の間違いではないですよ)

その人物は、今国会にいる。

品位も倫理感も持ち合わせないボンクラ議員その人だ。

ここから先を読者は望むかもしれないが、ここから先を書くなと民主党関係者が依頼して来るので我慢している。

ジレンマだな・・・。


**関連記事

朝青龍、今度は逃げ切れない追放も 殴った相手は一般人! ZAKZAK  
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2009年12月31日

・2009年を振り返って

激動の2009年が終わる。

日本を変えた政権交代は、私の人生の中でも特筆すべき体験だった。

政権交代の一助として役に立つことができたからだ。


長野五区の議席を民主党に与えるために、多大な犠牲を払った。

多くの民主党支持者がそうだったように、日本を良くするために自民党からの議席奪取に一生懸命だった。

候補者がボンクラだろうが、身内で固めた選挙事務所だろうが、政権交代のためならすべて我慢した。

それは政権交代という大義の前には、些細なことだからだ。


心残りなのは、長野五区で民主党に投票した多くの有権者の皆さんに、候補者の素顔を隠し、虚飾で塗り固めた選挙戦術を取らなければならなかったことだ。

有権者への裏切り行為だと言われても仕方がない。

本当に申し訳ありませんでした。


この話題は、民主党関係者から抑えるように言われているので詳しくは書けません。

ほんのごく一部をご紹介したに過ぎませんが、参院選が終わるまでは真実は伏せることになります。

時期が来たら2013年の衆院選で間違った投票を繰り返さないように、2009年の長野五区を明らかにしたいと思います。

     ◇                    ◇

今年の暮れは、我が家を暖かくするための断熱リフォームに力を入れた。

最低限の投資で最大限の効果を目指して、詳細な熱負荷解析を試みた。

30年前に建てられた全く断熱材がない「完璧な無断熱住宅」を次世代省エネルギー基準に適合させようという無謀かもしれないチャレンジだ。


居室(常時人がいる部屋)は10万円の予算で、家全体は20万円の予算で次世代省エネルギー基準に適合させることができる。

さらに上の平成21年改正省エネルギー基準の算定用シートにおける断熱性能区分にも20万円台の予算で達成させることができそうだ。

現時点では設計上の話だが、すでに旧省エネルギー基準は大きくクリアーして、新省エネルギー基準に迫っている。


次世代省エネルギー基準をクリアーするために要する材料費は23万円、平成21年改正省エネルギー基準には26万円の予算で到達できる(はず)。

住宅の断熱は、準寒冷地である信州では膨大なエネルギー削減をもたらす。

暖房デグリデーを用いた年間暖房費シミュレーションでは77%を削減し、無断熱住宅との暖房費の差額は14万円ほど。

二酸化炭素の削減量は5トン!

知恵とズクを使えば、地球温暖化対策は家計には負担どころか恩恵をもたらす。


行政にも同じことが言えるのだが、公務員には「ほどほど」が得意い技でやればできることには手を伸ばさない。

地元の課題だと、上伊那広域連合のゴミ焼却場がそうだ。

ゴミ減量のためにあらゆる知恵を結集すればさらに優れた施設が設計できるのに、市町村の職員が「現状の延長線上」でまとめた検討資料を市民に追認させるだけ。

市民の知恵を積極的に利用するのではなく、行政の免罪符にすり替えているだけだ。

事務局にさらなる検討を申し出ても「それを言われては困る」とつれない返事だ。


言われて困るということは、やらせてもらえないからだろう。

誰がやらせないかというと上伊那広域連合のトップに相違ない。

伊那市長だ。

市長がゴミ焼却場をできるだけ大きく作ろうと力をふるっている。

大規模な工事になると得をするのはなぜだろう。

賢明な読者はお気づきのことだと思う。


汚れた力が働く行政に力を貸すのはバカらしいからやめだ。

それよりも家庭の力で、行政が浪費する無駄を打ち消すことを目指そうと思う。

日本の住宅が抱える膨大な浪費を少しでも減らすための一助になることを。


家族が暮らす我が家がさらに快適になることが一番の喜びだが。


来年もお付き合いをお続けください。  
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2009年12月28日

