2009年01月13日
・リニア迂回を長野県民は願わない

本人の口から『迂回』という言葉が述べられているので、本論を捻じ曲げてでも思い通りにさせようとする意思が強固に現れています。
リニア新幹線そのものとしては直線ルートがいい事はわかっているが、長野県の中南部の一部の土建屋の意向を汲んで直線には断固反対する、ということだと思います。
知事は9日、別件で訪れた飯田市長を相手に、「迂回(う・かい)ルートという合意が形成されているのに、直線ルートと私に言えとは無理」と本音を発しました。
JR東海の葛西敬之会長が昨年末の記者会見で、リニア中央新幹線について「実現可能なのは直線ルートしかない」などと発言したことをめぐり「空中戦でやられてしまっている。基本的、具体的な議論がされていない」と不快感も示した。
知事は、実務者レベルでルートを協議すると言っていたはずなんですが、それはなんとしてでも迂回させることを意味していたんですね。
迂回させられるJR東海からすれば、はた迷惑な頑固じじいにしか写らないでしょうね。
長野県外の人たちから見れば、長野県民は自分勝手な人たちだと思われても仕方がありません。
でもちょっと待てください。
リニアを迂回させたいと活動しているのは、大多数の県民とは乖離した利権屋と土建屋などの、わずかなならず者に限られます。
その代表が、県知事の職にある村井仁だからといって長野県民の声を代表しているわけではないんです。
村井知事が一部の利権の代表だということは言葉に現れています。
飯田市長に対して言った、「ファンダメンタル、パーツ、コンクリートな議論がされていない」がそれ。
ファンダメンタル(根本的)、パーツ(部分的)、コンクリート(具体的)と報道では良心的に補足が加えられましたが、リニア新幹線の工事でパーツとして大量に消費が見込まれるコンクリートが根本的な問題であると言いたかったのではないでしょうか。
これを聞いた盟友の鷲沢・長野市長(セメント会社代表)は喜んだでしょうね。
村井知事にお願いしたいのは、今後リニアに関して発言するときには、県知事の肩書きを流用するのではなく、本来のセメント業界裏顧問としての肩書きを使ってもらいたい。
こうすれば、長野県民が誤解を受けずにすむと思います。