2010年03月19日
・ヤマウラと同類になった民主党

小沢という政治家がどれだけ優れているかは存じませんが、民主党が小沢党でないことは確かだ。
民主党内の力関係では小沢支配が絶対かもしれないが、国民は鳩山首相をトップにした民主党政権に政治を託している。
このギャップは、党内と国民の意識では大きな隔たりがある。
小沢幹事長を批判した生方幸夫副幹事長職が解任されたことにyahooの意識調査では87%が納得できないという結果が出ている。(19日20:23現在)
「元秘書らが3人逮捕されている小沢氏の責任を何も問わず、外部に向かって批判したから辞めろというのはおかしくないですか」
18日午後。党本部の一室で生方氏が声を荒らげた。インタビュー記事のコピーを手にした高嶋氏が「これは執行部批判だ。副幹事長の職を辞していただきたい」と迫ったからだ。
高嶋氏は、生方氏がインタビューの中で「今の民主党は権限と財源をどなたか一人が握っている」と小沢氏を批判した点を特に問題視。「正副幹事長会議で発言しなかった。それでいて外でいうのはケジメが付かない」と述べた。
生方氏も一歩も引かず「意見を言える雰囲気ではなく、議論の時間を取らなかった」と反論。「幹事長室に権限を一極集中すべきではない」と改めて小沢氏らの党運営を批判するなど、両者の言い争いは次第にボルテージがあがったという。
小沢幹事長が選挙に長けているのは認める。
長野五区のボンクラ衆院議員が当選できたのは、小沢資金があったからだ。
小沢秘書の密着指導がなければ選挙の体制すらままならなかった。
小沢チルドレンといわれる新人議員が小沢支配から逃れられないのは、当選させてもらった恩義があるからだ。
しかし、民主党生粋の議員は小沢には支配されていない。
枝野行政刷新相は18日の記者会見で「生方氏が何か問題のあるようなことを言ったことが最近あるとは認識していない」と語った。
野田佳彦財務副大臣も記者会見で「耳に痛い話をした人が辞表を迫られるのは極めてよろしくない。もっと自由闊達(かったつ)に感想や意見を述べてしかるべきで、闊達に意見を言う文化を持ってきたのが民主党の魅力だった」と党の対応に疑問を呈した。
目前に迫った参院選に目を奪われて、有権者の気持ちをないがしろにしている。
政治家の常識は国民の非常識だということが、まだ分かっていないようだ。
小沢支配を強めるほど、参院選における民主党の勝利が遠ざかる。
こんな単純なことがなぜ分からないかと不思議だろうが、分からないから政治家になれたのだと思う。
民主党内に賢人がいないのが残念だ。
今の民主党は駒ヶ根のヤマウラと同類にしか思えない。
なぜかって?
対話よりも圧力で締め付けるからです。