・薪ストーブはオール電化契約できない

中部電力の家庭用電力契約で「オール電化契約」というものがあるらしい。

我が家には関係ないと思っているので、存在すら知らなかった。


ある忘年会の席でのこと、中電に勤務する方と話をしていたら、「オール電化契約では薪ストーブはダメなんだよ」という話になった。

基本的には、すべての熱源(動力源)を電化しないと契約できないという。

それだけ厳しい制約がついているから割引もあるんだとか。


だが、さらに聞いているとファンヒーターは灯油でもいい。

煙突のない、固定されていない暖房器だから対象外らしい。

なんだかあやふやになってきたな。


酒の席だからどこまで確かなのかはわからないが、オール電化契約で宅内を見回る係だそうだから、見当外れのことを言っているわけではないだろう。

だから「お宅は薪ストーブだし、風呂も薪釜だからオール電化契約はできないよ」ということだ。

太陽光発電を設置すると、こういった課題に直面することになるらしい。


家庭用とはいえ、すべてのエネルギーを単一化するのは決してベストの選択ではない。

住宅の置かれた環境に応じてベストミックスの選択を個々のケースで考えることが求められると思う。

オール電化になんかしたら災害時に何もできなくなってしまうから願い下げだな。

  
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2009年11月13日

・地上デジタルは見られるようになったものの

遅まきながら我が家でも地上デジタル放送が視聴できるようになりました。

契約しているケーブルテレビ(CEK)がデジタルチューナーを無料で配布してくれたおかげです。


CEK(エコーシティ駒ケ岳)は、駒ヶ根市、飯島町、宮田村、中川村の4市町村が営業エリアです。

この4市町村の世帯は、CEKに加入していれば自腹を切ってデジタルテレビを買わなくても、地上波デジタル放送が見られるんです。

とってもお得な気分になります。


一昨日、CEKの事務所でデジタルチューナーの配布会があり、受け取りに出かけてきました。

取り付けの説明会も兼ねていたのですが、ご自分でできる方はおかえりいただいて結構ですというので、先に抜けてきました。

単純な配線だから簡単だと思ってのことです。


ところが、地上波デジタル放送をアナログテレビで視聴するというのは意外と簡単ではない。

さらに、一世代前のHDD&DVDプレーヤーとの組み合わせとなれば、さらにややこしい。

最悪なことに、我が家のアナログテレビは、モノラル音声で背面の入力端子が一系統しか用意されていないシンプルな機種だ。


再来年まではアナログ放送が視聴できるので、無理して地上波デジタルを視聴しなくても不都合はない。

テレビが旧型なのは贅沢を慎んでいることもあるが、一番の理由はあまり見ないからだ。

子供たちは一週間でも2~5時間見るだけだし、食事をしているときはテレビを見ない習慣なので、「あれば用足りる」程度の必要性だ。

親子揃って楽しむのはレッドシアターなどのお笑いもので、これも録画しておいて夕食後の団らんで「あーだこーだ」と批評しながら1時間だけ見る。


テレビにあまり執着がないので、デジタル化されても恩恵がピンとこない。

しかし、アナログ放送が終わるのは確実だから対応には迫られる。

壊れてもいないテレビを買い替えるのももったいないなと思っていたら、ケーブルテレビが救いの手を差し伸べてくれたという訳だ。


ただし、無料配布されたデジタルチューナはアナログテレビの視聴者に配られたにしては、旧型機種との親和性はかなり低い。

接続できるケーブルがHDMIだけでD端子をもつ一昔前のデジタル機器との接続性が全くない。

不便な典型としては、録画するにはデジタルチューナに予約を設定し、HDDレコーダーにもまったく同じ録画予約をしなければならない。

HDMI端子を持つ新しい録画機ならば、デジタルチューナーの予約録画設定に連動するらしいのだが、古い機種だと二度手間を強いられる。


タダだから文句は言えないが、地上デジタルでテレビの使い勝手がよくなることはなさそうだ。

さまざまなテレビ番組を視聴するヘビーユーザーにとってはテレビのデジタル化はメリットがあるのだろうが、アナログ放送でも十分すぎる情報を得ている我が家のような家庭にとっては、『今のところ』何にもメリットは感じられない。

