2009年03月24日
・20年付き合ったメガネが金属疲労

ブリッジが真ん中で折れてしまった。(※ブリッジ:左右のリムをつなぐ部位。)
極度の近眼&乱視なのでメガネがないと身動きが取れません。
高校や大学で視力検査したときには、一番前まで出て行って、それでも見えないので特別大きな検査用の箱を検査板の上に載せてもらって、何とか計測してもらったほどです。
悪知恵がついてからは、人と違う手続きをしてもらうのが面倒なので、後ろに並んでいる友人に小声で指示してもらって、適当な視力にしてました。
さて、その大事なメガネが壊れてしまうと、その瞬間から生活に支障をきたします。
こんなときのために、予備メガネは用意してあるのですが、常用メガネとは見え方が微妙に違うので遠近感がうまく取れません。
眼鏡屋に行って買いなおさないと、と思いながら、「直らないかな」との思いがよぎります。もちろん自分で。
だめもとでチャレンジしてみることにしました。
ロウ付けの資材は最低限常備してあるので、簡単な金属の接合はできます。
でも、このメガネは超弾性フレームの特殊合金なので、フラックスが適合するかどうかが不安です。
とりあえず、銀ロウとフラックスの組み合わせで、ぶっつけ本番で加熱してチャレンジ。
結果はあえなく失敗。
表面には銀ロウがのるのですが、破断面は黒くなって接合できません。
二度、三度、挑戦しましたがやはりだめです。
ここであきらめようかなと思いつつも、ブリッジとリムはつながっているんだから何かコツがあるんじゃないかと探してみます。
すると、ありました。
接合する部材同士をつき合わせてもくっつかないので、板状の部材で包み込んで補強してました。
金属ゴミを漁って使えそうな薄板をさがしたところ、口紅の真鍮ケースをゲット。
これを小さく四角に切り分けて、折れたブリッジの両端を包み込むようにして再度ロウ付けに挑戦。
見事に成功!
20年近く使っているので金属疲労で寿命が来たと思っているんですが、買った当時の価格が8万円以上したお気に入りで、すでに生産が中止されているフレームなのでできるだけ使い続けたい。
そんな思いが通じて直ってしまったので、もうしばらく付き合えそうです。