2009年03月07日
・政府高官、漆間巌内閣官房副長官

やはり漆間巌内閣官房副長官だ。
東京大学法学部卒業後、1969年 警察庁入庁。奈良県警察本部長、愛知県警察本部長、大阪府警察本部長、警視庁副総監、警察庁警備局長、次長などを歴任し、2004年8月13日から2007年8月まで警察庁長官を務める。
麻生総理が組閣にあたり漆間巌の起用を真っ先に決めたのは、警察OBであることから現役警官から情報が得られることが理由であり、小沢一郎民主党代表の持病である狭心症の状態や、民主党大物議員のマルチ商法スキャンダルを調査させるという目的であると報じられている(以上、wikipediaより)
土壇場に追い込まれた麻生総理が禁断の指揮権を発動したことが濃厚になってきました。
自民党の二階俊博経済産業相が、西松建設OBが代表を務める二つの政治団体に計838万円のパーティー券を購入してもらっていた問題で、共産、社民両党から厳しい追及を受けた。
共産党の小池晃政策委員長は問題の政治団体と同社の関係を知らなかったとしている経産相に「お得意様を知らないのか」と迫った。
経産相は「どういう人か確認するのは難しい」と応じ、団体代表の2人についても「面識の記憶はない」と否定した。パーティー券購入を知ったのは「ごく最近だ」とも述べた。
これを受けて麻生太郎首相は記者団に「しっかり説明していた」と語ったが、まったく同様の説明をした小沢代表に対しては、
「(小沢代表は説明責任を果たしたか?)これは、ご自分としての見解を述べられたんだと思いますんで、これをどう受け止めておられるかということに関して、わたしのコメントというのは適切ではないと思っております。個別のコメントは申し上げないと、きのう(3日)申し上げた通りです」と述べた。
指揮権を発動した立場としては当然の知らん振りである。
同じ説明でも自民党だとしっかり説明したことになるし、民主党だと説明不足になる。
攻守ところを変えれば同様の現象が起きるわけで、政治家たちの言い分はまことにご都合主義だ。
総理大臣は法務大臣を通して、検事総長に対して指揮権を行使できる。
政権維持が困難と見るや、伝家の裏宝刀を抜いたとしても不思議ではない。
しかし、抜いた刀を隠していては、ばれた時にはその数倍のダメージを受ける。
漆間巌内閣官房副長官が口を滑らせてしまったことで、麻生総理の指揮権発動が露見したのは、迷走麻生の断末魔と言っていいかもしれません。
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