古いAV機器をどうやって接続したら使えるようになるのか、配線の組み合わせに頭を悩ますだけデメリットに感じられてしまう。


なんとかアナログとデジタルを使い分け、HDDとデジタルチューナーを入力が一系統しかないテレビに繋ぎ、これまでと同等の使い勝手にすることはできた。

一ヶ月間は、有料チャンネルが無料で見られるキャンペーン期間だが、元々テレビを見る時間が少ない我が家の家族にとっては魅力がほとんどない。

デジタルチューナーは配線はしてあるものの、見てるテレビ放送はアナログのままだ。


10年以上前の製造のテレビが壊れるまでは、アナログ機器とデジタル機器の混在で何とかしのぐことになると思う。  
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2009年10月20日

・子育てに悩む父親が増えている

「どう子どもと接したらいいかわからない」と悩む父親が増えているという。

石川県金沢市の民間非営利団体(NPO)「子ども夢フォーラム」が開設する電話相談には、子どもへの接し方などに悩む父親からの相談が寄せられ始めている。

「パパママ・ホッとライン」という相談窓口がある。


電話相談には、父親たちから「どう子どもと接したらいいかわからない」「仕事で夜が遅く時間がない」といった声が寄せられている。

団体の代表は、「特別何かしなくてはと、身構えてしまうお父さんが目立つ」と話している。

同団体は、父親の育児参加を支援するため、企業や行政機関に出向き「パパ子育て講座」も開催。

「母親から子どもの状況を聞くことだけでも、子どもとかかわっているといえる。子育てについて気軽に話してほしい」と呼び掛けている。

     ◇                    ◇

う~ん、他人ごとではない。

我が家には3人の娘がいるが、うまく接しているかどうかは分からない。

特に疎ましくされているわけではないので、悩んではいないが。


長女が生まれる時、東京にいたので産院はいろいろな選択肢があった。

これといったこだわりもなかったので、最寄りの産婦人科医院で普通のお産をするつもりだった。

ところが、ちょうど同じ時期にご近所さんも出産を控えていて、こちらは自然食品を扱う仕事をしていることもあり、出産にかなりこだわりを持っていた。


ご近所さんに誘われて助産院へ見学に出かけてみた。

すると、別世界といっても過言ではない出産のドラマが用意されている。

子を産むという哺乳類としての行いが、自然に受け入れられている。


「面白い」というのが率直な感想。

ここで産ませてもらおうということになった。

出産は助産師が手伝ってくれて、父親が主役を務める。

立会出産とは責任も役割も雲泥の差がある。


へその緒を切るのも父親。

産湯につけて清めるのも、体重を計るのもみんな父親の役目。

産着に包んで母親に手渡して大役を終える。


後で聞いた話だが、大抵の父親は出産の際に直面する大量出血に怖気づいて主役を助産師に代わってもらうのだという。

私がニコニコしながら、助産師の言われるがままに全部やってしまったので、かえって呆れられてしまった。

でもね、不謹慎かもしれないが本当に面白かった。

へその緒を切るとき、「二度切りしちゃだめよ」とプレッシャーをかけられ、感触を確かめながらザクッと切った手触りは今もリアルに覚えている。


出産後は、助産院に一週間泊めてもらうのだが、父親も夕食を持参すれば一緒に食卓を囲ませてくれた。

とっても家庭的な助産院だった。

私は酒を飲まないが、一緒に出産した他の家族が祝杯をあげていると助産師さんが「おっぱいあげているときに酒を飲むと赤ちゃんも赤くなるよ」というので、うちの奥さんがやってみると、本当に「赤ん坊」になった。

厳密には良くないことかもしれないが、細かいことは気にしない肝っ玉母さんのようなお産婆さんだった。


これを機に、人生観が変わった。

自分の人生なんてのはどうでもよくて、子供を育ててまともな親にすることが自分に課せられた使命だと気が付いた。

命を紡ぐとでもいうのかな、難しく言うと種の保存でもある。


子供を育て上げるために親の人生はあるのであって、親の人生の一部に子供が存在するのではない。

子供もやがて親になり、同じ循環を繰り返す。

これが我が家の子育ての基本原則であって、何物にも優先する。

子供たちにもこれは共通の理解となっているので、親がやっていることは自分(こども)たちのためにやっているのだという暗黙の理解がなされている。


こういったわけだから、子育てのノウハウのようなものにはほとんど興味がない。

自分(親)のためではなく子供のためにと考えて日々を過ごせば、大抵のことは子育てに役立つ。

あまりに「子供のために」を前面に出すと、子供たちがプレッシャーを感じるので、あくまでも基本原則にとどめるのだが。  
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