2008年03月30日
・携帯注意され死なす=乗客止めず

バスは松阪競輪場発松阪駅行きの臨時便で、中田容疑者は約10分間暴行を続けたが、乗り合わせた約30人は誰も制止しなかったという。
調べによると、中田容疑者は26日午後4時40分ごろ、松阪市愛宕町付近を走行中の三重交通の臨時バス内で、鈴木護さん(61)=四日市市小杉町=に通話を注意されたことに立腹。胸ぐらをつかんだり、座席に押さえ付けたりするなどの暴行を加え、死亡させた疑い。 ==3月29日 時事通信==
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記憶に新しいのが電車内で婦女暴行が行われていても、知らん振りしていた乗客がいた事件。
制止する勇気がなくても、通報する義務はあるはず。
バスなら運転手、電車なら車掌に連絡するぐらいはできるのではないでしょうか。
何の罪もない人が危害を加えられているのに、「見て見ぬ振り」でその場をしのごうとする風潮は世の中の廃退を現していると思います。
社会が悪を許さないとする態度を示すことがこの手の犯罪を抑止するはずなのに、あまりにも身勝手な「周囲」によって野放しにされているのは本当に情けない。
正義感を持ったために死に至った事件も後を絶たず、見て見ぬ振りの風潮に拍車をかける結果となっています。
単独では無理でも、30人もいるのですから協力して「運転手に知らせる」「携帯から110番する」はできるはずです。
10分間、周囲から見放されて暴行を受け続けて亡くなった被害者のご冥福をお祈りします。