2010年01月13日
・小坂、伊那市長が後継候補を示唆

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4月の市長選挙には立候補せず、引退を表明した小坂樫男伊那市長は、酒井茂副市長か白鳥孝副市長のどちらかに次期市長を務めてもらいたいとの考えを改めて示した。
9日、JA上伊那本所で小坂市長の後援会やまなみ会の新年会が開かれ、小坂市長が話した。
小坂市長は「新ごみ中間処理施設の環境評価アセスメントの同意が得られたら引退の意思表示をしようと思っていた。上伊那地域の大きな問題なので、経験のある人に継続してやっていってもらいたい」と話した。
=2010/1/10 いなまい・ドットコム=
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ゴミ焼却場の事情通の方ならピンと来たはず。
「(新ごみ中間処理施設は)上伊那地域の大きな問題なので、経験のある人に継続してやっていってもらいたい」のコメントです。
この問題の担当は酒井茂副市長。
来る伊那市長選挙では、小坂前市長の後継として酒井茂候補が名乗りを上げるということです。
大きな焼却施設を作ることには積極的で、小さくする取り組みには力を注がない人ですから、小坂市政の継続という意味では安心して任せられるのでしょう。
大きな施設を作れば、多額の土地売買、工事費などが動き、利権が潤う構図が出来上がります。
また、ゴミの量を削減するには知恵と努力が必要ですが、行政の職員の多くはこれを嫌がる。
できる範囲で努力したことにして、他の市町村から大きく遅れることがなければ良しとする、お役所体質が根底にある。
ゴミ削減の日本のトップランナーであるところの自治体の実情を知らないのではない。
知ってはいるが、同じことをやるのは面倒だと分かっているのだ。
やればできるが、やらなくてもやり過ごせる境界線を探るのが、公務員の得意技だ。
小坂の後継となる酒井も、このあたりのさじ加減では小坂流を踏襲してくるだろう。
少なくともゴミ焼却場は師匠である小坂への手土産として、望むがままにするだろう。
億単位の無駄遣いを削減できる余地がありながら、後継候補が前市政を継承することで無になってしまう。
誤解を恐れずに言わせてもらうと、仮に市長選で酒井候補が立候補したとして、彼に投票すると上伊那の財政は毎年億単位の負担が増える。
納税額を下げたいと思ったら、誰が出てくれるかはわからないが対立候補に投票するという選択になるだろう。
利権市長の老後の資金作りに協力するような投票行動にならないように、今から心がけておきましょうね。
伊那市民のみなさん。