2008年02月01日
・田中康夫の呪縛にとり憑かれた人々

特に目立ったのが、伊那市長と駒ヶ根市議会議長。
伊那市の小坂市長は、24日の記者会見で
前回(2004年)、田中知事の支援を受けた。けじめをつけることが必要だ。杉本氏のことはよく知っている。なぜそうだった(田中支持者の支援を受けた)のか、今となってはどうなのか。選挙戦で言うと思ったが触れなかった、説明してほしい。
と述べています。
伊那市長がどんな方かは存じませんが、これを聞いただけで関西風に言えば「アホちゃうか」。
今でも自身が田中前知事の呪縛に取り憑かれていると受け取られるような発言をしたばかりか、隣の新市長が今どんな人間関係を持っているのか聞きたいと公に発言するなど、常識では考えられないことばかり。
これを聞いた駒ヶ根市民は、ただただあきれるばかり。
伊那市民は「伊那市の恥を広めるな!」と怒っている人が多いとか。
一方の竹内・駒ヶ根市議会議長は29日に初登庁した杉本市長が挨拶に訪れたのに対して、硬い表情を崩さず、
市長には私達が田中前知事に対して抱く疑問が付きまとう。パフォーマンスに走り、特定の支持者の意向に沿った行動にならないか
と、畳みかけた。
こちらも、田中シンドロームが重症なのかもしれません。
今回の選挙で、明確に有力者の支援を受けたのは落選した北沢氏。
自民党系の名だたる代議士を総なめにした支援を受けた北沢選対に属したと思われる竹内議長が、今は国政にいて長野県との距離が遠のいた田中康夫氏を警戒するのはなぜでしょうか。
4年前に田中氏の支援を受けたから、田中前県政と同じことをすると短絡的に捉えているとしたら、議長としては見識が疑われても仕方がない。
自分たちがやってしまった選挙が後ろめたいので、前向きになれない気持ちもわからないではない。
伊那市長にしろ、駒ヶ根市議会議長にしろ、器が小さいというか、了見が狭いというか、田中氏の亡霊に怯えて地方自治の中枢にいるなんて、市民から蔑視されても当然だと認識しているのだろうか。
田中県政は、やり方がまずかったが目指した方向性は間違っていなかったと思います。
田中ビジョンを具現化する段階に適した人材がいなかったのが致命的でした。
杉本新市長は、距離を置いてこれを見て何を学んだか。その中身が問われています。
ありもしない田中康夫氏との関係を気にするような「アホな」政治家は相手にせずに放って置いたらいい。